ITパスポート 令和8年度 問66:softwareに関する問題
アプリケーションソフトウェアの操作を行うとき,質問に答えていく対話形式によって,煩雑な操作を簡単に行えるようにする機能はどれか。
- aアーカイブ
- bウィザード正答
- cオートコンプリート
- dポップアップウィンドウ
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは b です。
ソフトの設定など、手順が多くて難しい作業を、「次はこれを選んでください」「名前を入れてください」と質問に答えていくだけで完成させてくれる便利な案内役がウィザード(wizard=魔法使い)です。
お店で店員さんが「ご予算は?」「色は?」と順番に聞いてくれて、最後にぴったりの商品が決まる、というイメージです。
👉 覚え方:ウィザード=質問に答えるだけで完了する案内係。
ほかの選択肢:a アーカイブ=ファイルをまとめて保管/c オートコンプリート=入力の続きを自動で予測/d ポップアップウィンドウ=ぴょこっと出る小窓。
なぜこれが正解か
正解は b。ウィザード(wizard)とは、質問への回答や選択を順番に行う対話形式の画面に従って進めることで、煩雑な設定や操作を初心者でも簡単に完了できるようにする機能。インストールや初期設定でよく使われる。
各選択肢の解説
- a アーカイブ:複数ファイルを1つにまとめて保存・圧縮すること、またはその保管。
- c オートコンプリート:入力途中の文字から続きの候補を予測・補完する機能。
- d ポップアップウィンドウ:操作に応じて手前に開く小さな別ウィンドウ。
- b ウィザード:対話形式で手順を案内する機能(正解)。
覚え方・ひっかけ注意
ウィザード=「魔法使い」が手順を導いてくれるイメージ。キーワードは「質問に答えていく対話形式」「ステップ・バイ・ステップ」。入力補助のオートコンプリート(c)と役割が違う点に注意。
理論的背景
ウィザード(Wizard)UIパターンは1980年代後半にApple・Microsoftが採用し普及した対話型ガイダンス機能であり、正解bの「質問に答えていく対話形式によって、煩雑な操作を簡単に行えるようにする機能」が正確な定義。UXデザインの観点ではウィザードは「複雑な多段階タスクを順序立てたステップに分解し、各ステップでユーザーが選択・入力することでシステムが自動的に次の選択肢を絞り込んでいく」プログレッシブディスクロージャー(Progressive Disclosure)の実装パターンの一つ。
ウィザードの設計原則:各ステップは一つの概念のみ扱う・進捗表示(ステップインジケーター)を提供する・前後ステップへのナビゲーションを許可する・完了前に全入力内容の確認ステップを設ける・エラーはインライン(ステップ内)でリアルタイムに表示する。悪いウィザード設計の典型例はステップ数が多すぎる・前ステップに戻れない・進捗表示がないといったパターンである。
近年ではモバイルアプリのオンボーディングフロー・AI/LLMによる動的な質問分岐(インテリジェントウィザード)としてウィザードが進化している。
実務での使われ方
エンタープライズシステムでは複雑な設定作業(ネットワーク機器の初期設定・ERPシステムの新規ユーザー登録・クラウドリソースのプロビジョニング)にウィザードが広く使われる。AWS CloudFormation・Terraform Cloud等のインフラプロビジョニングツールのWebコンソールでは複数ステップのウィザードUIでリソース作成をガイドする。Windows OSのインストール・ハードウェアドライバのインストールもウィザードの典型例である。
UXデザインの文脈では「ウィザードをいつ使うべきか」の判断も重要。一回限りの設定(onboarding・初期セットアップ)・順序に依存するタスク・初心者ユーザーがターゲットの場合はウィザードが有効。繰り返し実行する作業・上級ユーザーが多い場合はウィザードがかえって生産性を下げるアンチパターンになる。
試験での位置づけ
ウィザードはITパスポートのテクノロジー系「ソフトウェア」(UIデザイン・OS機能分野)で出題されるトピック。アーカイブ・オートコンプリート・ポップアップウィンドウ・ウィザードの4機能の識別問題が頻出パターン。「対話形式」「質問に答える」「煩雑な操作を簡単に」というキーワードがウィザードの識別子。近年のITパスポートではUXデザイン・アクセシビリティ(WCAG準拠)・ノーコード/ローコード開発ツールのウィザード機能に関連した出題が増えている。基本情報技術者試験ではUIデザインパターン(ウィザード・モーダルダイアログ・トースト通知・ブレッドクラム・ページネーション等)のユーザビリティ評価・アクセシビリティ基準との関係まで出題される。
選択肢の発展補足
アーカイブ(選択肢a)はファイルを圧縮・集約して保存・転送するためのファイル形式または操作。ZIP・tar・7z等の形式で複数ファイルをアーカイブする機能はOSに標準搭載されている。クラウドストレージでは古いファイルを低コストのアーカイブストレージ(AWS Glacier・Azure Archive等)に自動移行する「ライフサイクル管理」がアーカイブの現代的な用途。オートコンプリート(選択肢c)は入力途中の文字列から候補を予測して表示する機能で、ブラウザのURL入力・検索エンジンの検索候補・IDEのコード補完(インテリセンス)が代表例。近年はLLM(大規模言語モデル)を活用したGitHub Copilot等のAIコード補完ツールがオートコンプリートの高度化版として普及している。ポップアップウィンドウ(選択肢d)はユーザーのアクション・システムイベントをトリガーに表示される小ウィンドウで、情報表示・確認ダイアログ・広告等に使われる。アクセシビリティの観点からは予期しないポップアップはスクリーンリーダーユーザーの操作を妨げるアンチパターンとして位置づけられる。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和8年度 問66/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。