基本情報 2022 サンプル問題 問33:テクノロジ系に関する問題
UPS の導入によって期待できる情報セキュリティ対策としての効果はどれか。
- aPC が電力線通信(PLC)からマルウェアに感染することを防ぐ。
- bサーバと端末間の通信における情報漏えいを防ぐ。
- c電源の瞬断に起因するデータの破損を防ぐ。正答
- d電子メールの内容が改ざんされることを防ぐ。 - 19 -
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは c です。
UPS(無停電電源装置)は、コンセントとパソコンの間に入れる“電気の貯金箱”。中にバッテリーが入っていて、停電や一瞬の電圧低下(瞬断)が起きても、数分間は電気を流し続けてくれます。
おかげで作業中のデータが「ブチッ!」と消えるのを防げます。情報セキュリティで言う「可用性(いつでも使える状態)」と「完全性(データが壊れない)」を守る役目。
👉 覚え方:UPS = Uninterruptible Power Supply(途切れない電源)
ほかの選択肢:a マルウェア感染防止=ウイルス対策ソフトの仕事/b 通信の盗聴防止=暗号化(TLS等)の仕事/d メール改ざん防止=電子署名の仕事。全部UPSじゃないです。
なぜこれが正解か
正解は c。UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)は、停電・電圧降下・瞬断発生時にバッテリーから一定時間給電し、機器の安全停止やデータ書込み完了を保証する装置。情報セキュリティのCIAでは 可用性 と 完全性(書き込み中断によるデータ破損防止)に寄与する。
各選択肢の解説
- a:PLC(Power Line Communication)経由のマルウェア感染防止はUPSの機能ではない。
- b:通信途中の情報漏えい防止は暗号化(TLS/IPsec等)の役割。
- c:瞬断による書込み途中のデータ破損を防ぐ=UPS本来の効果。正解。
- d:メール改ざん防止は電子署名(S/MIME、PGP)の役割。
覚え方・ひっかけ注意
「UPS=電源バックアップ=可用性・完全性」と紐付け。セキュリティ=暗号やウイルス対策と短絡しないこと。試験では物理的セキュリティ対策(UPS/自家発電/施錠/監視カメラ/生体認証)の文脈でも出る。
理論的背景・UPSの方式分類
UPSは構造で3方式に分かれる。(1) 常時商用給電(オフライン/スタンバイ)方式:通常は商用電源直結、停電検知時のみインバータ起動。安価だが切替に数ミリ秒の瞬断あり。(2) ラインインタラクティブ方式:AVR(自動電圧調整)で電圧変動を吸収、コスト性能バランス型。(3) 常時インバータ給電(オンライン/ダブルコンバージョン)方式:常にAC→DC→ACで再生成、瞬断ゼロ・波形整形可能。データセンターや医療機器で採用。
バックアップ時間は数分〜十数分が標準で、自家発電機(ディーゼル)への切替まで時間を稼ぐ役割。SNMP/USB経由でサーバへshutdown信号を送り、安全停止までを自動化する。
実務での使われ方・関連規格
JIS C 4411(UPS性能規格)、IEC 62040、ITサービスマネジメント(ISO/IEC 20000)のキャパシティ管理/可用性管理プロセスで物理対策として位置づけられる。事業継続計画(BCP)・災害復旧(DR)の RTO/RPO目標達成のためデータセンターTier規格(Uptime Institute Tier I〜IV)でも冗長UPS(N+1・2N構成)が要件化される。リチウムイオン化が進み、従来の鉛蓄電池より長寿命・小型化。
試験での位置づけ
基本情報の「物理的・環境的セキュリティ」「ファシリティマネジメント」で頻出。可用性指標 MTBF/MTTR、稼働率計算、RAID(データ完全性)、サーバ冗長化と並んで「インフラ系セキュリティ対策」のクラスタを形成。応用情報ではUPS方式選定や容量設計(VA計算・力率)まで踏み込む。
選択肢の発展補足
PLC(a)は電力線を通信路に使う技術で、家庭内ネットワーク用途。サージプロテクタ(雷サージ吸収)はUPSと別装置だが併用が定石。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題 問33/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。