危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法53品名分類(複合マッチング)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問53:品名分類(複合マッチング)

次の物質とその品名・水溶性の組合せのうち、**誤っているもの**はどれか。

  • ガソリン ―― 第一石油類・非水溶性
  • 酢酸(氷酢酸)―― 第二石油類・水溶性
  • グリセリン ―― 第三石油類・水溶性
  • 重油 ―― 第二石油類・非水溶性正答
  • エタノール ―― アルコール類
正答:重油 ―― 第二石油類・非水溶性

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誤りはエです。重油は第三石油類・非水溶性です(第二石油類は誤り)。

  • ア(正): ガソリン=第一石油類・非水溶性。引火点−40℃以下。
  • イ(正): 酢酸=第二石油類・水溶性。引火点約39℃(21〜70℃の範囲)。
  • ウ(正): グリセリン=第三石油類・水溶性。引火点160℃以上。
  • エ(誤): 重油は引火点60℃以上で第三石油類(第二ではない)。
  • オ(正): エタノール=アルコール類。炭素数2の飽和1価アルコール。

「重油は第三石油類・グリセリンも第三(水溶性)」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

物質と品名・水溶性の対応:

品名区分は引火点の境界(第一21℃未満・第二21〜70未満・第三70〜200未満・第四200〜250未満)で決まります。

  • ア(正): ガソリン → 第一石油類(引火点−40℃以下<21℃)・非水溶性。正しい。
  • イ(正): 酢酸(氷酢酸) → 第二石油類(引火点39℃、21〜70℃の範囲)・水溶性(液比重>1・水に任意の割合で混ざる)。正しい。
  • ウ(正): グリセリン → 第三石油類(引火点約160℃、70〜200℃の範囲)・水溶性(吸湿性が強く水に溶ける)。正しい。指定数量4,000L。
  • エ(誤): 重油 → 引火点60℃以上(1種:60〜90℃、2種:60〜150℃、3種:60〜150℃以上)で、第三石油類(70〜200℃)に分類。第二石油類(21〜70℃未満)ではない
  • オ(正): エタノール → アルコール類(炭素数2の飽和1価アルコール)。引火点13℃だが品名区分はアルコール類で第一石油類ではない。

引っかけパターン: 重油を第二石油類とする(本問のエ)、引火点で石油類に入れてしまうパターン(エタノールを第一石油類とする)。物質ごとに品名・水溶性を確定してからマッチングする。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

品名区分の判定は引火点の境界値で機械的に決まりますが、引火点の幅がある物質(重油・灯油等)は「○○℃以上」という表現を正確に理解する必要があります。重油の引火点は最低でも60℃で、第三石油類の下限70℃に近い位置にありますが、種別によっては70℃を超えることが多く、第三石油類に分類されます。試験で重油を「第二石油類」とする引っかけが頻出するのは、引火点60℃が70℃未満の第二石油類と混同されやすいためです。

【主要物質の品名・水溶性・指定数量一覧】

| 物質 | 品名 | 水溶性 | 指定数量 | 引火点 |

|---|---|---|---:|---|

| ガソリン | 第一石油類 | 非水溶性 | 200L | −40℃以下 |

| ベンゼン・トルエン | 第一石油類 | 非水溶性 | 200L | 0℃前後 |

| アセトン | 第一石油類 | 水溶性 | 400L | 約−20℃ |

| 灯油 | 第二石油類 | 非水溶性 | 1,000L | 40℃以上 |

| 軽油 | 第二石油類 | 非水溶性 | 1,000L | 45℃以上 |

| 酢酸 | 第二石油類 | 水溶性 | 2,000L | 39℃ |

| 重油 | 第三石油類 | 非水溶性 | 2,000L | 60℃以上(種別で幅) |

| グリセリン | 第三石油類 | 水溶性 | 4,000L | 約160℃ |

| エチレングリコール | 第三石油類 | 水溶性 | 4,000L | 約111℃ |

| ギヤー油等 | 第四石油類 | — | 6,000L | 200〜250℃ |

重油の「第三石油類」を正確に定着させるには: 引火点が第二の上限70℃を超えるものが多い(1種は60〜90℃で一部70℃超)、実務でも「重い油=粘性高い=引火点高い=第三」という連想が有効です。

【例外的な物質の注意点】

  • エタノール(アルコール類): 引火点13℃は第一石油類の範囲(21℃未満)ですが、炭素数1〜3の飽和1価アルコールはアルコール類という独立品名で分類されます(引火点で石油類には入らない)。
  • 酢酸(第二石油類・水溶性): 引火点39℃で第二石油類ですが、水に任意割合で混ざる水溶性で液比重>1(水より重い)という特異な物質。
  • グリセリン(第三石油類・水溶性): 引火点が約160℃と高く、常温での危険性は低いが第三石油類に分類される。水溶性かつ比重>1。

【試験での位置づけ】

物質と品名のマッチングは性質科目の基礎で頻出(頻出度A)です。核心は、(1)重油は第三石油類(第二ではない)、(2)アルコール類は引火点が低くても石油類には入らない、(3)酢酸・グリセリンは水溶性で第二・第三石油類に各属する、(4)水溶性/非水溶性は消火剤の選択に直結します。引っかけは重油を第二石油類とする(本問のエ)、エタノールを第一石油類とする、グリセリンを第二石油類とすることです。主要物質を品名・水溶性・指定数量とセットで整理すると、法令倍数計算・消火法選択とも連動して得点できます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): ガソリン=第一石油類・非水溶性・200L。
  • イ(正): 酢酸=第二石油類・水溶性・2,000L。引火点39℃。
  • ウ(正): グリセリン=第三石油類・水溶性・4,000L。引火点約160℃。
  • エ(誤): 重油は第三石油類・非水溶性・2,000L(第二石油類は誤り)。
  • オ(正): エタノール=アルコール類・400L(第一石油類ではない)。

【根拠】危険物の規制に関する政令 別表第三。

【補足】重油は第三石油類・非水溶性(引火点60℃以上)。エタノールはアルコール類(引火点が低くても石油類ではない)。酢酸は第二石油類・水溶性。グリセリンは第三石油類・水溶性。【監修確定 2026-06-03】

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 重油=第三石油類・非水溶性(引火点60℃以上・§1-2)正。ガソリン第一非水溶性/酢酸第二水溶性/グリセリン第三水溶性/エタノールはアルコール類も正。正答エ一意。OK -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三。重油は引火点60℃以上(1種/2種/3種で別)で**第三石油類・非水溶性**(第二石油類は誤り)。ガソリン=第一非水溶性、酢酸(引火点39℃)=第二水溶性、グリセリン=第三水溶性、エタノール=アルコール類はいずれも正しい。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

物質と品名・水溶性の組合せ(複合マッチング頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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