ITパスポート 令和7年度 問42:service_managementに関する問題
床下にネットワーク配線などのために一定の高さの空間をとり,容易に取り外しが可能なパネルを床板として並べたものはどれか。
- aフリーアクセスフロア正答
- bフリーアドレス
- cフリースペース
- dフリースポット
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは a「フリーアクセスフロア」 です。
サーバルームなどでは、床と床の間にちょっとした“すきま(二重の床)”を作り、その下にたくさんの配線を通します。床のパネルは簡単に外せるので、配線の追加や修理がラクにできます。これがフリーアクセスフロアです。
床下に配線を隠せるので、足を引っかける心配もなく安全・きれいになります。
👉 覚え方:「アクセス(出入り)しやすい床」=外せる二重床。
ほかの選択肢:b フリーアドレス=席を決めない働き方/c フリースペース=自由に使える空間/d フリースポット=無料Wi-Fiが使える場所。名前は似ていても全部違う意味です。
なぜこれが正解か
正解は a。フリーアクセスフロア(OAフロア/二重床)は、本来の床の上に一定の高さの空間を設け、取り外し可能なパネルを敷き詰めた床。床下空間に電源・ネットワーク配線を収納でき、レイアウト変更や保守が容易になる。サーバ室・オフィスで採用される。
各選択肢の解説
- b フリーアドレス:固定席を設けず、空いた席を自由に使うオフィス運用形態(働き方)。
- c フリースペース:用途を限定せず自由に使える空間。
- d フリースポット:無料で利用できる公衆無線LAN(Wi-Fi)アクセスポイント。
覚え方・ひっかけ注意
すべて「フリー〇〇」で語感が似たひっかけ。問題文の「床」「パネル」「配線」がキーワードなら床に関するaで確定。bは“席”、dは“Wi-Fi”と用途で区別。
フリーアクセスフロアの技術的詳細と設計基準
フリーアクセスフロア(二重床・raised floor)はデータセンター・サーバーラック配置のためのインフラ設計において標準的な構成要素である。床の高さは一般的に30〜90cm程度の空間(アンダーフロアスペース)が確保されており、この空間に(1)ネットワークケーブル・電源ケーブルの配線、(2)冷却のための冷気ダクト・空気流通路、(3)消火設備・センサー配線が収容される。床パネルは600mm角または500mm角の正方形が一般的で、専用のリフタツールで取り外し可能。重量物(サーバーラック等)の荷重に耐える設計(通常3,000〜12,000kgf/m²)が必要。
データセンターにおける冷却との組み合わせ
フリーアクセスフロアはデータセンターの冷却設計と密接に連携する。「ホットアイル・コールドアイル設計」と組み合わせることで、サーバーの排熱と冷気を分離した効率的な冷却が実現できる。床下から冷気を供給するアンダーフロア冷却方式では、フリーアクセスフロアの有孔タイルまたはグリルタイルを通じてサーバー前面(コールドアイル側)に冷気を直接供給し、ホットアイル側の排熱を天井経由で回収する。クラウドサービスの需要拡大を背景に、PUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)を下げる省エネ冷却設計としてフリーアクセスフロアの活用が重要性を増している。
誤答選択肢の正確な理解
- 選択肢b(フリーアドレス):特定の固定座席を持たず、従業員が自由に好きな席を選んで働くオフィスレイアウト・ワークスタイル。「フリー」という語が共通するが、フリーアクセスフロアとは全く関係のない概念。テレワーク・コロナ禍以降に普及が加速した働き方改革の文脈で使われる。
- 選択肢c(フリースペース):特定の用途を持たない共用スペース・オープンスペースを指す一般的な語。特定の技術用語ではない。
- 選択肢d(フリースポット):無線LANの公衆接続サービス(公衆Wi-Fi)の日本における呼称として使われた語。床構造とは無関係。
試験での位置づけと関連設備
マネジメント系「ファシリティマネジメント・サービスマネジメント」の出題テーマ。データセンターや企業のサーバー室の設備・環境管理に関する問題として出題される。「取り外し可能な床板・配線のための床下空間」という記述がフリーアクセスフロアを確実に示すキーワード。フリーアドレス(オフィスの座席管理)との語の混同が典型的なひっかけポイントである。
選択肢の発展補足
データセンターの設備管理においてフリーアクセスフロアと並んで重要な設備知識として、(1)UPS(無停電電源装置):停電時に電源を瞬時補完する、(2)CRAC(コンピュータルーム空調機):データセンター専用の精密空調、(3)PDU(電源分配ユニット):ラック内の電源分岐管理、(4)消火設備(ガス消火・ハロン代替物質等)が挙げられる。基本情報技術者ではBCP(事業継続計画)の観点から、データセンターの「地理的分散・冗長化設計・電源二重化・バックアップ回線」まで問われる場合がある。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和7年度 問42/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。