危険物乙4の「科目別60%足切り」完全攻略|1科目落ちで不合格を防ぐ得点設計

2026-06-03危険物乙4 足切り
結論:危険物乙4は各科目60%以上(法令9問・物理化学6問・性質6問)が必須。総合点ではなく科目ごとに判定するため、1科目でも下回ると不合格です。

「総合点はクリアしていたのに、物理化学だけ60%を切って不合格だった」——危険物乙4で最も多い落ち方がこれです。この記事では、3科目それぞれのボーダーから逆算した得点設計と、苦手科目を確実に60%へ乗せる具体策を解説します。

危険物乙4の足切りはどういう仕組みですか?

危険物乙4は3科目それぞれで60%以上の正解が合格条件です。総合点での合否判定ではありません

科目出題数合格ライン(60%)落とせる上限
危険物に関する法令15問9問以上6問まで
基礎的な物理学及び基礎的な化学10問6問以上4問まで
危険物の性質・火災予防・消火10問6問以上4問まで

出典:消防法/危険物の規制に関する政令。試験実施は一般財団法人 消防試験研究センター。

つまり、2科目で満点を取っても、残り1科目が50%なら不合格です。得意科目の上積みは合否に効きません。攻略の方針は1つ——3科目すべてを60%のラインに乗せることです。

なぜ「総合点で考える」と落ちるのか

多くの不合格者は、得意な法令で貯金を作り、苦手な物理化学を後回しにします。すると本番で「法令14/15、性質9/10、物理化学5/10」のような結果になり——物理化学が1問足りずに不合格です。法令と性質で23点も取っているのに、です。

足切り試験では、80%の科目を90%にしても1点も合格に近づきません。逆に55%の科目を60%にする1問が合否を分けます。だから「弱い科目に時間を寄せる」のが唯一正しい戦略です。

科目別・60%に乗せる攻略

法令(9問が目標・最も貯金を作りやすい)

法令は暗記中心で安定しやすく、ここで余裕を作ります。落としやすいのは指定数量の倍数計算です。

品名性質指定数量
特殊引火物50 L
第一石油類非水溶性200 L
第一石油類水溶性400 L
アルコール類400 L
第二石油類非水溶性1,000 L
第二石油類水溶性2,000 L
第三石油類非水溶性2,000 L
第三石油類水溶性4,000 L
第四石油類6,000 L
動植物油類10,000 L

出典:危険物の規制に関する政令 別表第三。水溶性は非水溶性の2倍が原則。

倍数計算と覚え方は指定数量の覚え方・倍数計算ガイドで詳述しています。固めたら法令の問題で9問ラインを超えるか確認しましょう。

物理化学(6問が目標・最大の足切りポイント)

ここが本丸です。 化学が苦手でも、頻出論点に絞れば6問は十分届きます。捨ててよい難問を見切り、次の論点を確実に取ります。

  • 引火点・発火点・燃焼点の違い(発火点は引火点より高い
  • 燃焼の3要素(可燃物・酸素供給源・点火源)
  • 燃焼範囲(範囲が広い・下限が低いほど危険)
  • 静電気の防止(接地・加湿・流速制限)
  • 蒸気比重=分子量÷29、熱量 Q=mcΔt の単純計算

捨て問の線引きは物理化学を捨てない!頻出計算と公式で、取るべき問題と捨てる問題を具体的に分けています。物理化学の問題で6問ラインを死守できるか測りましょう。

性質・消火(6問が目標・消火法で確実に取る)

第4類の共通性状と消火法は、覚えれば素直に取れます。特に消火法のマトリクスは頻出で、ここを固めると2〜3問が安定します。

火災・対象適応する消火不適応・注意
第4類(一般)窒息消火(泡・粉末・二酸化炭素・ハロゲン化物)棒状注水は原則不適(液面が広がり延焼)
水溶性液体(アルコール類など)耐アルコール泡(水溶性液体用泡)一般の泡は溶けて消えるため不適
第一石油類(ガソリン等)窒息消火霧状の水も引火点が低く不適
第三・第四石油類等窒息消火・霧状水で冷却補助が有効な場合あり棒状注水は不適

出典:危険物の性質・消火に関する確立した知見。「第4類への注水は一律に不可」とまでは言えず、棒状注水が原則不適である点が正答の軸です。

品名ごとの性質は第4類危険物の性質一覧表で、出題確認は性質の問題でどうぞ。

本番の時間配分とボーダー意識

試験時間2時間に対し35問なので、時間は余ります。配点ではなく足切り回避を最優先に解きます。

  • まず確実に取れる法令・性質を解いてマークを固める
  • 物理化学に時間を残し、頻出論点を確実に・難問は消去法で
  • 各科目で「あと何問で60%か」を数えながら進める
  • 見直しはボーダーぎりぎりの科目を最優先

「全科目をまんべんなく見直す」より、「60%を切りそうな科目の1問を救う」見直しが合格を引き寄せます。

まとめ

  • 危険物乙4は各科目60%以上が条件(法令9・物理化学6・性質6)
  • 総合点ではなく科目ごとに判定。1科目落ちで不合格
  • 得意科目の上積みは無意味。弱い科目を60%に乗せるのが唯一の戦略
  • 最大の足切りポイントは物理化学。頻出論点に絞れば6問は届く
  • 本番はボーダーの1問を取りこぼさない時間配分を

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※ 本記事は現行の消防法令に基づくオリジナル解説です。施設・取扱いの個別判断は所属事業所の保安担当・所轄消防にご確認ください。

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