2022 サンプル問題31テクノロジ系

基本情報 2022 サンプル問題 問31:テクノロジ系に関する問題

ボットネットにおけるC&C サーバの役割として,適切なものはどれか。

  • aWeb サイトのコンテンツをキャッシュし,本来のサーバに代わってコンテンツを 利用者に配信することによって,ネットワークやサーバの負荷を軽減する。
  • b外部からインターネットを経由して社内ネットワークにアクセスする際に,CHAP などのプロトコルを中継することによって,利用者認証時のパスワードの盗聴を防 止する。
  • c外部からインターネットを経由して社内ネットワークにアクセスする際に,時刻 同期方式を採用したワンタイムパスワードを発行することによって,利用者認証時 のパスワードの盗聴を防止する。
  • d侵入して乗っ取ったコンピュータに対して,他のコンピュータへの攻撃などの不 正な操作をするよう,外部から命令を出したり応答を受け取ったりする。正答
正答:D侵入して乗っ取ったコンピュータに対して,他のコンピュータへの攻撃などの不 正な操作をするよう,外部から命令を出したり応答を受け取ったりする。

AI解説(初心者・標準・上級)

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは d です。

ボットネットは、悪い人にウイルスで“乗っ取られたパソコンの大軍団”のこと。乗っ取られた1台1台を「ボット(ロボットの略)」と呼びます。

そのロボット軍団に「次はあのサイトを攻撃しろ!」と命令を出す“司令塔”が C&C(コマンド&コントロール)サーバ です。軍隊で言う「司令官の本部」みたいなもの。命令を送ったり、報告を受け取ったりします。

👉 覚え方:C&C = Command(命令)& Control(操作) → “あやつる本部”

ほかの選択肢:a はキャッシュサーバ(YouTubeを近場から早く届ける仕組み)/b と c はVPN/認証の話(社外から会社に安全につなぐやつ)。攻撃する側の話じゃないので違います。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は d。C&C(Command and Control)サーバは、マルウェアに感染して攻撃者に乗っ取られたコンピュータ群(ボットネット)に対し、攻撃命令を送信し、結果を受信する遠隔操作の中枢。DDoS攻撃・スパム送信・情報窃取などを一斉に行わせる司令塔として機能する。

各選択肢の解説

  • a:キャッシュサーバ(CDN/プロキシ)の説明。
  • b:VPN等で利用される認証プロトコルCHAPの中継。C&Cとは無関係。
  • c:時刻同期型ワンタイムパスワード(RSA SecurID等)の説明。
  • d:ボットへの命令送信と応答受信=C&Cの定義そのもの。

覚え方・ひっかけ注意

C&C = Command & Control(指揮・統制)。ボット=兵隊、C&C=司令部とイメージ。b/c は「外部から社内ネットへ安全に入る話」で攻撃側ではない点で除外できる。最近はP2P型・DGA(ドメイン生成アルゴリズム)で居場所を隠すC&Cも頻出。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

C&Cの通信形態は (1) 集中型(IRC・HTTP/HTTPSで単一サーバへbeacon送信)、(2) P2P型(Storm Worm系、ノード間で命令伝播し単一障害点を排除)、(3) ハイブリッド型に分類される。検知を逃れるためにDGA(Domain Generation Algorithm)で日替わりドメインを生成、Fast-Flux DNSでIPを高速ローテーション、TLS暗号化・DNS over HTTPS(DoH)・Domain Fronting等で正規通信に偽装する手口が一般化している。

実務での対策・関連規格

EDR/NDR製品はBeaconingパターン(一定間隔のjitter付きHTTPS)やJA3/JA3Sフィンガープリント、TLS SNI、DNS異常を相関分析してC&C通信を検出する。MITRE ATT&CKでは戦術「Command and Control」(TA0011)に分類され、T1071(Application Layer Protocol)、T1568(Dynamic Resolution)など多数のテクニックを規定。脅威インテリジェンス共有はSTIX/TAXII、IoC形式で運用される。

試験での位置づけ

基本情報・応用情報のセキュリティ分野で頻出。「ボット」「ボットネット」「C&C」はセット用語。近年はランサムウェアのRaaS(Ransomware-as-a-Service)やAPT攻撃の文脈で出題が増え、Mirai(IoTボットネット)・Emotetなど具体的事例も問われやすい。情報処理安全確保支援士ではDGA検知やSinkhole対処まで踏み込む。

選択肢の発展補足

c のワンタイムパスワード(OTP)は時刻同期型(TOTP/RFC6238)と チャレンジレスポンス型(HOTP/RFC4226)があり別途頻出。b のCHAPはPPP認証で使われるチャレンジ・ハンドシェイク方式で、PAPと違いパスワード平文を流さない点が試験ポイント。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題31/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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