基本情報 2022 サンプル問題 問40:テクノロジ系に関する問題
モジュールの内部構造を考慮することなく,仕様書どおりに機能するかどうかをテ ストする手法はどれか。
- aトップダウンテスト
- bブラックボックステスト正答
- cボトムアップテスト
- dホワイトボックステスト
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答えは b ブラックボックステスト です。
テストには2つの考え方。
- ブラックボックステスト:中身は 見ない。入力と出力だけで「仕様通り動くか」を確認(外から見たブラックな箱)
- ホワイトボックステスト:中身(コード)を 見て、すべての分岐や条件を網羅
問題文「内部構造を考慮することなく、仕様書どおりに機能するか」=ブラックボックス。
👉 覚え方:ブラック = 中身見えない/ ホワイト = 中身まる見え
ほかの選択肢:a トップダウンテスト/c ボトムアップテスト=結合テストの順番の話で、別カテゴリ。混ぜないように!
なぜこれが正解か
正解は b。ブラックボックステスト(仕様ベーステスト)は、モジュールの内部実装を参照せず、仕様書に定義された入出力関係のみを根拠にテストケースを設計する手法。代表技法は 同値分割・境界値分析・ディシジョンテーブル・状態遷移テスト。
各選択肢の解説
- a トップダウンテスト:上位モジュールから順にテストする 結合テストの順序戦略(下位はスタブで代用)。
- b ブラックボックステスト:外部仕様基準=正解。
- c ボトムアップテスト:下位モジュールから順にテスト(上位はドライバで代用)。結合の順序戦略。
- d ホワイトボックステスト:内部構造(制御フロー・条件分岐)を解析しテストケース設計。
覚え方・ひっかけ注意
ブラック=外から(仕様)/ ホワイト=中から(コード) を即答できるように。トップダウン/ボトムアップは 結合テスト の話で、ブラック/ホワイトは テスト設計手法 の話。観点軸が違うので並べて出てきても惑わされない。
理論的背景
テスト設計技法は JIS X 0129/ISO/IEC/IEEE 29119 に体系化。ブラックボックスの主要技法は (1) 同値分割:入力ドメインを有効・無効同値クラスに分け代表値選択、(2) 境界値分析:クラス境界±1で不具合密度の高い箇所を狙う、(3) ディシジョンテーブルテスト:条件と動作の組合せを表で網羅、(4) 状態遷移テスト:状態×イベントの組合せをカバー、(5) CFD/原因結果グラフ、(6) ペアワイズ法(直交表):組合せ爆発を抑える。
ホワイトボックスは制御フロー観点で C0(命令網羅)/C1(分岐網羅)/C2(条件網羅)/MC/DC(修正条件判定網羅、航空DO-178C要件) の段階的カバレッジ基準を持つ。
グレーボックス・実務応用
実務では両者の中間 グレーボックス(一部内部知識を用いた境界値・データ駆動テスト)が一般的。TDD/BDD はブラックボックス志向で仕様駆動、ミューテーションテスト(PIT、Stryker)はホワイトボックスでテストの強度を測る。プロパティベーステスト(QuickCheck、Hypothesis)は仕様から不変条件を導き多数の自動入力で検証する現代的アプローチ。
実務での使われ方・関連規格
アジャイル開発ではテストピラミッド(ユニット=ホワイト主体/結合・E2E=ブラック主体)が定石。安全性が要求される領域(自動車ISO 26262、医療IEC 62304、航空DO-178C)ではカバレッジ証跡が必須。
試験での位置づけ
基本情報の頻出パターン。応用情報・高度ではテスト設計技法の具体例計算(境界値の抽出、ディシジョンテーブルの簡約、MC/DC設計)が問われる。
選択肢の発展補足
a/c のトップダウン/ボトムアップは 増分結合テスト の戦略。ビッグバン結合(一括統合)はリスク大で原則回避、サンドイッチ(両端から)戦略はバランス型。テスト戦略を選ぶ際は クリティカルパス・スタブ/ドライバ作成コスト・並行作業性 を考慮する。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題 問40/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。