ストラテジ系財務会計
NPV(正味現在価値)とは?
読み方: えぬぴーぶい
1行定義
将来のキャッシュフローを割引率で現在価値に換算し、初期投資額を引いた値。NPV>0なら投資価値あり。時間価値を考慮する投資評価指標。
詳細解説
NPV(Net Present Value:正味現在価値)は、投資から得られる将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて合計し、初期投資額を差し引いた値です。計算式は「NPV=Σ(各期CF÷(1+割引率)のn乗)-初期投資額」です。お金の「時間価値(今の1万円は将来の1万円より価値が高い)」を考慮する点がROIとの最大の違いです。割引率には資本コスト(WACC:加重平均資本コスト)や期待収益率が使われます。NPV>0なら投資によって企業価値が創出される(投資価値あり)、NPV<0なら価値が毀損される(投資不適切)と判断します。具体例:今年1,000万円を投資し、1年後に600万円・2年後に600万円のCFが得られる場合、割引率10%ならNPV=600/1.1+600/1.21-1,000≒41万円>0となり投資価値あり、と判定できます。IT投資・システム開発プロジェクトの費用対効果評価で活用されます。ITパスポートでは「NPVの概念(時間価値・割引率)」「NPV>0の判定基準」「ROI・IRRとの使い分け」が問われます。計算問題は複雑なため概念理解が重点です。
ITパスポートでの出題ポイント
- 1NPVの概念(時間価値・割引率)とROIとの違い
- 2NPV>0=投資価値あり・NPV<0=投資不適切の判定基準
- 3割引率(WACC)の意味
- 4IRRとの関係(NPV=0になる割引率がIRR)
関連用語
シラバス 6.5 準拠 / 最終更新: 2026-05-26