危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問40:消火方法
非水溶性の第4類危険物(ガソリン・灯油・重油等)の火災に対する消火方法について、次の記述のうち**正しいもの**はどれか。
- ア非水溶性液体の火災には、たんぱく泡・水成膜泡などの泡で液面を覆う窒息消火が有効である。正答
- イ非水溶性液体の火災には、棒状の水を注いで液面を冷却するのが最も効果的である。
- ウ非水溶性液体には耐アルコール泡が必須で、通常の泡はまったく効果がない。
- エ非水溶性液体の火災には、二酸化炭素や粉末消火剤は使用できない。
- オ非水溶性液体は水より重いため、水をかけると液が沈んで消火される。
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正しいのはアです。非水溶性の火災には泡で液面を覆う窒息消火が有効です。
- ア(正): 泡で液面を覆う窒息消火が有効。
- イ(誤): 棒状注水は液面を広げて延焼を拡大(不適)。
- ウ(誤): 非水溶性には通常の泡が有効(耐アルコール泡は水溶性用)。
- エ(誤): CO2・粉末も使える。
- オ(誤): 多くは水より軽く水に浮く(沈まない)。
「非水溶性=通常の泡で窒息/棒状注水は不適」を押さえます。
非水溶性危険物の消火:
ガソリン・灯油・軽油・重油・ベンゼン等の非水溶性第4類の火災は、液面を覆う窒息消火が基本です。
- ア(正): たんぱく泡・水成膜泡・合成界面活性剤泡などの泡で液面を覆い、空気を遮断する窒息消火が有効。非水溶性には通常の泡が使える。
- イ(誤): 棒状注水は液面をかき乱して広げ、延焼を拡大させるため不適。
- ウ(誤): 耐アルコール泡は水溶性液体(アルコール・アセトン等)用。非水溶性には通常の泡が有効で、「通常の泡はまったく効果がない」は誤り。
- エ(誤): 二酸化炭素(窒息)・粉末(抑制)も有効。「使用できない」は誤り。
- オ(誤): 多くの非水溶性第4類は水より軽く水に浮く(二硫化炭素は例外で水より重い)。水をかけても液は沈まず広がる。
引っかけパターン: 非水溶性に耐アルコール泡が必須とする、棒状注水を有効とする、CO2・粉末を使えないとする、水より重く沈むとする。「非水溶性=通常の泡で窒息/水溶性=耐アルコール泡」を区別します。
【理論的背景】
第4類火災の消火は、液面から出る可燃性蒸気を断つことが要で、液面を覆う窒息消火が基本です。非水溶性か水溶性かで泡の種類が変わります。非水溶性(炭化水素系:ガソリン・灯油・重油等)には通常の泡(たんぱく泡・水成膜泡等)が液面に安定した泡膜を作って有効ですが、水溶性(アルコール・アセトン・酢酸等)には泡が溶けて消えるため耐アルコール泡が必要です。この使い分けが消火の核心です。
【消火法の整理】
非水溶性第4類火災に有効:
- 泡消火(窒息): たんぱく泡・水成膜泡・合成界面活性剤泡で液面を覆う。最も標準的。
- 二酸化炭素(窒息): 酸素濃度を下げる。狭所・電気火災に有効。
- 粉末消火剤(抑制): 燃焼の連鎖反応を止める。即効性が高い。
- ハロゲン化物(抑制)。
- 霧状(噴霧)の水: 引火点の高い第三・第四石油類には冷却・希釈の補助として有効な場合があるが、引火点の低い第一石油類(ガソリン等)には不適。
不適:
- 棒状注水: 液面を広げ、危険物が水とともに流れて延焼拡大。
- 水より軽い液に水をかけると、液が水に浮いて広がる。
物性との接続:
- 多くの非水溶性第4類は水より軽い(液比重<1):ガソリン0.65〜0.75、灯油0.8前後、軽油0.85前後、重油0.9〜1.0。→水に浮く。
- 例外: 二硫化炭素(液比重約1.26)は水より重く、水中保存・水で覆って蒸気を抑える。
【試験での位置づけ】
非水溶性の消火は性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)非水溶性には通常の泡で窒息消火、(2)棒状注水は不適(液面拡大)、(3)耐アルコール泡は水溶性用(非水溶性には通常泡)、(4)CO2・粉末も有効、(5)多くの非水溶性第4類は水より軽く水に浮く(二硫化炭素は例外)、です。引っかけは、非水溶性に耐アルコール泡が必須とする(本問のウ)、棒状注水を有効とする(イ)、CO2・粉末を使えないとする(エ)、水より重く沈むとする(オ)です。「非水溶性=通常泡・水溶性=耐アルコール泡/棒状注水は不適/第4類は水に浮く」をセットで押さえれば確実に得点できます。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 泡で液面を覆う窒息消火が有効。
- イ(誤): 棒状注水は液面を広げて延焼拡大で不適。
- ウ(誤): 耐アルコール泡は水溶性用。非水溶性には通常の泡が有効。
- エ(誤): CO2・粉末も有効。
- オ(誤): 多くの非水溶性第4類は水より軽く水に浮く。
【根拠】確立した消火理論。
【補足】非水溶性=通常の泡(たんぱく泡/水成膜泡)で窒息消火。棒状注水は液面拡大で不適。CO2・粉末も有効。水溶性は耐アルコール泡。非水溶性第4類は多くが水より軽く水に浮く(二硫化炭素は例外)。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した消火理論。非水溶性の第4類火災は、泡(たんぱく泡・水成膜泡・合成界面活性剤泡)で液面を覆う窒息消火が有効。棒状注水は液面を広げ延焼拡大で不適。CO2・粉末も有効。多くの非水溶性第4類は水より軽く水に浮く。耐アルコール泡は水溶性液体用。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。