危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法30アルコール類

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問30:アルコール類

第4類危険物のうち水に溶ける(水溶性の)ものと、その火災に適応する消火剤について、次の記述のうち**正しいもの**はどれか。

  • ガソリンは水溶性であり、その火災には通常の泡消火剤が有効である。
  • アセトン・エタノール・酢酸・グリセリンは、いずれも水に溶ける危険物である。正答
  • 水溶性の危険物の火災には、通常の泡消火剤(たんぱく泡等)がそのまま有効である。
  • 重油・灯油は水溶性で、注水によって容易に消火できる。
  • 水溶性の危険物は、水によく溶けるため火災になっても危険性はない。
正答:アセトン・エタノール・酢酸・グリセリンは、いずれも水に溶ける危険物である。

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正しいのはイです。アセトン・エタノール・酢酸・グリセリンはいずれも水に溶ける危険物です。

  • ア(誤): ガソリンは非水溶性
  • イ(正): アセトン・エタノール・酢酸・グリセリンは水溶性。
  • ウ(誤): 水溶性の火災には耐アルコール泡が必要(通常の泡は溶けて消える)。
  • エ(誤): 重油・灯油は非水溶性。注水は不適。
  • オ(誤): 水に溶けても可燃性で危険。

「水溶性=アセトン・アルコール・酢酸・グリセリン/消火は耐アルコール泡」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

水溶性危険物の整理と消火:

第4類には水に溶けるもの(水溶性)と溶けないもの(非水溶性)があり、消火剤の選び方が変わります。

主な水溶性危険物:

  • アセトン(第一石油類・水溶性)
  • メタノール・エタノール(アルコール類)
  • 酢酸(第二石油類・水溶性)
  • グリセリン・エチレングリコール(第三石油類・水溶性)

主な非水溶性: ガソリン・ベンゼン・トルエン(第一)、灯油・軽油(第二)、重油(第三)。

消火:

  • 水溶性液体の火災では、通常の泡(たんぱく泡・合成界面活性剤泡)は液に溶けて泡が消えてしまうため、耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を用いる(ウ=誤、通常泡は不適)。

選択肢:

  • ア(誤): ガソリンは非水溶性。
  • イ(正): アセトン・エタノール・酢酸・グリセリンは水溶性。
  • エ(誤): 重油・灯油は非水溶性。第4類への注水(特に棒状)は原則不適。
  • オ(誤): 水溶性でも可燃性で危険。

引っかけパターン: ガソリン・重油を水溶性とする、水溶性に通常泡が有効とする。「水溶性=アセトン/アルコール/酢酸/グリセリン、消火は耐アルコール泡」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

第4類危険物の消火は窒息(泡・粉末・CO2等)が基本ですが、対象が水溶性か非水溶性かで泡消火剤の選択が変わります。水溶性液体(アルコール・アセトン・酢酸等)の火面に通常の水成膜泡・たんぱく泡をかけると、泡に含まれる水分が液に吸われ、泡が溶けて消えてしまい消火できません。そこで、水溶性液体には溶けにくい特殊な泡=耐アルコール泡(水溶性液体用泡)を用います。水溶性か否かの判別は、適応消火剤を選ぶ前提として極めて重要です。

【水溶性・非水溶性の整理】

水溶性(耐アルコール泡が必要):

  • 第一石油類・水溶性: アセトン・ピリジン(指定数量400L)
  • アルコール類: メタノール・エタノール(400L)
  • 第二石油類・水溶性: 酢酸・アクリル酸(2,000L)
  • 第三石油類・水溶性: グリセリン・エチレングリコール(4,000L)

非水溶性(通常の泡・粉末等で消火):

  • ガソリン・ベンゼン・トルエン(第一)、灯油・軽油・キシレン(第二)、重油・クレオソート油(第三)。

判別のヒント: 水酸基(−OH)やカルボキシ基(−COOH)等の極性基をもつ低分子(アルコール・酢酸・グリセリン)は水に溶けやすい。炭化水素系(ガソリン・灯油・ベンゼン)は溶けにくい。

【消火の実務】

  • 水溶性液体火災: 耐アルコール泡。粉末・CO2も使えるが、再着火防止には泡で液面を覆うのが有効。
  • 非水溶性液体火災: 通常の泡(液面を覆って窒息)、粉末、CO2。
  • 棒状注水は原則不適(液面を広げ延焼)。ただし水溶性液体には霧状水による希釈・冷却が補助的に有効な場合がある(引火点の低い第一石油類には不適)。

【試験での位置づけ】

水溶性危険物と消火は性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)水溶性=アセトン・アルコール類・酢酸・グリセリン(エチレングリコール)、(2)非水溶性=ガソリン・灯油・軽油・重油・ベンゼン等、(3)水溶性火災には耐アルコール泡(通常泡は溶けて消える)、です。引っかけは、ガソリン・重油を水溶性とする(本問のア・エ)、水溶性に通常泡が有効とする(ウ)、水溶性なら危険でないとする(オ)です。「水溶性の代表4種+消火は耐アルコール泡」をセットで固定すれば確実に得点できます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): ガソリンは非水溶性。
  • イ(正): アセトン・エタノール・酢酸・グリセリンは水溶性。
  • ウ(誤): 水溶性火災には耐アルコール泡が必要。通常泡は溶けて消える。
  • エ(誤): 重油・灯油は非水溶性。注水は原則不適。
  • オ(誤): 水溶性でも可燃性で危険。

【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三、確立した消火理論。

【補足】水溶性=アセトン・アルコール類・酢酸・グリセリン(エチレングリコール)。消火は耐アルコール泡(通常泡は溶けて消える)。ガソリン・灯油・軽油・重油は非水溶性。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三、確立した消火理論。アセトン(第一石油類・水溶性)、エタノール(アルコール類)、酢酸(第二石油類・水溶性)、グリセリン(第三石油類・水溶性)はいずれも水溶性。水溶性液体の火災は通常の泡が溶けて消えるため、**耐アルコール泡(水溶性液体用泡)**を用いる。ガソリン・重油・灯油は非水溶性。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

水溶性危険物の整理と耐アルコール泡頻出度A

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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