基本情報 平成30年度 秋期 問52:マネジメント系に関する問題
あるプロジェクトの工数配分は表のとおりである。基本設計からプログラム設計 までは計画どおり終了した。現在はプログラミング段階であり, 3.000 本のプログラ ムのうち 1.200 本が完成したところである。 プロジェクト全体の進捗度は何%か。 ここで, 各プログラムの開発工数は, 全て等しいものとする。 基本設計 詳細設計 |プログラム設計 | プログラミング テスト 0.08 0.16 0.20 0.25 0.31
- a40
- b44
- c54正答
- d59
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答えは c「54%」 です。
進捗を「工程ごとの重み×完了率」で足し算します。
- 基本設計0.08:完了 → 0.08
- 詳細設計0.16:完了 → 0.16
- プログラム設計0.20:完了 → 0.20
- プログラミング0.25:1200/3000=40%完了 → 0.25×0.4=0.10
- テスト0.31:未着手 → 0
合計 0.08+0.16+0.20+0.10 = 0.54 = 54%。
👉 覚え方:工程の重み×完了率を全部足すだけ。
ほかの選択肢:a40%/b44%/d59%はいずれも計算ミスのパターン。
なぜこれが正解か
正解は c(54%)。工数配分を重み付けして進捗を合算する。
- 基本設計(0.08)・詳細設計(0.16)・プログラム設計(0.20):完了 → 合計 0.44
- プログラミング(0.25):1200/3000=40%完了 → 0.25×0.40 = 0.10
- テスト(0.31):未着手 → 0
0.44 + 0.10 + 0 = 0.54 = 54%
各選択肢の解説
- a 40%:プログラミング工程の完了率40%だけを答えた誤り。
- b 44%:完了済3工程(0.44)だけで止めた誤り。
- d 59%:プログラミング工程0.25を100%完了と誤計算(0.44+0.25=0.69ではない近似ミス)または分母誤り。
覚え方・ひっかけ注意
進捗率 = Σ(工程重み × 工程完了率)。「全工程の重み合計=1.00」を確認する習慣で計算ミスを防げる(0.08+0.16+0.20+0.25+0.31=1.00)。部分完了工程は必ず比例配分する。
理論的背景
この計算法は重み付き進捗(Weighted Progress)またはマイルストーン法と呼ばれ、プロジェクトマネジメントのEVM(Earned Value Management)におけるPV(Planned Value)/EV(Earned Value)算出の基礎。各成果物の予算配分(工数比率)を重みとし、達成度(%)を乗じて積み上げる。
EVMの主要指標
- PV(Planned Value):計画時点での予定出来高
- EV(Earned Value):実際の出来高(本問のような計算で算出)
- AC(Actual Cost):実コスト
- SV = EV - PV(スケジュール差異)、CV = EV - AC(コスト差異)
- SPI = EV/PV(スケジュール効率)、CPI = EV/AC(コスト効率)
- EAC(完成時総コスト見積)=AC + (BAC - EV)/CPI
これらでプロジェクトの健全性を定量管理する。
実務での使われ方
- WBS辞書:各WBS要素に予算配分を定義しておく
- 0/50/100ルール、0/100ルール:簡易進捗判定(不完全成果物を50%とする等)
- マイルストーン課金:受託開発の検収条件として活用
- PMBOK 7版:EVMはパフォーマンス領域の重要指標として継続採録
試験での位置づけ
基本情報のマネジメント分野で頻出。応用情報・プロジェクトマネージャ試験ではEVMのSPI/CPIから完成予想を計算する応用問題が必須。SI業界の見積・受託契約交渉でも実務で使う。
選択肢の発展補足
プログラミング工程の本数進捗を「1本=均等工数」と仮定したが、実務では実装難易度がバラつくため、ファンクションポイントやストーリーポイントで重み付けすることがある。COCOMO II やCOSMIC法による工数見積も応用情報の出題範囲。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成30年度 秋期 問52/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。