危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問50:消火方法
第4類危険物の火災に対する消火剤に関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。
- ア泡消火剤(たんぱく泡・水成膜泡・耐アルコール泡)は、液面を覆って窒息消火する。
- イ二酸化炭素消火剤は、酸素濃度を下げて窒息消火する。
- ウ粉末消火剤やハロゲン化物消火剤は、燃焼の連鎖反応を抑える抑制(負触媒)作用がある。
- エ棒状の水(棒状注水)は、第4類火災に対して最も標準的で有効な消火方法である。正答
- オ水溶性液体の火災には耐アルコール泡を、非水溶性液体には通常の泡を用いる。
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誤りはエです。棒状注水は液面を広げて延焼を拡大するため、第4類火災には不適です。
- ア(正): 泡は液面を覆う窒息消火。
- イ(正): CO2は酸素濃度を下げる窒息消火。
- ウ(正): 粉末・ハロゲン化物は抑制(負触媒)作用。
- エ(誤): 棒状注水は不適(最も有効は誤り)。
- オ(正): 水溶性=耐アルコール泡、非水溶性=通常の泡。
「泡・CO2・粉末・ハロゲンは有効/棒状注水は不適」を押さえます。
第4類の適応消火剤:
第4類火災は液面を覆う・酸素を断つ・連鎖反応を止める消火が有効で、棒状注水は不適です。
- ア(正): 泡消火剤(たんぱく泡・水成膜泡・耐アルコール泡)は、液面を覆って空気を遮断する窒息消火。
- イ(正): 二酸化炭素消火剤は、酸素濃度を下げる窒息消火。狭所・電気火災にも有効。
- ウ(正): 粉末消火剤・ハロゲン化物消火剤は、燃焼の連鎖反応を止める抑制(負触媒)作用。即効性が高い。
- エ(誤): 棒状注水は、液面をかき乱して広げ、危険物が水とともに流れて延焼を拡大するため不適。「最も標準的で有効」は誤り。
- オ(正): 水溶性液体=耐アルコール泡、非水溶性液体=通常の泡で使い分ける。
引っかけパターン: 棒状注水を有効とする(本問のエ)、CO2・粉末を使えないとする、水溶性と非水溶性の泡を逆にする。「泡・CO2・粉末・ハロゲンは有効/棒状注水は不適/泡の使い分け」を固定します。
【理論的背景】
第4類火災の消火は、燃焼の三要素+連鎖反応のいずれかを断つことで行います。液面から出る可燃性蒸気が燃えるため、液面を覆う窒息(泡)、酸素濃度を下げる窒息(CO2)、連鎖反応を止める抑制(粉末・ハロゲン化物)が有効です。一方、棒状注水は液面を広げ、水より軽い液を浮かせて延焼を拡大するため不適です。この適応・不適応の総整理が消火論点の到達点です。
【適応消火剤の整理】
有効(第4類火災):
- 泡消火剤(窒息): たんぱく泡・水成膜泡・合成界面活性剤泡(非水溶性)/耐アルコール泡(水溶性)。液面を覆う。
- 二酸化炭素(窒息): 酸素濃度を下げる。電気火災・狭所に有効。放出後の酸欠に注意。
- 粉末消火剤(抑制): 連鎖反応を止める。即効性が高い。
- ハロゲン化物(抑制): 連鎖反応を止める。
- 霧状(噴霧)の水・霧状強化液: 引火点の高い第三・第四石油類等に冷却・希釈の補助として有効な場合がある。
不適:
- 棒状注水: 液面を広げ、危険物が水に浮いて流れ延焼拡大。引火点の低い第一石油類(ガソリン)には霧状でも不適。
【危険物との接続】
- 水溶性/非水溶性の使い分け: 水溶性(アルコール・アセトン・酢酸・グリセリン)は耐アルコール泡、非水溶性(ガソリン・灯油・重油等)は通常の泡。通常の泡は水溶性液体に溶けて効果が落ちる。
- 二硫化炭素は水より重く、水で覆って蒸気を抑える対応もある。
- 霧状水の例外: 「第4類は一律注水不可」ではなく、棒状注水が不適なのが原則。引火点の高い油には霧状水が補助になる場合がある(第一石油類には不適)。
【試験での位置づけ】
適応消火剤の総整理は性質科目で最頻出(頻出度A)です。核心は、(1)泡・CO2(窒息)・粉末・ハロゲン化物(抑制)は有効、(2)棒状注水は不適(液面拡大)、(3)水溶性=耐アルコール泡・非水溶性=通常の泡、(4)霧状水は引火点の高い油に補助となり得る(第一石油類は不適)、です。最大の引っかけは、棒状注水を有効とする(本問のエ)こと、CO2・粉末を使えないとすること、泡の使い分けを逆にすることです。「有効=泡/CO2/粉末/ハロゲン・不適=棒状注水」を固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 泡は液面を覆う窒息消火。
- イ(正): CO2は酸素濃度を下げる窒息消火。
- ウ(正): 粉末・ハロゲン化物は抑制(負触媒)作用。
- エ(誤): 棒状注水は液面拡大で不適。
- オ(正): 水溶性=耐アルコール泡、非水溶性=通常の泡。
【根拠】確立した消火理論。
【補足】第4類火災に有効=泡・CO2(窒息)・粉末・ハロゲン化物(抑制)。棒状注水は液面拡大で不適。水溶性=耐アルコール泡、非水溶性=通常の泡。霧状水は引火点の高い油に補助となり得る(第一石油類は不適)。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した消火理論。泡(窒息)・CO2(窒息)・粉末/ハロゲン化物(抑制)は第4類火災に有効。棒状注水は液面を広げ延焼拡大で不適(最も標準的で有効は誤り)。水溶性=耐アルコール泡、非水溶性=通常の泡で使い分ける。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。