テクノロジ系セキュリティ
サプライチェーン攻撃とは?
読み方: さぷらいちぇーんこうげき
1行定義
最終標的を直接攻撃せず、信頼されているソフトウェアベンダー・部品・ツールを経由して侵入するサイバー攻撃
詳細解説
サプライチェーン攻撃(Supply Chain Attack)は、セキュリティが堅固な最終標的(大企業・政府機関など)を直接攻撃する代わりに、その組織が信頼・利用しているソフトウェアベンダー・IT管理ツール・オープンソースライブラリ・ハードウェアメーカーなどのサプライチェーン(供給網)の弱いリンクを狙って侵入し、そこを踏み台にして最終標的へ横展開する攻撃手法です。代表的な事例はSolarWinds攻撃(2020年):ネットワーク管理ツール「SolarWinds Orion」のアップデートにバックドアが仕込まれ、米国政府機関含む18,000以上の組織に感染。Codecov攻撃(2021年):CI/CDツールのスクリプトが改ざんされ、利用企業のCI環境から認証情報が窃取。event-streamライブラリ攻撃:npmのオープンソースライブラリにマルウェアが混入。これらの事例から「信頼できるソフトウェア・ベンダー」からの攻撃という点がサプライチェーン攻撃の最大の脅威で、従来の境界防御では防ぎにくいです。対策はソフトウェアコンポジション分析(SCA)によるOSSライブラリの脆弱性管理・SBOM(Software Bill of Materials: ソフトウェア部品表)の作成・デジタル署名によるアップデートの正当性検証・ゼロトラストアーキテクチャの導入です。ITパスポート試験では「サプライチェーン攻撃の仕組み」「SolarWinds事例」「ゼロトラストとの関係」が出題されます。
ITパスポートでの出題ポイント
- 1信頼するソフトウェアベンダー・ツール・ライブラリを経由して最終標的へ侵入
- 2SolarWinds攻撃(2020年)が最も著名な実例
- 3SBOM(ソフトウェア部品表)でコンポーネントの透明性を確保
- 4ゼロトラスト「すべてを疑う」でサプライチェーンリスクに対応
関連用語
シラバス 6.5 準拠 / 最終更新: 2026-05-26