基本情報 令和6年度 科目A 問16:テクノロジ系に関する問題
コアコンピタンスを説明したものはどれか。
- a経営活動における基本精神や行動指針
- b事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標
- c自社を取り巻く環境に関するビジネス上の機会と脅威
- d他社との競争優位の源泉となる経営資源及び企業能力正答
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。
答えは d です。
コアコンピタンス(core competence)は直訳すると「中核(コア)の能力(コンピタンス)」。会社が他社にマネされにくい、その会社ならではの強みのことです。
たとえば「トヨタの生産方式」「ディズニーの世界観の作り方」みたいに、他社が真似しようとしても簡単にはできない技術や仕組み。
👉 覚え方:コア=核、コンピタンス=能力。中核となる強み = コアコンピタンス。
ほかの選択肢:a 経営理念/b 経営目標/c SWOT分析の機会・脅威。どれも経営用語で紛らわしいので注意。
なぜこれが正解か
正解は d。コアコンピタンスは1990年にハメル&プラハラードが提唱した概念で、競合他社が容易に模倣できない、自社固有の中核能力を指す。3条件:(1)顧客価値への貢献、(2)競合との差別化、(3)多様な市場への展開可能性。
各選択肢の解説
- a 経営活動における基本精神や行動指針 → 経営理念(ミッション・バリュー)。
- b 事業戦略の遂行によって達成すべき到達目標 → 経営目標(ビジョン・KGI)。
- c 自社を取り巻く環境のビジネス上の機会と脅威 → SWOT分析のO/T(外部環境)。
- d 他社との競争優位の源泉となる経営資源及び企業能力 → コアコンピタンスの定義。
覚え方・ひっかけ注意
「コア=核となる強み」と覚え、a理念・b目標・c環境分析と区別。経営戦略の各概念は混同しやすいので、ハメル&プラハラードの3条件(価値貢献・模倣困難性・展開可能性)で識別する。
理論的背景
ハメル&プラハラード『Competing for the Future』(1994)で体系化された概念。コアコンピタンス論はRBV(Resource-Based View=資源ベース戦略論、バーニーのVRIO)の系譜に位置し、企業の競争優位の源泉を外部市場ポジショニング(ポーターの5フォース)ではなく内部資源・能力に求める。VRIO(Valuable/Rare/Imitable/Organized)の4条件を満たす経営資源が持続的競争優位の源泉となる。
実務での使われ方
コアコンピタンス分析は中期経営計画策定の起点で、「自社の何が真に独自か」を棚卸しした上で、ノンコア業務はBPO/アウトソーシング/シェアード化、コア業務は内製・投資集中するメリハリ経営の判断材料になる。近年はダイナミック・ケイパビリティ論(ティース)へ発展し、環境変化に応じてコアを継続的に再構築する能力こそが本質とされる。デジタル戦略では“データ・アルゴリズム・ネットワーク効果”が新時代のコアコンピタンスとなる。
試験での位置づけ
FE科目Aではストラテジ系経営戦略マネジメントの定番用語。応用情報・ITストラテジスト試験では、コアコンピタンスを起点としたBPR・選択と集中・M&Aによるケイパビリティ獲得・アライアンス戦略・PPM(BCGマトリクス)との連携、知的資産経営報告書まで出題範囲が広がる。
選択肢の発展補足
a経営理念は『MVV(Mission/Vision/Values)』の枠組みやドラッカーの『事業の定義』と紐づけて理解。c環境分析はSWOT・PEST・5フォース・3C(Customer/Competitor/Company)が定番で、特に「O(機会)/T(脅威)=外部」「S(強み)/W(弱み)=内部」の対応を即答できるように。b経営目標はBSC(バランス・スコアカード)の4視点(財務/顧客/業務プロセス/学習と成長)とKGI/KPI/CSFの階層構造で押さえる。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 令和6年度 科目A 問16/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。