平成29年度 春期36テクノロジ系

基本情報 平成29年度 春期 問36:テクノロジ系に関する問題

ボットネットにおいて C&C サーバが果たす役割はどれか。

  • a遠隔操作が可能なマルウェアに, 情報収集及び攻撃活動を指示する。正答
  • b電子商取引事業者などに, 偽のディジタル証明書の発行を命令する。
  • c不正な Web コンテンツのテキスト, 画像及びレイアウト情報を一元的に管理す る。
  • d踏み台となる複数のサーバからの通信を制御し遮断する。
正答:A遠隔操作が可能なマルウェアに, 情報収集及び攻撃活動を指示する。

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答えは a です。

C&Cサーバ(Command and Control server)=司令塔サーバ

悪い人がウイルス(マルウェア)を世界中のPCに感染させて操れる状態(=ボットネット)にして、その軍隊に「あのサイトを攻撃しろ」「情報を盗んで送ってこい」と命令を出すのが C&Cサーバの役割です。

👉 覚え方:Command(命令)& Control(制御)の頭文字。ボット軍団の司令塔。

ほかの選択肢:b 偽証明書発行=認証局乗っ取り/c Webコンテンツ管理=CMS/d 通信遮断=ファイアウォール。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は a。C&Cサーバ(Command and Control サーバ)はボットネットを構成する遠隔操作マルウェアに対し、情報収集や攻撃活動の指示を出す中継拠点。感染端末(ボット)は定期的にC&Cにポーリングし、命令の受領と実行結果の報告を行う。DDoS、スパム送信、情報窃取、仮想通貨マイニング等の多様な攻撃ペイロードを集中制御できる。

各選択肢の解説

  • a:遠隔操作マルウェアへの指示出し → 正解
  • b:偽証明書発行=認証局(CA)の侵害事件で発生する別問題。
  • c:Webコンテンツ管理=CMS(Content Management System)の機能。
  • d:踏み台通信の制御・遮断=ファイアウォール/IPSの役割。

覚え方・ひっかけ注意

C&C = Command and Control。「ボット軍団の司令塔」と覚える。ボット(兵士)⇄ C&Cサーバ(司令官)⇄ ボットマスター(黒幕) の3層構造。検知対策では C&C との通信をプロキシ・DNSログで見つける運用が重要。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景・進化

初期のC&Cは固定IPやIRCチャネルだったが、テイクダウンを困難にするため進化:

  • HTTP/HTTPS C&C:正規Web通信に紛れて検知回避。
  • DGA(Domain Generation Algorithm):時刻に応じて毎日数千の擬似ドメインを生成し、その日有効な数個のみ攻撃者が登録。Confickerが代表例。
  • Fast-flux DNS:1ドメインに大量のIPを高速ローテーション、テイクダウン困難化。
  • P2P型:中央サーバを持たず感染端末同士で命令拡散(Game Over Zeus, Storm worm)。
  • DoH/DoT経由:DNS over HTTPS/TLSで通信内容を暗号化し、ネットワーク側からの観測を困難化。
  • 正規SaaSの悪用:Telegram, Discord, GitHub Gist等をC&Cチャネルにする例も増加。

検知・対策

  • 脅威インテリジェンス(CTI):既知C&CのIoC(IPアドレス、ドメイン、ハッシュ)共有。
  • DNSシンクホール:既知の悪性ドメインを自社DNSで偽IPに返してC&C到達を阻止。
  • ふるまい検知:定期的・周期的な外部通信(beaconing)パターン検出。
  • EDR/XDR:エンドポイント側で C&C 通信を直接ブロック。
  • マイクロセグメンテーション・ゼロトラスト:内部の横展開(lateral movement)阻止。

試験での位置づけ

FE「セキュリティ」分野で毎期1〜2問は登場する最重要用語。同時にAPT、標的型攻撃、DDoS、ランサムウェアと連動した出題が増加。応用情報・SCではC&Cの通信特性分析、テイクダウン手法、フォレンジック手順まで踏み込む。

選択肢の発展補足

bの偽証明書発行はDigiNotar事件(2011)等で実際に発生し認証局の信頼が問題化。CT(Certificate Transparency)ログが対策技術として導入された。dの「踏み台」とC&Cは関連するが別概念で、踏み台=経由地、C&C=司令塔。攻撃チェーンを MITRE ATT&CK フレームワークで体系化して理解すると上位試験対策に有効。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成29年度 春期36/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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