基本情報 平成27年度 秋期 問4:テクノロジ系に関する問題
入力されたビットに対して出力されるビットが 0 か 1 のいずれかである確率を遷移 確率という。起移確率を表にしたとき, Z, 5, c, 9の関係はどれか。 出力 D 1 入力 0 の の 1 C の
- a22十のめ十c十9テ1ュ
- b2十5ー1, c十9三1正答
- cg十c三1 2の十9のテ1
- dg十9テ1, ヵ十c三1
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答えは b「a+b=1、c+d=1」です。
遷移確率は「入力が0または1のとき、出力が0または1になる確率」を表します。
大事なポイント:ある入力について、出力が0になる確率と1になる確率を足すと必ず1(100%)になる。サイコロで「偶数か奇数のどちらか」が必ず出るのと同じです。
入力が0のとき:出力0(a)+ 出力1(b)= 1。
入力が1のとき:出力0(c)+ 出力1(d)= 1。
👉 覚え方:行ごとに「全部足したら1(確率の和は100%)」。
ほかの選択肢:a/c/d は確率の和の関係が成り立っていない組み合わせ。
なぜこれが正解か
正解は b。遷移確率行列の基本性質は「各行の確率の和が1」。本問の表は入力(行:0/1)と出力(列:0/1)で構成されるので、各行の和が1となる:
- 入力0の行:a + b = 1
- 入力1の行:c + d = 1
これは「全確率の法則」と呼ばれ、確率論の基本原則。
各選択肢の解説
- a 誤り:a + b + c + d = 1 は表全体の和を1と誤解した式。各行で独立に1になる。
- c 誤り:a + c = 1, b + d = 1 は列方向の和。これは「入力が0と1で等確率」の特殊ケースのみ。
- d 誤り:a + d = 1, b + c = 1 は対角和。一般には成立しない。
覚え方・ひっかけ注意
遷移確率の鉄則:「入力(条件)が決まれば、その下での全出力確率の和は1」。条件付き確率P(出力|入力)の和は常に1。マルコフ連鎖や通信路モデルでも同じ原則が使われる。
理論的背景
遷移確率行列は確率論・情報理論の基本概念。本問の構造は2元対称通信路(Binary Symmetric Channel:BSC)または2元非対称通信路のモデルで、通信路容量(Channel Capacity)計算の基礎となる。Claude Shannon(1948年)の情報理論で体系化され、シャノン・ハートレーの定理 C = B·log₂(1+S/N) との接続点。確率行列は「確率行列(Stochastic Matrix)」と呼ばれ、すべての成分が非負、行の和が1という性質を持つ。
実務での使われ方
応用分野:
- 通信工学:誤り検出・訂正符号(ハミング符号・リードソロモン符号・LDPC符号)の性能評価
- マルコフ連鎖:状態遷移確率行列の対角化で長期分布計算、PageRank(Google)の理論基盤
- 隠れマルコフモデル(HMM):音声認識・自然言語処理
- 強化学習:MDP(マルコフ決定過程)の遷移モデル
- 金融工学:信用格付遷移行列、株価モデル
- 生物学:遺伝子配列解析、進化系統推定
試験での位置づけ
基本情報・応用情報・データベーススペシャリスト・情報処理安全確保支援士で出題。確率・統計分野の基礎問題として頻出。最近はAI・機械学習の文脈で「ベイズの定理」「条件付き確率」「最尤推定」とセット出題される傾向。
選択肢の発展補足
- 2元対称通信路(BSC):誤り確率pで`P(0→1) = P(1→0) = p`、`P(0→0) = P(1→1) = 1-p`。本問の特殊ケース。
- 2元削除通信路(BEC):受信側で「不明」を表す第3シンボルを許す。
- 通信路容量:BSCの場合 C = 1 - H(p) where H(p) = -p·log₂(p) - (1-p)·log₂(1-p)(2元エントロピー関数)。
- 関連:Shannon符号化定理、ハフマン符号、算術符号、誤り訂正符号(FEC:Forward Error Correction)。
- マルコフ連鎖の応用:定常分布、エルゴード性、混合時間、PageRank、MCMC(Markov Chain Monte Carlo)。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成27年度 秋期 問4/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。