平成26年度 春期9テクノロジ系

基本情報 平成26年度 春期 問9:テクノロジ系に関する問題

1GHz のクロックで動作する CPU がある。この CPU は, 機械語の 1 命令を平均 0.8 クロックで実行できることが分かっている。この CPU は1 秒間に平均何万命令を実行 できるか。

  • a125
  • b250
  • c80,000
  • d125,000正答
正答:D125,000

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答えは d「125,000」(万命令/秒) です。

計算手順:

1. 1GHz=1秒に10億回クロック

2. 1命令にかかるクロックは0.8回だから、1秒に「10億÷0.8=12.5億命令」処理できる

3. 問題は「万命令/秒」で答えなので、12.5億÷1万=12.5万=125,000

👉 覚え方:「MIPS=クロック÷CPI」(CPI=1命令あたりのクロック数)。CPIが1未満なら1クロックで1命令以上処理=速い。

ほかの選択肢:a/b/cは単位や桁の取り違え。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は d(125,000万命令/秒)

  • クロック周波数: 1GHz = 10⁹ Hz(1秒に10⁹回クロック)
  • CPI(Cycles Per Instruction)= 0.8
  • 命令実行速度 = クロック周波数 ÷ CPI = 10⁹ ÷ 0.8 = 1.25 × 10⁹ 命令/秒
  • 単位「万命令/秒」に変換: 1.25 × 10⁹ ÷ 10⁴ = 125,000 万命令/秒

各選択肢の解説

  • a 125:単位取り違え(億命令/秒で答えた)。
  • b 250:CPIで掛けてしまった誤り(10⁹×0.8÷4=2億)。
  • c 80,000:1÷1.25としてしまった逆数誤算。
  • d 125,000:正解。

覚え方・ひっかけ注意

「MIPS = クロック周波数(Hz) ÷ CPI ÷ 10⁶」 が基本公式。本問は単位を「万命令/秒」に揃える必要があり、10⁴で割る。CPIが1未満(0.8)=1クロックで1命令以上を処理できる(スーパースカラ、命令レベル並列性ILPの活用)ことを示す。最新CPUはCPI 0.3〜0.5程度(IPC=1/CPI=2〜3)が一般的。単位換算(億・万・百万)を必ず最後に確認する。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

CPU性能の基本式は 実行時間 T = 命令数N × CPI × クロック周期τ = N × CPI / f で表現される(f: クロック周波数, τ=1/f: 1サイクル時間)。逆に1秒あたりの命令実行数(MIPS)は MIPS = f / (CPI × 10⁶) で算出。CPI(Cycles Per Instruction)はCPU性能の中核指標で、命令種別ごとに異なる(加算: 1サイクル、乗算: 数サイクル、メモリアクセス: 数〜数百サイクル)。平均CPIは命令ミックス(各命令種の出現頻度)で重み付平均する。

実務での使われ方

CPI 1未満はスーパースカラ実行(複数命令を同時発行)、パイプライン(命令の段階を並列実行)、アウトオブオーダー実行(依存関係のない命令を先行実行)、投機的実行(分岐予測に基づき先行実行)等の高度マイクロアーキテクチャ技法で実現。逆指標 IPC(Instructions Per Cycle, IPC=1/CPI) が現代CPUでより一般的な指標。Intel Skylake世代でIPC≒4-5、Apple M1/M2でIPC≒5-8(Avx-512や分岐予測精度の向上による)。

ボトルネック要因(CPI増加要因): ①キャッシュミス(数十〜数百サイクルのストール)、②分岐予測ミス(パイプラインフラッシュ)、③メモリ依存・データハザード、④仮想メモリページフォールト、⑤TLBミス、⑥資源競合(実行ユニット不足)。プロファイラ(Intel VTune、perf、AMD uProf)でCPI構成要素を分解(CPI Breakdown)し最適化箇所を特定する。

試験での位置づけ

FE/AP/ES(エンベデッドシステムスペシャリスト)のテクノロジ系で頻出。①MIPS↔CPI↔周波数の換算、②パイプラインのスループット、③命令ミックスを考慮した実効MIPS、④Amdahlの法則による高速化率、⑤キャッシュメモリと実効アクセス時間、が主要論点。本問は計算の基本問題で確実に得点。

選択肢の発展補足

Amdahlの法則は「全体の性能向上は並列化されない部分(シリアル部分)で制限される」原則で、S = 1 / ((1-p) + p/n)(p: 並列化可能割合、n: 並列度)。プロセッサ高速化の限界もこれに従い、IPC向上による単一スレッド性能向上が頭打ちになる「ムーアの法則の終焉」「Dennardスケーリングの破綻」(2005年頃)以降、マルチコア・GPU・専用アクセラレータ(NPU/TPU)への移行が加速。Apple M2 UltraやNVIDIA H100/B200のような特定ワークロード特化型アーキテクチャが主流化し、汎用CPUのMIPS/IPCは漸進的改善に留まる。生成AI時代は浮動小数点演算(FLOPS)・行列演算(TOPS)が性能指標として重要。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 春期9/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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