危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法12動植物油類

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問12:動植物油類

動植物油類の性状に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 動植物油類のうち乾性油は、ヨウ素価が高く空気中で酸化されやすいため、布などにしみ込んだ状態で放置すると酸化熱の蓄積により自然発火することがある。正答
  • 動植物油類は引火点が低く、ガソリンと同様に常温で容易に引火する。
  • 乾性油とはヨウ素価が100以下の油をいい、不乾性油よりも酸化されにくい。
  • 動植物油類は水によく溶けるため、火災には水をかければ容易に消火できる。
  • 動植物油類は不燃性であり、加熱しても燃えることはない。
正答:動植物油類のうち乾性油は、ヨウ素価が高く空気中で酸化されやすいため、布などにしみ込んだ状態で放置すると酸化熱の蓄積により自然発火することがある。

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正しいのはアです。乾性油(ヨウ素価が高い油)は酸化されやすく、布にしみ込んで放置すると酸化熱の蓄積で自然発火することがあります。

  • ア(正): 乾性油は酸化熱の蓄積で自然発火し得る。
  • イ(誤): 動植物油類は引火点が高い。ガソリン並みに常温で引火はしない。
  • ウ(誤): 乾性油はヨウ素価130以上。100以下は不乾性油。
  • エ(誤): 動植物油類は水に溶けず、水で容易に消火できるわけではない。
  • オ(誤): 動植物油類は可燃性。不燃性は誤り。

「乾性油=ヨウ素価130以上・酸化熱で自然発火」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

動植物油類の性状:

  • ア(正): 動植物油類のうち乾性油(あまに油・きり油等、ヨウ素価が高い)は空気中で酸化されやすく、布・ぼろ・繊維にしみ込んで通風の悪い場所に放置すると、酸化熱が蓄積して自然発火することがある。
  • イ(誤): 動植物油類は引火点が高い(250℃未満だが常温よりはるかに高い)。ガソリン(引火点−40以下)のように常温で容易に引火はしない。
  • ウ(誤): 乾性油はヨウ素価130以上。半乾性油100〜130、不乾性油100以下。「乾性油=ヨウ素価100以下」は誤り(それは不乾性油)。ヨウ素価が高いほど酸化されやすく自然発火しやすい。
  • エ(誤): 動植物油類は水に溶けず、水で容易に消火できるわけではない。油火災は窒息消火が基本。
  • オ(誤): 動植物油類は可燃性。引火点以上に加熱されれば燃える。不燃性は誤り。

ヨウ素価の整理: 乾性油(130以上)>半乾性油(100〜130)>不乾性油(100以下)。ヨウ素価が高い=二重結合が多い=酸化されやすい=自然発火しやすい。

引っかけパターン: 乾性油のヨウ素価を「100以下」とする(ウ)、動植物油類を「常温で引火・不燃性」とする(イ・オ)。「乾性油=ヨウ素価130以上・自然発火」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

動植物油類は、動植物から得た油脂で引火点が250℃未満のものをいい、第4類の中で指定数量が最大(10,000L)の区分です。引火点が高いため常温では引火しにくい一方、乾性油(ヨウ素価が高い植物油)は空気中で酸化されやすく、その酸化熱が蓄積すると自然発火するという固有の危険をもちます。「引火しにくいが自然発火する」という二面性が、動植物油類の最大の特徴です。

【実務・条文構造(確定値)】

動植物油類の定義・性状:

  • 定義: 動植物から得た油脂で、1気圧・引火点250℃未満のもの。指定数量10,000L。
  • 引火点: 高い(250℃未満だが常温よりはるかに高い)。常温では引火しにくい。
  • 水溶性: 非水溶性(水に溶けない)。可燃性。

ヨウ素価による分類(自然発火の危険度):

  • 乾性油: ヨウ素価130以上(あまに油・きり油・けし油等)。二重結合が多く酸化されやすい。自然発火の危険が高い。
  • 半乾性油: ヨウ素価100〜130(なたね油・大豆油・ごま油等)。
  • 不乾性油: ヨウ素価100以下(オリーブ油・つばき油・ひまし油等)。酸化されにくい。

自然発火の機構:

  • 乾性油を布・ぼろ・繊維にしみ込ませ、通風の悪い場所に堆積すると、空気中の酸素でゆっくり酸化が進む。生じた酸化熱が放熱されずに蓄積し、温度が上がって発火点に達すると自然発火する。
  • 防止: 通風・換気をよくする、油のしみ込んだ布を密閉・堆積せず広げて乾かすか水に浸ける。

消火:

  • 引火点が高く常温では引火しにくいが、いったん燃えると油火災として高温になる。窒息消火(泡・粉末・CO₂)が基本。水に溶けないため非水溶性の泡が使えるが、棒状注水は液面拡大・突沸の危険があり原則不適。

【試験での位置づけ】

動植物油類は性質科目で問われます。核心は(1)引火点250℃未満(常温では引火しにくい)・指定数量10,000L、(2)乾性油はヨウ素価130以上で酸化熱の蓄積により自然発火、(3)ヨウ素価が高いほど酸化されやすく自然発火しやすい、(4)水に溶けず可燃性。引っかけは乾性油のヨウ素価を「100以下」とする誤り、動植物油類を「常温で容易に引火」「不燃性」とする誤りです。「乾性油=ヨウ素価130以上=自然発火」を固定し、酸化熱の蓄積(物理化学)とリンクさせます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 乾性油は酸化熱の蓄積で自然発火し得る。
  • イ(誤): 動植物油類は引火点が高い。ガソリン並みの常温引火は誤り。
  • ウ(誤): 乾性油はヨウ素価130以上。100以下は不乾性油。
  • エ(誤): 水に溶けず、水で容易に消火できるわけではない。
  • オ(誤): 動植物油類は可燃性。不燃性は誤り。

【根拠】§物性表・品名区分(動植物油類=引火点250℃未満・乾性油ヨウ素価130以上)。

【補足】動植物油類=引火点250℃未満・指定数量10,000L/乾性油=ヨウ素価130以上で酸化熱の蓄積により自然発火/水に溶けず可燃性/窒息消火が基本。【監修確定 2026-06-03】

<!-- 監修確定 2026-06-03: 動植物油類(引火点250未満/指定数量10000L)・乾性油ヨウ素価130以上の自然発火 は設計書1-1/2-3/S8の確定値と一致。正答ア。乾性油130以上は監修済。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: §物性表・品名区分(動植物油類)。動植物油類=動植物から得た油脂で引火点250℃未満のもの。指定数量10,000L。乾性油はヨウ素価130以上で酸化されやすく、酸化熱の蓄積で自然発火する。引火点は高い(250℃未満だが常温では引火しにくい)。水に溶けず可燃性。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

動植物油類と自然発火頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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