ITパスポート 令和8年度 問4:business_strategyに関する問題
特定の目的の達成や課題の解決をテーマとして、ソフトウェアの開発者や企画者などが短期集中的にアイディアを出し合い、ソフトウェアの開発などの共同作業を行い、成果を競い合うイベントはどれか。
- aトレードフェア
- bハッカソン正答
- cパネルディスカッション
- dレセプション
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答えは b「ハッカソン」 です。
ハッカソンは「ハック(作る・工夫する)」+「マラソン」を合わせた言葉。
あるテーマを決めて、エンジニアや企画者が短い期間に集中してアイデアを出し、みんなで一気にソフトやサービスを作り、その出来を競い合うイベントです。
👉 覚え方:ハッカソン=「作る×マラソン」=短期集中の開発祭り。
ほかの選択肢:a トレードフェア=商品を見せる展示会/c パネルディスカッション=何人かが壇上で討論する形式/d レセプション=歓迎の会・パーティー。
なぜこれが正解か
正解は b。ハッカソン(Hackathon)は「Hack(つくる・改良する)」+「Marathon(マラソン)」の造語で、特定テーマのもと開発者・企画者が短期集中でアイデアを出し合い、ソフトウェア等を共同開発して成果を競い合うイベント。
各選択肢の解説
- a:トレードフェア=商品・サービスを展示する見本市・展示会。
- c:パネルディスカッション=複数の専門家(パネリスト)が聴衆の前で意見を述べ合う討論形式。
- d:レセプション=歓迎・祝賀のための催し・パーティー。
覚え方・ひっかけ注意
「短期集中+共同開発+成果を競う」の3点が揃えばハッカソン。"作る"行為が伴うのが他との決定的な違い。展示(a)・討論(c)・歓談(d)は"作らない"。アイデア出しに特化した類語アイデアソンとの対比も押さえる(アイデアソンは開発まで行わない)。
理論的背景
ハッカソン(Hackathon)はhack(プログラミング)とmarathon(マラソン)の合成語で、1999年にOpenBSD開発チームとSun Microsystemsがほぼ同時期に独立して開催したのが起源とされる。通常24〜48時間(長いものでは1週間)という制約された時間の中で、エンジニア・デザイナー・企画者が混成チームを組み、特定テーマに対してプロトタイプを開発し成果を競う形式が一般的である。方法論的にはリーンスタートアップのビルド-計測-学習サイクルを極度に短縮した形式であり、MVP(Minimum Viable Product)の即席開発に特化している。MIT・Stanford等の大学や、Facebook(社内ハッカソンでLikeボタン・Timelineが生まれた)・Google(20%ルールと並ぶ革新装置として活用)のような巨大テック企業でも継続的に開催される。
実務での使われ方
企業がハッカソンを開催・後援する目的は多岐にわたる。第一に「オープンイノベーション」として外部の開発者コミュニティからアイデアと実装能力を調達するコスト効率の高い手段として機能する。Google・Microsoft・Amazon等のクラウド事業者は自社APIを活用したハッカソンを定期的に開催し、プラットフォームのエコシステム拡大を図る。第二に「採用ブランディング」として優秀な開発者との接点創出に活用される。第三に「社会課題解決型ハッカソン」が官公庁・自治体でも普及しており、デジタル庁・各省庁が防災・医療・行政DXをテーマにしたシビックハッカソンを開催している。賞金型ハッカソン(Kaggle・AtCoderを含む)はデータサイエンティスト・競技プログラマーの腕試しと採用経路にもなっている。
試験での位置づけ
ハッカソンはITパスポートのストラテジ系・IT関連の用語問題として定期的に出題される。本問の選択肢はイベント関連用語の分類が問われる良問で、混同されやすいのは「パネルディスカッション」との区別。ITパスポートではアイデア発想・会議手法のカテゴリでブレーンストーミング・KJ法・マインドマップ・デザイン思考等と並んでハッカソンが問われる。近年のシラバスではアジャイル開発・DX推進文脈でハッカソンが取り上げられることが増え、「短期集中型プロトタイピング」「多職種混成チームによるイノベーション創出手法」という実務的位置づけで記述される問題が出始めている。
選択肢の発展補足
選択肢a「トレードフェア」は業界関係者向けの商品・技術の展示会・見本市(例:CES・東京ゲームショウ)で、成果を競う競技要素はない。選択肢c「パネルディスカッション」は特定テーマに対して複数の専門家が壇上で議論を行う公開討論形式で、聴衆は基本的に傍聴者。開発やソフトウェア作成は行わない。選択肢d「レセプション」は歓迎パーティー・懇親会のことで、学術・ビジネスイベントの付属行事として行われるが、成果物創出とは無関係。「短期集中・多職種・開発・競争」という4要素すべてを満たすのがハッカソンだけであることを確認することで確実な正解導出が可能。近年は「バイオハッカソン(生命科学データ)」「クライメートハッカソン(気候変動)」のような専門領域特化型の変種も増えており、ハッカソンという概念の裾野が広がっている。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和8年度 問4/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。