2022 サンプル問題55テクノロジ系

基本情報 2022 サンプル問題 問55:テクノロジ系に関する問題

ロングテールの説明はどれか。

  • aWeb コンテンツを構成するテキストや画像などのデジタルコンテンツに,統合 的・体系的な管理,配信などの必要な処理を行うこと
  • bインターネットショッピングで,売上の全体に対して,あまり売れない商品群の 売上合計が無視できない割合になっていること正答
  • c自分のWeb サイトやブログに企業へのリンクを掲載し,他者がこれらのリンクを 経由して商品を購入したときに,企業が紹介料を支払うこと
  • dメーカや卸売業者から商品を直接発送することによって,在庫リスクを負うこと なく自分のWeb サイトで商品が販売できること - 28 -
正答:Bインターネットショッピングで,売上の全体に対して,あまり売れない商品群の 売上合計が無視できない割合になっていること

AI解説(初心者・標準・上級)

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答えは b です。

本屋さんを想像してください。普通のお店だと、ベストセラー数十冊で売上のほとんどが決まります。でもAmazonのようなネット書店は、年に1冊しか売れない本でも10万種類置けるので、その合計が結構な売上になります。

グラフで描くと、人気商品の山の右側に、低い棒がず〜っと長〜く続く形になり、まるで“しっぽ(テール)”が長いように見える。これがロングテールです。

👉 覚え方:少量しか売れない商品×大量の種類=合計でかい売上

ほかの選択肢:a CMS=Web管理ツール/c アフィリエイト=紹介報酬/d ドロップシッピング=在庫を持たない販売。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は b。ロングテール(Long Tail)は Chris Anderson が2004年に提唱した概念で、商品を販売数の多い順にグラフ化すると、よく売れる少数のヒット商品(ヘッド)と、ほとんど売れないが極めて多種類の商品(テール=しっぽ)に分かれる。インターネット販売では物理店舗のような陳列スペース制約がなく、テール部分の売上合計がヘッドに匹敵またはそれ以上になる現象を指す。

各選択肢の解説

  • a:CMS(Contents Management System)の説明。WordPress や Movable Type が代表例。
  • c:アフィリエイト(成果報酬型広告/アソシエイトプログラム)の説明。
  • d:ドロップシッピングの説明。在庫を持たずメーカー直送で販売するEC形態。

覚え方・ひっかけ注意

80:20の法則(パレートの法則)が崩れて、20の側=ロングテール側の存在感が増す現象」とセットで理解。Amazon・Netflix・iTunes が代表事例。実店舗ではコスト的に成立しないがネットでは在庫・陳列コストがゼロに近いため成立する、という前提も頻出。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

ロングテールは Chris Anderson が WIRED 誌(2004年10月)の記事と書籍『The Long Tail』(2006)で提唱。販売数量を縦軸、商品を販売数順に並べた順位を横軸にとると、べき乗則(Power Law)に従う分布になり、テール部分が長く伸びる。古典的なパレートの法則(80:20の法則)「上位20%の商品が80%の売上を生む」が、ネット販売では崩れて「下位80%の商品の売上合計が上位を超える」現象が観察された。

成立条件

1. 在庫保有コストの極小化:物理店舗より格段に多品種を扱える(Amazon の倉庫モデル、デジタル配信ではゼロコスト)

2. 検索・推薦エンジンによる発見可能性:レコメンデーションシステム/検索/レビューがテール商品との出会いを生む

3. 配送コスト・取引コストの低減:物流・決済のデジタル化

関連概念

  • ニッチマーケティング:細分化された小さな市場を狙う戦略。ロングテール側で勝つ手法。
  • マイクロインフルエンサー:少数のフォロワーに強い影響力を持つ発信者。ロングテール的なマーケティング資源。
  • 裾野の経済(Economy of the Tail):多品種少量で利益を出すビジネスモデル。
  • マッチング理論/推薦システム:協調フィルタリング・コンテンツベースフィルタリング・ハイブリッド方式で、ユーザーごとの嗜好に合わせてテール商品を提示。

実務での扱い

Amazon・楽天市場のロングテール戦略、Netflix・Spotify のコンテンツ推薦、Kindle Direct Publishing による電子書籍ロングテール、YouTube の動画ロングテールなどが代表事例。EC事業者にとって商品データベース整備・検索精度・レコメンドエンジンが競争力の源泉となる。

試験での位置づけ

ストラテジ系(マーケティング・EC)で頻出。基本情報技術者・応用情報技術者試験ではパレートの法則との対比、レコメンデーションシステム(協調フィルタリング)の技術論、デジタルマーケティング全般との接続で出題される。

選択肢の発展補足

cのアフィリエイトはASP(Affiliate Service Provider)が仲介する報酬モデルで、A8.net/Amazonアソシエイト等が代表。dのドロップシッピングは在庫リスクゼロだが利益率は薄い。これらは“ロングテールを実現する手段”として併用されることもある(ニッチ商品を在庫リスクなく扱う)。aのCMSはWebサイト構築基盤で、ECサイトの実装にも使われる(EC-CUBE等)。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 2022 サンプル問題55/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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