危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問41:第4類の共通性状
第4類危険物(引火性液体)の一般的な共通性状に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。
- ア引火性の液体であり、液面から蒸発した蒸気が燃焼する。
- イ蒸気は空気より重く、低い場所に滞留しやすい。
- ウ多くは水より軽く、水に溶けにくいものが多い。
- エ多くは電気の不良導体で、静電気を蓄積しやすい。
- オ発生する蒸気は空気より軽いため、高い場所に上昇して拡散する。正答
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誤りはオです。第4類の蒸気は空気より重く、低い場所に滞留します。
- ア(正): 引火性液体で、蒸発した蒸気が燃焼する。
- イ(正): 蒸気は空気より重く低所に滞留。
- ウ(正): 多くは水より軽く水に溶けにくい。
- エ(正): 電気の不良導体で静電気を蓄積しやすい。
- オ(誤): 蒸気は空気より重い(軽くて上昇するは誤り)。
「蒸気は空気より重く低所に滞留」を最重要として押さえます。
第4類の共通性状:
第4類危険物(引火性液体)には次の共通性状があります。
- ア(正): 引火性の液体で、液面から蒸発した蒸気が燃焼する(液そのものより蒸気が燃える)。
- イ(正): 蒸気は空気より重い(蒸気比重>1)ため、低い場所に滞留しやすい。ピット・地下室・くぼみにたまる。
- ウ(正): 多くは水より軽い(液比重<1)で、水に溶けにくい(非水溶性)ものが多い(二硫化炭素は水より重い例外、アルコール・アセトン等は水溶性)。
- エ(正): 多くは電気の不良導体で、流動・注入で静電気を蓄積しやすい。
- オ(誤): 蒸気は空気より重いので低所に滞留する。「空気より軽く高所に上昇」は誤り。
引っかけパターン: 蒸気を空気より軽いとする(本問のオ)、すべて水に溶けるとする、導体とする。「蒸気は重く低所滞留・水より軽い・非水溶性・不良導体(静電気)」を固定します。
【理論的背景】
第4類危険物は引火性液体で、液体そのものではなく液面から蒸発した可燃性蒸気が燃焼します。共通性状を整理すると、(1)引火性、(2)蒸気は空気より重く低所滞留、(3)多くは水より軽く非水溶性、(4)電気の不良導体で静電気蓄積、となります。これらは火災予防(換気・静電気対策)や消火(窒息・水溶性の使い分け)の根拠になります。
【共通性状の整理】
- 引火性: 引火点以上で、外部の点火源により蒸気が引火。引火点が低いほど危険(ガソリン−40以下、特殊引火物はさらに低い)。
- 蒸気比重>1: 第4類の蒸気はほぼすべて空気(基準29)より重く、低所・床面に滞留して広がる。換気は床面付近の蒸気を屋外へ排出する設計が必要。
- 液比重<1(多く): ガソリン0.65〜0.75、灯油0.8前後、軽油0.85前後など水より軽く水に浮く。例外=二硫化炭素(約1.26)・酢酸(約1.05)は水より重い。
- 非水溶性(多く): 炭化水素系は水に溶けにくい。例外=アルコール・アセトン・酢酸・グリセリン等の水溶性。
- 電気不良導体: 静電気が逃げにくく蓄積し、放電火花が点火源になる。
【危険物との接続】
- 蒸気の低所滞留は、ピット・地下ピット・くぼ地での滞留爆発の危険につながり、火災予防(低所の換気・点火源排除)の核心です。
- 水より軽く非水溶性という性状は、棒状注水が液面を広げて延焼を拡大させる(不適)理由になります。消火は液面を覆う窒息(泡)が基本です。
- 不良導体(静電気)は、給油・移送時の接地・流速制限の根拠です。
- 例外物質(二硫化炭素=水より重い、水溶性=アルコール類等)を押さえると、共通性状と例外の両面から得点できます。
【試験での位置づけ】
第4類の共通性状は性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)引火性液体で蒸気が燃焼、(2)蒸気は空気より重く低所滞留、(3)多くは水より軽く非水溶性(例外あり)、(4)電気不良導体で静電気蓄積、です。最大の引っかけは、蒸気を空気より軽いとする(本問のオ)ことです。「蒸気は重い・水より軽い・非水溶性・不良導体」を固定し、例外(二硫化炭素・水溶性)を付け足して押さえます。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 引火性液体で蒸気が燃焼する。
- イ(正): 蒸気は空気より重く低所に滞留。
- ウ(正): 多くは水より軽く非水溶性。
- エ(正): 電気の不良導体で静電気を蓄積しやすい。
- オ(誤): 蒸気は空気より重く低所に滞留する(軽く上昇は誤り)。
【根拠】確立した第4類の性状。
【補足】第4類は引火性液体で蒸気が燃焼。蒸気比重>1で低所滞留。多くは水より軽く非水溶性(二硫化炭素・酢酸は水より重い等の例外)。電気不良導体で静電気蓄積。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した第4類の性状。第4類は引火性液体で、蒸気が燃焼。蒸気比重は1より大きく(空気より重い)低所に滞留。多くは液比重<1(水より軽い)・非水溶性。電気不良導体で静電気蓄積。蒸気が空気より軽いは誤り。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。