危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法29火災予防

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問29:火災予防

第4類危険物の蒸気の性質と火災予防に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 第4類危険物の蒸気は空気より軽いため、発生してもすぐ天井付近へ拡散し、低所には滞留しない。
  • 蒸気は発生源の近くだけに存在し、離れた場所の火源まで届くことはない。
  • 換気は蒸気を室内に閉じ込めて滞留させるために行う。
  • 蒸気が滞留する場所では、火気を使わなければ電気のスイッチや静電気は着火源にならない。
  • 第4類危険物の蒸気は空気より重く低所に滞留しやすいため、ピット・床面・地下室などの低所の換気と着火源(火気・電気火花・静電気)の管理が重要である。正答
正答:第4類危険物の蒸気は空気より重く低所に滞留しやすいため、ピット・床面・地下室などの低所の換気と着火源(火気・電気火花・静電気)の管理が重要である。

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正しいのはオです。第4類危険物の蒸気は空気より重いので、床・くぼみ・地下など低い所にたまります。だから低所の換気と、火気・電気火花・静電気などの着火源の管理が大切です。

  • ア(誤): 蒸気は空気より重く、低所に滞留する(天井へ拡散は逆)。
  • イ(誤): 蒸気は地をはって離れた火源まで流れ、引火することがある。
  • ウ(誤): 換気は蒸気を外へ逃がすために行う(閉じ込めは逆)。
  • エ(誤): 火気だけでなく電気火花・静電気も着火源になる。
  • オ(正): 蒸気は空気より重く低所に滞留・換気と着火源管理が重要。

「蒸気は空気より重い→低所滞留/低所換気+着火源排除」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

蒸気の滞留と着火源管理:

第4類危険物の蒸気は蒸気比重>1(空気より重い)ため、発生すると床面・ピット・くぼみ・地下室など低い所に滞留します(ア=誤)。

  • 這う蒸気: 重い蒸気は地をはうように広がり、離れた場所の火源(数m先の電気スイッチ・裸火等)まで流れて引火し、火が発生源へ戻ることがある(バックファイア)(イ=誤)。
  • 換気の目的: 蒸気を室内に滞留させず、屋外の安全な場所へ排出して燃焼範囲未満に薄めること(ウ=誤:閉じ込めは逆)。低所にたまるため、低所からの換気が有効。
  • 着火源の管理: 火気(裸火・高温面)だけでなく、電気火花(スイッチ・モーター)・静電気の放電火花も着火源になる。防爆構造の電気設備を用い、静電気を除去する(エ=誤:電気火花・静電気も着火源)。

これらをまとめると、オ(蒸気は空気より重く低所滞留・低所換気と着火源管理が重要)が正しい記述です(オ=正)。

引っかけパターン:

  • 蒸気が空気より軽い/低所に滞留しないとする誤り(ア)
  • 蒸気が離れた火源に届かないとする誤り(イ)
  • 換気を閉じ込めとする誤り(ウ)
  • 火気以外(電気火花・静電気)を着火源でないとする誤り(エ)

「蒸気は重い→低所滞留・這う/低所換気+あらゆる着火源排除」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第4類危険物の蒸気はほとんどが空気より重い(蒸気比重>1)です。蒸気比重は「蒸気の分子量÷空気の平均分子量29」で求められ、第4類の物質は分子量が29より大きいものが多いため、蒸気は空気より重くなります(例:二硫化炭素76/29≒2.6、ガソリン蒸気3〜4、灯油4.5前後)。重い蒸気は発生源から下方・低所へ流れ、床面・ピット(くぼみ)・側溝・地下室・タンク底部などに滞留します。これが第4類の火災予防における最重要の性質です。

【這う蒸気の危険】

低所にたまった蒸気は、空気の流れに乗って地をはうように遠くまで広がります。そのため、危険物から数メートル離れた場所の電気スイッチ・裸火・喫煙などが着火源となり、火炎が蒸気の経路を伝って発生源まで逆流する(バックファイア)危険があります。「火源が危険物から離れているから安全」とは限らないのが、重い蒸気の怖さです。地下ピット・マンホール・タンク内などの低所は、蒸気が滞留して酸欠爆発性混合気の両方の危険があり、立入り前の換気・濃度測定が必須です。

【火災予防の三本柱】

1. 蒸気を発生させない・滞留させない: 容器の密栓、冷暗所貯蔵、こぼさない、低所の換気で蒸気を屋外の安全な場所へ排出し燃焼範囲未満に薄める。蒸気は重いので低所からの排気が有効。

2. 着火源を排除する: 火気厳禁(裸火・高温面・溶接・喫煙)だけでなく、電気火花(スイッチ・モーター・接点)対策として防爆構造の電気設備を用い、静電気は接地・流速制限・加湿・除電で抑える。摩擦・衝撃火花も避ける。

3. 酸素を断つ・換気と濃度管理: 密閉系では不活性ガス封入、低所での作業前の換気・濃度測定。

これらは燃焼の三要素(可燃物=蒸気、酸素、点火源)に対応し、可燃物(蒸気)の滞留を防ぎ、点火源を断つことが第4類の火災予防の中心になります。

【試験での位置づけ】

蒸気の滞留と着火源管理は、(1)蒸気は空気より重く低所に滞留、(2)這って離れた火源まで届く、(3)換気は蒸気を屋外へ排出、(4)着火源は火気だけでなく電気火花・静電気も、の各点が頻出です。誤答は「蒸気が空気より軽い」「離れた火源に届かない」「換気で閉じ込める」「火気以外は着火源でない」のように、共通性状や予防の方向を逆にして作られます。「第4類の蒸気は重い→低所にたまる→這って遠くの火源に着く→だから低所換気とあらゆる着火源の排除が要る」という一連の理解が、性質・火災予防問題の核心です。蒸気比重・共通性状・静電気・消火と横断的につながる総合論点です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 第4類の蒸気は空気より重く、低所に滞留する。天井付近へ拡散は逆。
  • イ(誤): 重い蒸気は這って離れた火源まで届き、引火することがある。
  • ウ(誤): 換気は蒸気を屋外へ排出するために行う。閉じ込めは逆。
  • エ(誤): 火気だけでなく電気火花・静電気も着火源になる。
  • オ(正): 蒸気は空気より重く低所に滞留しやすく、低所の換気と着火源管理が重要。

【根拠】第4類の共通性状・火災予防(確定表・確立した予防則)。

【補足】第4類の蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)→低所滞留・這う。低所換気+火気/電気火花/静電気のあらゆる着火源排除。蒸気比重・静電気・消火と総合。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 第4類の共通性状・火災予防(確定表・確立した予防則)。第4類危険物の蒸気は**蒸気比重>1(空気より重い)**ため低所に滞留しやすく、地をはって離れた火源まで流れて引火する。火災予防は、低所の換気(蒸気を屋外の安全な場所へ排出)と、火気・電気火花・静電気など**あらゆる着火源**の排除。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

蒸気の滞留と着火源の管理頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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