危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法36第3石油類

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問36:第3石油類

第三石油類の性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 第三石油類は、1気圧において引火点が70℃以上200℃未満の液体である。
  • 重油・クレオソート油・アニリンは、いずれも第三石油類(非水溶性)に分類される。
  • 第三石油類は引火点が高いため常温では引火しにくいが、加熱されると引火・燃焼の危険がある。
  • グリセリンやエチレングリコールは第三石油類で水に溶ける(水溶性)。
  • 第三石油類はすべて水より軽く、引火点が低いため常温で容易に引火する。正答
正答:第三石油類はすべて水より軽く、引火点が低いため常温で容易に引火する。

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誤っているのはオです。第三石油類は引火点が高く(70℃以上)、常温では引火しにくい物質です。「引火点が低く常温で容易に引火」は逆です。

  • ア(正): 引火点70℃以上200℃未満。
  • イ(正): 重油・クレオソート油・アニリンは第三石油類(非水溶性)。
  • ウ(正): 常温では引火しにくいが加熱で危険。
  • エ(正): グリセリン・エチレングリコールは水溶性。
  • オ(誤): 引火点は高く常温では引火しにくい。

「第三石油類=引火点70〜200℃・常温では引火しにくい」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

第三石油類の性状:

第三石油類は引火点70℃以上200℃未満の液体で、引火点が高いのが特徴です(危政令別表第三備考)。

代表物質:

  • 非水溶性(指定数量2,000L): 重油・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼン。
  • 水溶性(指定数量4,000L): グリセリン・エチレングリコール。

性状:

  • ア(正): 引火点70℃以上200℃未満。
  • イ(正): 重油・クレオソート油・アニリンは第三石油類(非水溶性)。
  • ウ(正): 引火点が高いため常温では引火しにくいが、加熱されて引火点を超えると引火・燃焼する。重油は加熱されて燃えると消火困難。
  • エ(正): グリセリン・エチレングリコールは水に溶ける(水溶性)。
  • オ(誤): 第三石油類は引火点が高く常温では引火しにくい。また液比重は物質により異なり、アニリン・グリセリン等は水より重い。「すべて水より軽く常温で容易に引火」は誤りで、本問の正答。

引っかけパターン: 第三石油類の引火点を低いとする、常温で容易に引火するとする、「すべて水より軽い」と一般化する。「引火点が高い・常温では引火しにくい・加熱で危険」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第三石油類は引火点70℃以上200℃未満の液体で、第一・第二石油類に比べ引火点が高く、常温(20℃前後)では蒸気濃度が燃焼範囲下限に届かず引火しにくいのが特徴です。しかし「引火しにくい=安全」ではありません。加熱されて液温が引火点を超えれば引火し、いったん燃え出すと粘性の高い重油などは消火が困難です。引火点の高さと、加熱時・燃焼時の危険性を区別して理解することが重要です。

【性状の整理】

品名区分: 引火点70℃以上200℃未満(1気圧)。

  • 非水溶性(指定数量2,000L): 重油(引火点60℃以上・種別で幅)、クレオソート油、アニリン、ニトロベンゼン。
  • 水溶性(指定数量4,000L): グリセリン、エチレングリコール。

液比重:

  • 第三石油類は物質により水より重いものがある。アニリン・ニトロベンゼン・グリセリン等は水より重い(液比重>1)。重油は0.9〜1.0程度で一般に水よりやや軽い〜同程度。「すべて水より軽い」は誤り。

危険性:

  • 引火点が高く常温では引火しにくいが、加熱・噴霧・布染込みで表面積が増えたり液温が上がると引火・燃焼する。
  • 重油は粘性が高く、加熱されて燃えると大量の熱・黒煙を出し消火困難。タンク火災ではボイルオーバー(油面下の水分の急激な沸騰による噴出)の危険も。
  • アニリンは有毒。

消火:

  • 引火点の高い第三石油類・水溶性液体には、霧状(噴霧)の水が冷却・希釈の補助として有効な場合がある(引火点の低い第一石油類には不適)。基本は泡等の窒息。水溶性(グリセリン・エチレングリコール)には耐アルコール泡。

【試験での位置づけ】

第三石油類は性質科目で頻出(頻出度B)です。核心は、(1)引火点70℃以上200℃未満で常温では引火しにくい、(2)非水溶性=重油・クレオソート油・アニリン、水溶性=グリセリン・エチレングリコール、(3)加熱で引火・燃焼の危険、(4)液比重は物質により異なり水より重いものもある、です。引っかけは、引火点を低いとする・常温で容易に引火するとする(本問のオ)、「すべて水より軽い」と一般化することです。引火点の高さと加熱時の危険を分けて押さえ、重油の消火困難・水溶性の耐アルコール泡もセットにします。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 引火点70℃以上200℃未満。
  • イ(正): 重油・クレオソート油・アニリンは第三石油類(非水溶性)。
  • ウ(正): 常温では引火しにくいが加熱で危険。
  • エ(正): グリセリン・エチレングリコールは水溶性。
  • オ(誤・正答): 引火点は高く常温では引火しにくい。すべて水より軽いも誤り。

【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三、教科書値。

【補足】第三石油類=引火点70〜200℃・常温では引火しにくい・加熱で危険。非水溶性=重油/クレオソート油/アニリン、水溶性=グリセリン/エチレングリコール。液比重は物質により水より重いものもある。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三、教科書値。第三石油類は引火点70℃以上200℃未満。重油・クレオソート油・アニリン(非水溶性)、グリセリン・エチレングリコール(水溶性)。引火点が高く常温では引火しにくいが加熱で危険。アニリン・クレオソート油・グリセリン等は水より重いものもあり、「すべて水より軽く常温で容易に引火」は誤り。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

第3石油類(クレオソート油・アニリン・重油頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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