平成26年度 春期25テクノロジ系

基本情報 平成26年度 春期 問25:テクノロジ系に関する問題

800X600 ピクセル, 24 ビットフルカラーで 30 フレームノ秒の動画像の配信に最小 限必要な帯域幅はおよそ幾らか。ここで, 通信時にデータ圧縮は行わないものとする。

  • a350k ビットノ秒
  • b3.5M ビットノ秒
  • c35M ビットンノ秒
  • d350M ビットノ秒正答
正答:D350M ビットノ秒

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答えは d「350Mビット/秒」 です。

計算:

1. 1フレーム=800×600=48万ピクセル

2. 1ピクセル24ビットなので、1フレーム=48万×24=約1,150万ビット

3. 1秒30フレームなので、1秒=1,150万×30=約3.45億ビット=約345Mビット/秒

4. 約 350Mビット/秒 が必要

👉 覚え方:「縦×横×色(ビット)×秒間枚数」を全部かけるだけ。

ほかの選択肢:a 350k/b 3.5M/c 35Mは桁の取り違え。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は d(350Mビット/秒)。計算手順:

  • 1フレームの画素数: 800 × 600 = 480,000 ピクセル
  • 1フレームのデータ量: 480,000 × 24 ビット = 11,520,000 ビット ≒ 1.15 × 10⁷ ビット
  • 1秒間のデータ量: 1.15 × 10⁷ × 30フレーム = 3.456 × 10⁸ ビット/秒 ≒ 約350Mビット/秒

各選択肢の解説

  • a 350kビット/秒:1000倍小さい(音声レベル)。
  • b 3.5Mビット/秒:100倍小さい(低画質動画レベル)。
  • c 35Mビット/秒:10倍小さい(圧縮後動画レベル)。
  • d 350Mビット/秒:正解(非圧縮800×600×24bit×30fpsの実値)。

覚え方・ひっかけ注意

「動画の帯域 = 縦 × 横 × 色深度 × フレームレート」。本問は圧縮なしの「生データ」を聞いている点に注意。実際の動画配信はH.264/HEVC/AV1で1/50〜1/200に圧縮されるため、Netflixは数Mbps、4K HDRでも25Mbps程度。「Mビット/秒」「MBバイト/秒」の単位混同に注意(1MB/秒 = 8Mbit/秒)。Netflix推奨帯域: SD 3Mbps、HD 5Mbps、4K 25Mbps。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

動画の必要帯域 = 解像度(W×H) × 色深度(bpp) × フレームレート(fps) × 圧縮率の逆数。

色深度: 8bit(256色)、24bit(フルカラー=RGB各8bit)、30bit(HDR=各10bit)、36bit(プロ用12bit)。フレームレート: 24fps(映画)、30fps(標準TV、NTSC系)、60fps(高品質ゲーム)、120/240fps(ハイフレームレート)。

非圧縮の代表値:

  • SD 480p (720×480) × 24bit × 30fps ≒ 248Mbps
  • 本問 (800×600) × 24bit × 30fps ≒ 346Mbps
  • HD 720p (1280×720) × 24bit × 30fps ≒ 663Mbps
  • Full HD 1080p (1920×1080) × 24bit × 60fps ≒ 2.98Gbps
  • 4K UHD (3840×2160) × 30bit × 60fps ≒ 14.9Gbps

この巨大な帯域要件が、動画圧縮アルゴリズム(MPEG-2、H.264/AVC、H.265/HEVC、AV1、VVC/H.266)の発展を駆動してきた。

実務での使われ方

リアルタイム配信は遅延と画質のトレードオフ。LIVE: WebRTC(数百ms遅延、双方向)、HLS/DASH(数秒〜10秒遅延、片方向)、LL-HLS/LL-DASH(低遅延HLS)。VOD: プログレッシブ・ストリーミング、ABR(Adaptive Bitrate Streaming、帯域に応じて画質自動切替)。CDN(Akamai、Cloudflare、AWS CloudFront)が世界中のエッジでキャッシュ配信。

圧縮比: H.264で約50:1、H.265/HEVCで約100:1、AV1で約120:1、VVC(次世代)で約200:1。エンコード負荷とのトレードオフがあり、リアルタイムでは軽量コーデック、VODでは高効率コーデックを使う。GPU/専用エンコーダ(NVIDIA NVENC、Intel QSV)で実時間圧縮。

非圧縮動画は放送局のスタジオ内伝送(SDI: Serial Digital Interface)、医療画像、ポスプロ作業で使用。HDMI 2.1は48Gbps帯域で4K@120Hz/8K@60Hzの非圧縮伝送に対応。

試験での位置づけ

FE/APのテクノロジ系(マルチメディア)で頻出。①動画/音声の帯域計算、②画像のデータ量計算、③主要コーデック(JPEG/MPEG/H.264等)の特徴、④圧縮の可逆/非可逆、⑤色空間(RGB/YUV/HSV)、が主要論点。本問のような単純計算は確実に得点したい。

選択肢の発展補足

音声帯域も類似の公式: サンプリングレート × ビット深度 × チャネル数。CD音質(44.1kHz × 16bit × 2ch)= 1.41Mbps、ハイレゾ(96kHz × 24bit × 2ch)= 4.6Mbps。MP3は約128kbps、AACは96-256kbps、Opusは32-128kbpsで配信。Spotify高音質は320kbps(OGG Vorbis)。

生成AI動画(Sora、Veo、Runway等)の登場で動画生成・配信の経済性が変化中。帯域計算は今後も基礎力として必要。8K配信は実用段階で、JOC/IOC、NHK 8Kなどで運用中。次世代のMOOVi/holographic displayは更に膨大な帯域を要求し、6G通信・ボリュメトリックビデオ圧縮(V-PCC、G-PCC)等の技術開発が進行している。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 春期25/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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