危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法16各物質の貯蔵取扱注意

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問16:各物質の貯蔵取扱注意

第4類危険物の貯蔵・取扱い上の注意に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 容器は密栓し、転倒・落下・破損による漏えいを防ぐとともに、直射日光や高温を避けて冷暗所に貯蔵する。
  • 二硫化炭素は発火点が低く蒸気が有毒なため、水を張った中に沈めて貯蔵する(水没貯蔵)。
  • 酸化性の強い物質(第1類・第6類の酸化剤)と同じ場所に混在させないよう、隔離して貯蔵する。
  • 容器に危険物を詰めるときは、温度上昇による膨張を考慮して、ある程度の空間(空容積)を残す。
  • 可燃性蒸気の発生を抑えるため、容器のふたは常に開けたままにして蒸気を逃がし続ける。正答
正答:可燃性蒸気の発生を抑えるため、容器のふたは常に開けたままにして蒸気を逃がし続ける。

AI解説(初心者・標準・上級)

理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠も明記。

初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

誤っているのはオです。可燃性蒸気を抑えるには容器を密栓します。「ふたを開けたままにする」と蒸気が出て滞留し危険です。

  • ア(正): 密栓・冷暗所貯蔵・漏えい防止。
  • イ(正): 二硫化炭素は水没貯蔵。
  • ウ(正): 酸化剤(第1・6類)と混在させず隔離。
  • エ(正): 熱膨張を考慮して空間を残す。
  • オ(誤): ふたを開け続けると蒸気が出て危険。密栓が正しい。

「密栓・冷暗所・空間を残す・酸化剤と隔離・二硫化炭素は水没貯蔵」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

第4類の貯蔵・取扱い上の注意:

  • ア(正): 容器は密栓し、転倒・落下・破損による漏えいを防ぎ、直射日光・高温を避けて冷暗所に貯蔵する。蒸気の発生・漏えいを抑える基本。
  • イ(正): 二硫化炭素は発火点約90℃と低く蒸気も有毒なため、水を張った中に沈めて貯蔵(水没貯蔵)し、液面を水で覆って蒸気の発生を抑える(液比重約1.26で水より重く沈むため成立)。
  • ウ(正): 酸化性の強い物質(第1類・第6類の酸化剤)と同じ場所に混在させると混合危険があるため、隔離して貯蔵する。
  • エ(正): 容器に詰めるときは、温度上昇による熱膨張を考慮して空間(空容積)を残す(満タン密閉は膨張であふれ・破損の危険)。
  • オ(誤): 可燃性蒸気の発生を抑えるには容器を密栓するのが正しい。「ふたを開けたままにして蒸気を逃がし続ける」は、蒸気が出て低所に滞留し引火の危険を高めるため誤り。本問の正答。

貯蔵・取扱いの要点: 密栓・冷暗所・空間を残す・酸化剤と隔離・(二硫化炭素は)水没貯蔵。

引っかけパターン: 「ふたを開け続けて蒸気を逃がす」(オ)。正しくは密栓。蒸気は重く低所に滞留するため逃がし続けるのは危険。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第4類危険物の貯蔵・取扱いは、可燃性蒸気の発生・漏えいの抑制、熱膨張への対応、混触危険の回避という観点から組み立てられます。蒸気は空気より重く低所に滞留して引火源と出会いやすいため、容器を密栓して蒸気を閉じ込め、冷暗所で温度を抑えるのが基本です。一方、密閉容器に液体を満たして加熱すると膨張で破損するため、空間を残すという相反する配慮も必要です。物質固有の危険(二硫化炭素の低い発火点、酸化剤との混触)にも個別対応します。

【実務・条文構造(取扱則の整理)】

共通の貯蔵・取扱い注意:

  • 密栓: 容器のふたを確実に閉め、蒸気の発生・漏えいを防ぐ。
  • 冷暗所貯蔵: 直射日光・高温を避ける(温度上昇で蒸気・内圧が増す)。
  • 漏えい防止: 転倒・落下・衝撃による破損・漏れを防ぐ。容器は危険物の性質に適応したものを用いる。
  • 空容積の確保: 熱膨張を考慮し、容器・タンクには空間を残す(運搬容器は内容積の一定割合以下に収納)。
  • 混触回避: 酸化剤(第1類・第6類)等、混合危険のある物質と隔離。

物質固有の貯蔵法:

  • 二硫化炭素: 発火点約90℃と低く蒸気が有毒。液比重約1.26で水より重く水に溶けないため、水没貯蔵(水を張って沈める)で液面を水が覆い蒸気発生を抑える。
  • ジエチルエーテル: 空気・光で過酸化物を生じ爆発の危険。密栓・冷暗所・直射日光回避。
  • アセトアルデヒド・酸化プロピレン等: 低沸点で揮発しやすく、容器・設備の材質や不活性ガス封入に注意。
  • 乾性油(動植物油類): 布染込みの堆積を避け通風(自然発火防止)。

矛盾の解消:

  • 「密栓して蒸気を抑える」と「空間を残して膨張に備える」は両立する。容器は密栓しつつ、液体は満タンにせず空間を残す。ふたを開け続けて蒸気を逃がすのは、蒸気滞留・引火を招くため誤り。

【試験での位置づけ】

貯蔵・取扱い注意は性質科目で問われます。核心は(1)密栓・冷暗所貯蔵、(2)熱膨張を考慮し空間を残す、(3)酸化剤と隔離、(4)二硫化炭素は水没貯蔵。引っかけは「ふたを開け続けて蒸気を逃がす」とする誤りです。密栓(蒸気抑制)と空間確保(熱膨張対応)が両立する点、物質固有の貯蔵法(二硫化炭素の水没貯蔵)を押さえます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 密栓・冷暗所貯蔵・漏えい防止。
  • イ(正): 二硫化炭素は水没貯蔵。
  • ウ(正): 酸化剤(第1・6類)と隔離。
  • エ(正): 熱膨張を考慮して空間を残す。
  • オ(誤・正答): ふたを開け続けるのは蒸気滞留で危険。密栓が正しい。

【根拠】危険物の規制に関する政令(貯蔵取扱基準)、確立した取扱則。

【補足】第4類の貯蔵取扱=密栓・冷暗所・空間を残す(熱膨張)・酸化剤と隔離・二硫化炭素は水没貯蔵。ふたを開け続けるのは誤り(蒸気滞留)。

<!-- 監修確定 2026-06-03: 貯蔵取扱(密栓/冷暗所/空容積/酸化剤隔離/二硫化炭素水没貯蔵)は危政令貯蔵取扱基準/設計書1-2と一致。正答オ(ふたを開け続ける=誤り)。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令(貯蔵取扱基準)・確立した取扱則。容器は密栓し冷暗所貯蔵、熱膨張を考慮して空間を残す、酸化剤との混触を避け隔離する、二硫化炭素は水没貯蔵。可燃性蒸気は密栓して発生・漏えいを抑えるのが正しく、ふたを開け続けるのは蒸気を滞留させ危険。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

第4類の貯蔵・取扱いの注意(容器・冷暗所・混触頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

法令・物理・化学・性質・火災予防・消火を175問。各問に根拠とAI解説(3レベル)付き・閲覧無料。