平成24年度 秋期26テクノロジ系

基本情報 平成24年度 秋期 問26:テクノロジ系に関する問題

60 分の音声信号 (モノラル) を, 標本化周波数 44.1 kHz, 量子化ビット数 16 ビッ トの PCM 方式でディジタル化した場合, データ量はおよそ何 M バイトか。ここで, データの圧縮は行わないものとする。

  • a80
  • b160
  • c320正答
  • d640
正答:C320

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは c「320」MB です。

音をデジタル化するときの計算は、3つを掛け算します:サンプリング数 × ビット深さ × 時間

  • 1秒あたり44,100回サンプリング、1回が16ビット(=2バイト)
  • 1秒のデータ量 = 44,100 × 2 = 88,200バイト ≒ 88KB
  • 60分 = 3,600秒なので、合計 ≒ 88KB × 3,600 = 約320MB

👉 覚え方:「音声デジタル化=サンプリング × ビット × 秒」。

ほかの選択肢:a 80、b 160、d 640は時間や量子化ビット数の計算ミスで出る数字。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は c 320MB。PCM方式のデータ量は 標本化周波数 × 量子化ビット数 × チャネル数 × 時間 で計算する。

  • 標本化周波数:44.1kHz = 44,100回/秒
  • 量子化ビット数:16ビット = 2バイト
  • モノラル:1チャネル
  • 時間:60分 = 3,600秒
  • 計算:44,100 × 2 × 1 × 3,600 = 317,520,000 バイト ≒ 約320MB(1M = 10⁶バイト換算)

各選択肢の解説

  • a 80:1/4の計算ミス(チャネル数やビット数の見落とし)
  • b 160:1/2の計算ミス(8ビット計算など)
  • d 640:ステレオ(2チャネル)で計算した場合

覚え方・ひっかけ注意

CD音質は「44.1kHz × 16bit × ステレオ」で1分あたり約10MB(1時間で約600MB)。本問はモノラルなので約半分。1MB = 10⁶バイトか2²⁰バイトかで微妙にズレるが選択肢の差が大きいので問題ない。「ステレオなら×2」を忘れないことが頻出ひっかけ対策。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)はアナログ音声をデジタル化する基本方式で、3段階の処理を経る:(1) 標本化(サンプリング):時間軸を離散化、(2) 量子化:振幅軸を離散化、(3) 符号化:2進数表現。標本化定理(Shannon-Nyquist)により、原信号の最大周波数fmaxの2倍以上のサンプリング周波数が必要(fs ≥ 2fmax)。人間可聴域20Hz〜20kHzを再現するため、CDは44.1kHzを採用(20kHz×2 + マージン)。

実務での使われ方

CD(44.1kHz/16bit/stereo)、DAT(48kHz/16bit)、DVDオーディオ(最大192kHz/24bit)、ハイレゾ音源(96kHz/24bit以上)と階層的。電話は8kHz/8bit μ則PCM(64kbps)で帯域節約。ストリーミング音楽(Spotify、Apple Music)はPCMをAAC・MP3で圧縮するが原理は同じ。サンプリング周波数を上げると高音再現性向上、量子化ビットを増やすとダイナミックレンジ向上(16bit=96dB、24bit=144dB)。

試験での位置づけ

FEマルチメディア分野の頻出計算問題。標本化定理、量子化誤差、サンプリング周波数とビット深度の関係を問う設問が定番。応用情報・エンベデッドではΔ-Σ変調、AD/DAコンバータの実装、音声圧縮(MP3、AAC、Opus)のアルゴリズムまで踏み込む。

関連技術・発展補足

PCM以外のデジタル化方式として、DSD(Direct Stream Digital:SACDで採用、1bit×超高サンプリング)、ADPCM(差分を符号化、データ量削減)、ベクトル量子化(LPC、CELP:音声符号化で活用)がある。データ量削減のため、Lossy圧縮(MP3、AAC:心理音響モデルで人間の聞こえない成分を間引く)とLossless圧縮(FLAC、ALAC:完全可逆)が並存。動画では音声をAAC、映像をH.264/H.265で圧縮しMP4コンテナに格納するのが一般的。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成24年度 秋期26/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

テクノロジ系の他の過去問

1
テクノロジ系
2
テクノロジ系
3
テクノロジ系
4
テクノロジ系
5
テクノロジ系

あなたの弱点を診断して、合格までの最短ルートを

この分野を連続演習し、AIがあなたの弱点を分析。合格ナビなら基本情報の過去問を解きながら学べます。