2022 サンプル問題43テクノロジ系

基本情報 2022 サンプル問題 問43:テクノロジ系に関する問題

ソフトウェア開発の見積方法の一つであるファンクションポイント法の説明として, 適切なものはどれか。

  • a開発規模が分かっていることを前提として,工数と工期を見積もる方法である。 ビジネス分野に限らず,全分野に適用可能である。
  • b過去に経験した類似のソフトウェアについてのデータを基にして,ソフトウェア の相違点を調べ,同じ部分については過去のデータを使い,異なった部分は経験に 基づいて,規模と工数を見積もる方法である。
  • cソフトウェアの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し, 複雑さによる調整を行って,ソフトウェア規模を見積もる方法である。正答
  • d単位作業項目に適用する作業量の基準値を決めておき,作業項目を単位作業項目 まで分解し,基準値を適用して算出した作業量の積算で全体の作業量を見積もる方 法である。
正答:Cソフトウェアの機能を入出力データ数やファイル数などによって定量的に計測し, 複雑さによる調整を行って,ソフトウェア規模を見積もる方法である。

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは c です。

ファンクションポイント(FP)法は、ソフトの規模を 「機能の数」 で見積もる方法。

たとえばカレーを作るのに「材料の重さ(kg)」じゃなくて「工程の数(じゃがいも切る・煮る・盛る…)」で量る感覚。プログラムなら 入力画面数・出力レポート数・ファイル数 を数えて、複雑さで重み付けして合計する。

👉 覚え方:FP法 = 機能を数えて規模を決める

ほかの選択肢:a 規模が分かってる前提=COCOMO等の工数見積/b 過去類似比較=類推見積/d 単位作業を積み上げ=ボトムアップ見積。全部FP法じゃないです。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は c。ファンクションポイント(FP)法は、ソフトウェアの 外部から見える機能 を、外部入力(EI)・外部出力(EO)・外部照会(EQ)・内部論理ファイル(ILF)・外部インタフェースファイル(EIF)の5要素にカウントし、それぞれの複雑度で重み付けして合計した未調整FPに、技術的複雑度調整係数(VAF)を掛けて算出する 規模見積 手法。

各選択肢の解説

  • a:開発規模既知を前提に工数・工期を見積るのは COCOMO 等の工数見積モデル。
  • b:過去類似データからの差分見積=類推見積法
  • c:機能を入出力・ファイル数で定量化し複雑度調整=FP法。正解。
  • d:単位作業を積み上げて全体作業量算出=ボトムアップ見積(標準値法)

覚え方・ひっかけ注意

「機能を数えて規模見積=FP」「規模から工数推定=COCOMO」「類似から推定=類推」「積み上げ=ボトムアップ」 と4種をセット暗記。FPはコード量に依存しないため言語非依存で比較可能な点が特徴。設計段階で見積れるメリットがある。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

Albrecht(IBM、1979)が提唱、IFPUG(International Function Point Users Group)が標準化(IFPUG FPA)。5要素のカウント方法:

  • ILF:アプリ内部で保守される論理データ群
  • EIF:他アプリで保守され当該アプリが参照するデータ群
  • EI:外部から内部データを変更/制御する入力プロセス
  • EO:派生データを伴う出力プロセス(計算・派生あり)
  • EQ:派生データを伴わない問合せ(入力+出力で派生なし)

各要素はデータ要素タイプ(DET)と参照ファイルタイプ(FTR/RET)で Low/Average/High の複雑度判定→重み係数を乗じ未調整FP(UFP)算出。14個の一般システム特性(GSC)で技術的複雑度調整係数(VAF=0.65+総影響度×0.01)を出し、調整FP=UFP×VAFで確定(IFPUG 4.3.1以降はVAF廃止のSimple FPも存在)。

派生・関連手法

COSMIC法(ISO/IEC 19761)はデータ移動(Entry/Exit/Read/Write)の4種で測る次世代手法でリアルタイム系・組込系に強い。NESMA、Mark II FPA、Use Case Points、Story Pointsも近縁。FPベースの生産性指標(FP/人月)はベンチマーク(ISBSG)と比較可能。

実務での使われ方

要件定義書から早期見積可能なため、契約金額算定・予算化・ベンダ比較の根拠として利用。経済産業省「ソフトウェア開発データ白書(IPA/SEC)」、政府CIO見積ガイドラインでも採用例。アジャイル開発では相対見積(Story Point)に置き換わる傾向だが、組織横断ベンチマークではFPが今も標準。

試験での位置づけ

基本情報・応用情報の頻出。COCOMO(COCOMO II)、類推、デルファイ、PERT、LOC法と並んで「見積技法群」として識別問題になる。応用情報ではFP計算問題(要素数×複雑度重み合算)も出題。

選択肢の発展補足

a のCOCOMO IIは三段階モデル(Application Composition/Early Design/Post-Architecture)で、規模(KLOCまたはFP)と17のコストドライバから工数を算出する。FPでサイズ→COCOMOで工数のように 見積手法の組合せ運用 が実務的アプローチ。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題43/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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