基本情報 平成25年度 春期 問12:テクノロジ系に関する問題
静電容量方式カタッチパネルの説明として, 適切なものはどれか。
- aタッチすることによって赤外線ビームが遮られて起こる赤外線反射の変化を捉え て位置を検出する。 「
- bタッチパネルの表面に電界が形成され, タッチした部分の表面電荷の変化を捉え て位置を検出する。正答
- c抵抗膜に電圧を加え, タッチした部分の抵抗値の変化を捉えて位置を検出する。
- dマトリックス状に電極スイッチが並んでおり, タッチによって導通した電極で位 置を検出する。
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答えは b です。
静電容量方式タッチパネルは「指の電気を感じ取って場所を当てる」仕組み。スマホの画面でよく使われています。
画面の表面には目に見えない電気の膜が張られていて、指で触るとそこだけ電気がちょっと変化します。その変化を読み取って「ここが押された」とわかります。
👉 覚え方:「静電容量=電気の変化で位置検出(スマホタイプ)」。
ほかの選択肢:a 赤外線方式(光を遮って検知)/c 抵抗膜方式(昔のATMやニンテンドーDSタイプ、押すと2枚の膜がくっつく)/d 電極スイッチ方式(マトリックス検出)。
なぜこれが正解か
正解は b。静電容量方式タッチパネルは、表面に微弱な電界(静電容量)を形成し、人体の電荷で生じる表面電荷の変化を検出して位置を特定する。マルチタッチ対応・透過率が高く、スマートフォン・タブレットで標準採用。
各選択肢の解説
- a 赤外線ビーム遮断 → 赤外線方式:画面周囲のLEDから格子状に光を発し、指で遮られた位置を検出。
- c 抵抗膜の抵抗値変化 → 抵抗膜方式:2枚の透明電極膜が圧力でくっつき抵抗値が変化、初期スマホやニンテンドーDS等で利用。
- d マトリックス電極スイッチ → 電極スイッチ方式(マトリックス方式):押した部分の電極が接触して検出。
覚え方・ひっかけ注意
方式選択は (1) 静電容量=指の電気、(2) 抵抗膜=圧力、(3) 赤外線=光遮断、(4) 超音波=音波。静電容量はマルチタッチ可・手袋では反応しない、抵抗膜はスタイラスや手袋でも反応・シングルタッチが特徴。スマホは静電容量、産業用機器や古いカーナビは抵抗膜が多い。
理論的背景
静電容量方式タッチパネルは (1) 表面型(Surface Capacitive) と (2) 投影型(Projected Capacitive:PCAP) に大別。PCAPはさらに自己容量方式(Self Capacitance)と相互容量方式(Mutual Capacitance)に分かれ、現代のスマホ・タブレットは主に相互容量方式を採用。X軸・Y軸の透明電極(ITO: 酸化インジウムスズ)格子で各交点の静電容量変化を測定し、指の接触位置をミリ秒単位で算出する。マルチタッチ(複数指の同時検出)、ジェスチャ認識(ピンチ・スワイプ)が可能。
実務での使われ方
スマートフォン(iPhone初代の2007年で投影型静電容量が一気に普及)、タブレット、ノートPCタッチパッド、デジタルサイネージで主流。耐環境性能と精度向上で、自動車のインフォテインメント(テスラModelS以降の大型タッチパネル)、医療機器、産業オペレータパネルにも拡大。手袋対応スマホでは感度を上げたカスタム制御や、専用導電性手袋を併用。スタイラス(Apple Pencil、Surface Pen)はアクティブスタイラス(電源内蔵でパネルに信号送信)とパッシブスタイラス(指の代わりに導電体)で分かれる。
試験での位置づけ
FEテクノロジ分野のヒューマンインタフェース・入出力装置で頻出。タッチパネル方式の特徴識別、各方式の長所短所、用途適合性が問われる。応用情報・エンベデッドスペシャリストではドライバ実装、ノイズ対策、低消費電力設計まで踏み込む。
選択肢の発展補足
抵抗膜方式(c)は圧力を必要とするため、指以外(ペン・手袋)でも反応する利点があり、産業用途・医療現場・ATM・カーナビで根強く採用される。透過率は静電容量方式に劣る(透明電極が2層重なるため)。赤外線方式(a)は大画面ホワイトボード(電子黒板)で多用。超音波方式(SAW: Surface Acoustic Wave)は画面表面の音波伝搬を利用し高耐久性。最新研究ではフォースタッチ(押す強さを検出:Apple 3D Touch)、ハプティクスフィードバック(触感再現)、柔軟ディスプレイのタッチ実装(フォルダブル端末用)が進展。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成25年度 春期 問12/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。