危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法33特殊引火物

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問33:特殊引火物

特殊引火物であるアセトアルデヒドの性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • 沸点が約21℃と低く、常温(20℃前後)でも沸騰に近い状態で蒸気を多量に発生する。
  • 引火点が約−39℃と非常に低く、常温よりはるかに低い温度で引火する。
  • 水によく溶け、エタノール等にも溶ける。
  • 引火点・沸点ともに非常に低いため、貯蔵では冷却や不活性ガス封入などの厳重な管理が必要である。
  • 沸点・引火点が高く、常温では蒸気をほとんど発生しないため、取扱いは容易である。正答
正答:沸点・引火点が高く、常温では蒸気をほとんど発生しないため、取扱いは容易である。

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誤っているのはオです。アセトアルデヒドは沸点(約21℃)も引火点(約−39℃)も非常に低く、常温で多量の蒸気を出すため取扱いは難しく危険です。

  • ア(正): 沸点約21℃で常温でも蒸気を多量に発生。
  • イ(正): 引火点約−39℃と非常に低い。
  • ウ(正): 水・エタノールに溶ける。
  • エ(正): 冷却・不活性ガス封入など厳重管理が必要。
  • オ(誤): 沸点・引火点が高く取扱い容易、は逆。

「アセトアルデヒド=沸点約21℃・引火点約−39℃で極めて危険」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

アセトアルデヒドの性状(特殊引火物):

アセトアルデヒドは特殊引火物に分類され、沸点・引火点ともに極めて低い危険な物質です(DESIGN確定値)。

  • 沸点: 約21℃(常温付近で沸騰に近く、多量の蒸気を発生)。
  • 引火点: 約−39℃(常温よりはるかに低く、容易に引火)。
  • 発火点: 約175℃。
  • 溶解性: 水によく溶け、エタノール等にも溶ける(水溶性)。

選択肢:

  • ア(正): 沸点約21℃で常温でも蒸気を多量発生。
  • イ(正): 引火点約−39℃と非常に低い。
  • ウ(正): 水・エタノールに溶ける。
  • エ(正): 沸点・引火点が低いため、冷却・不活性ガス(窒素等)封入等の厳重管理が必要。
  • オ(誤): 「沸点・引火点が高く常温で蒸気をほとんど出さず取扱い容易」は事実と逆で、本問の正答。

引っかけパターン: 特殊引火物の沸点・引火点を「高い」と取り違える。特殊引火物(ジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒド・酸化プロピレン)はいずれも極めて低沸点・低引火点で危険、という共通性状を押さえます。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

特殊引火物は、第4類の中でも最も危険性の高い品名で、発火点が100℃以下、または引火点が−20℃以下かつ沸点が40℃以下のものと定義されます(指定数量50L)。アセトアルデヒドは沸点約21℃・引火点約−39℃と、まさに「常温で沸騰に近く、極寒でも引火する」物質で、取扱いには細心の管理が要求されます。低沸点ゆえに常温で多量の蒸気を発生し、その蒸気が燃焼範囲に達しやすいことが危険性の本質です。

【性状の整理(確定値)】

  • 沸点: 約21℃(常温20℃前後で沸騰寸前。容器内圧・蒸気発生が大きい)。
  • 引火点: 約−39℃(極めて低い)。
  • 発火点: 約175℃
  • 燃焼範囲: 広い(特殊引火物は一般に燃焼範囲が広く危険)。
  • 溶解性: 水・エタノール等に溶ける。
  • 反応性: 酸化されやすく、空気中で酸化して過酸化物・酢酸を生じることがある。

貯蔵・取扱い:

  • 沸点が低いため、冷却して蒸気発生を抑える。
  • 容器内の空間を不活性ガス(窒素等)で封入し、空気(酸素)との接触・過酸化物生成を防ぐ。
  • 密栓・冷暗所、火気・静電気の厳重管理。
  • 銅・銀等との接触で反応する場合があり材質にも注意。

特殊引火物の比較(DESIGN確定値):

  • ジエチルエーテル: 引火点−45℃(第4類で最低)・沸点約34℃・発火点約160℃。
  • 二硫化炭素: 引火点−30℃・発火点約90℃(第4類で最低)・液比重1.26(水より重い・水中保存)。
  • アセトアルデヒド: 沸点約21℃・引火点約−39℃・発火点約175℃。
  • 酸化プロピレン: 沸点約35℃・引火点約−37℃・発火点約465℃。

【試験での位置づけ】

特殊引火物は性質科目で頻出(頻出度A〜B)です。アセトアルデヒドの核心は「沸点約21℃・引火点約−39℃で極めて低く、常温で多量の蒸気を発生し非常に危険・冷却や不活性ガス封入が必要」です。引っかけは、沸点・引火点を高いとする(本問のオ)、取扱いが容易とすることです。特殊引火物4種はいずれも「低沸点・低引火点・燃焼範囲が広い・厳重管理」という共通の危険性で押さえ、二硫化炭素の発火点約90℃・水より重い等の個別の象徴値と合わせて整理すると確実です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 沸点約21℃で常温でも蒸気を多量発生。
  • イ(正): 引火点約−39℃と非常に低い。
  • ウ(正): 水・エタノールに溶ける。
  • エ(正): 冷却・不活性ガス封入等の厳重管理が必要。
  • オ(誤・正答): 沸点・引火点が高く取扱い容易、は逆。

【根拠】教科書値・DESIGN監修確定値(沸点約21℃/引火点約−39℃/発火点約175℃)。

【補足】アセトアルデヒド=特殊引火物・沸点約21℃・引火点約−39℃・発火点約175℃・水溶性。常温で多量の蒸気発生で極めて危険。冷却・不活性ガス封入で管理。

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 教科書値・DESIGN監修確定値(アセトアルデヒド: 沸点約21℃/引火点約−39℃/発火点約175℃)。特殊引火物で沸点・引火点ともに極めて低く、水・エタノールに溶ける。常温で多量の蒸気を発生し非常に危険なため、冷却・不活性ガス封入等の厳重管理が必要。「沸点・引火点が高く取扱い容易」は誤り。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

アセトアルデヒドの性状(特殊引火物・低沸点頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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