危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問49:火災予防
第4類危険物が流出したとき、または火災時の措置に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。
- ア危険物が流出したときは、まず火気を遠ざけ、土のう・吸着材等で拡散を防ぎ、可燃性蒸気の滞留に注意する。正答
- イ流出した危険物は、ただちに下水溝や河川へ流し込んで希釈すればよい。
- ウ流出時は、まず周囲で電気スイッチを操作して照明を確保することが最優先である。
- エガソリンが流出した場所では、可燃性蒸気がないので火気を使用しても問題ない。
- オ火災のときは、非水溶性液体に対して棒状の水を大量に注ぐのが最も有効である。
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正しいのはアです。流出時は火気を遠ざけ、拡散を防ぎ、蒸気の滞留に注意します。
- ア(正): 火気排除・拡散防止・蒸気滞留注意。
- イ(誤): 下水・河川への放流は環境汚染・引火拡大で不可。
- ウ(誤): スイッチ操作は火花の点火源になり得る。
- エ(誤): 流出場所は可燃性蒸気が滞留し火気厳禁。
- オ(誤): 棒状注水は液面を広げ不適。
「流出時=火気排除・拡散防止・蒸気注意/下水放流・スイッチ操作はダメ」を押さえます。
流出時・火災時の措置:
- ア(正): 危険物が流出したら、まず火気を遠ざけ、土のう・吸着材・オイルフェンス等で拡散を防ぎ、低所に可燃性蒸気が滞留するので注意する。回収・除去を行う。
- イ(誤): 流出した危険物を下水溝・河川へ流すのは、環境汚染と、離れた場所での引火・拡大を招くため不可。
- ウ(誤): 流出場所付近で電気スイッチを操作すると、接点の火花が点火源になり得るため避ける(みだりに操作しない)。
- エ(誤): ガソリンが流出した場所には可燃性蒸気が滞留しており、火気厳禁。「蒸気がないので火気使用可」は誤り。
- オ(誤): 火災時、非水溶性液体に棒状注水は液面を広げて延焼を拡大するため不適(泡等の窒息消火が基本)。
引っかけパターン: 下水・河川へ流すとする(本問のイ)、スイッチ操作を優先とする、流出場所で火気使用可とする、棒状注水を有効とする。「火気排除・拡散防止・蒸気注意/放流・火花・棒状注水は不可」を固定します。
【理論的背景】
第4類危険物の流出・火災時の措置は、(1)点火源を絶つ、(2)拡散・流出を防ぐ、(3)可燃性蒸気の滞留に備える、(4)適切な消火を行う、という原則に基づきます。流出した液は蒸発して空気より重い可燃性蒸気を低所に発生させるため、火気・火花の排除が最優先になります。
【流出時の措置の整理】
- 火気・点火源の排除: 火気を遠ざけ、付近での喫煙・火花を発する作業・電気スイッチの操作を避ける(スイッチの火花が点火源になる)。
- 拡散・流出防止: 土のう・堤・吸着材・オイルフェンス等で流出範囲を限定し、側溝・下水・河川への流入を防ぐ。下水・河川への放流は厳禁(環境汚染・遠隔地での引火拡大)。
- 蒸気滞留への注意: 流出液から発生する可燃性蒸気は低所に滞留するので、換気・近寄り禁止・検知を行う。
- 回収・除去: 吸着材で回収し、適切に処理する。
【火災時の措置の整理】
- 非水溶性: 泡(たんぱく泡・水成膜泡)・CO2・粉末で窒息消火。棒状注水は液面拡大で不適。
- 水溶性: 耐アルコール泡を用いる。
- 二硫化炭素: 水より重いので水で覆って蒸気を抑える対応がある。
- 風上から消火し、延焼防止・退避経路の確保を行う。
【危険物との接続】
- 流出時にスイッチ操作を避けるのは、第4類の蒸気が低所に滞留し、わずかな火花でも引火・爆発し得るためで、静電気対策と同じ「点火源排除」の考え方です。
- 棒状注水が不適なのは、非水溶性液体が水より軽く水に浮き、液面を広げて延焼を拡大するためです(消火論点と一貫)。
【試験での位置づけ】
流出時・火災時の措置は性質科目で標準的な論点(頻出度B)です。核心は、(1)流出時は火気排除・拡散防止・蒸気滞留注意、(2)下水・河川への放流は不可、(3)スイッチ操作(火花)を避ける、(4)流出場所は火気厳禁、(5)非水溶性火災に棒状注水は不適(泡で窒息)、です。引っかけは、下水・河川へ流すとする(本問のイ)、スイッチ操作を優先とする(ウ)、流出場所で火気使用可とする(エ)、棒状注水を有効とする(オ)です。「点火源排除・拡散防止・窒息消火」を固定します。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 火気排除・拡散防止・蒸気滞留注意。
- イ(誤): 下水・河川への放流は不可。
- ウ(誤): スイッチ操作は火花の点火源になり得る。
- エ(誤): 流出場所は可燃性蒸気が滞留し火気厳禁。
- オ(誤): 棒状注水は液面拡大で不適。
【根拠】確立した第4類の流出・火災時の措置。
【補足】流出時=火気排除・土のう/吸着材で拡散防止・蒸気滞留注意。下水河川放流は不可。スイッチ操作(火花)を避ける。流出場所は火気厳禁。非水溶性火災は棒状注水不適(泡で窒息)。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した第4類の流出・火災時の措置。流出時は火気排除・拡散防止(土のう・吸着材・オイルフェンス等)・蒸気滞留注意が基本。下水河川への放流は環境汚染・引火拡大で不可。スイッチ操作は火花の点火源になり得る。流出場所には可燃性蒸気が滞留し火気厳禁。棒状注水は液面拡大で不適。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。