危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問51:品名分類(指定数量・水溶性/非水溶性)
第4類危険物における水溶性と非水溶性の指定数量の関係について、次の記述のうち**正しいもの**はどれか。
- ア第一石油類の非水溶性(ガソリン等)の指定数量は200Lで、水溶性(アセトン等)はその2倍の400Lである。正答
- イ第二石油類の非水溶性(灯油等)の指定数量は2,000Lで、水溶性(酢酸等)はその2倍の4,000Lである。
- ウ第三石油類の非水溶性(重油等)の指定数量は4,000Lで、水溶性(グリセリン等)はその2倍の8,000Lである。
- エアルコール類の指定数量は200Lで、第一石油類の非水溶性と同じである。
- オ水溶性の危険物は燃えにくいため、指定数量は非水溶性の半分に設定されている。
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正しいのはアです。第一石油類の非水溶性は200L、水溶性は400L(2倍)です。
- ア(正): 第一石油類・非水溶性200L、水溶性400L。正しい。
- イ(誤): 第二石油類の非水溶性は2,000Lではなく1,000L(水溶性は2,000L)。
- ウ(誤): 第三石油類の非水溶性は4,000Lではなく2,000L(水溶性は4,000L)。
- エ(誤): アルコール類の指定数量は400L(200Lではない)。
- オ(誤): 水溶性は非水溶性の「半分」ではなく「2倍」に設定されている。
「水溶性の指定数量は非水溶性の2倍」を固定します。
水溶性・非水溶性の指定数量の対比:
| 品名 | 非水溶性 | 水溶性 | 代表例 |
|---|---:|---:|---|
| 第一石油類 | 200L | 400L | ガソリン(非) / アセトン(水) |
| 第二石油類 | 1,000L | 2,000L | 灯油・軽油(非) / 酢酸(水) |
| 第三石油類 | 2,000L | 4,000L | 重油(非) / グリセリン(水) |
規則性: 水溶性は非水溶性の2倍(水溶性は水で希釈でき、消火手段が広がるため危険性が相対的に低く、指定数量が大きい)。
- ア(正): 第一石油類・非水溶性200L、水溶性400L。正しい。
- イ(誤): 第二石油類の非水溶性は1,000L(2,000Lは誤り)。水溶性が2,000L。
- ウ(誤): 第三石油類の非水溶性は2,000L(4,000Lは誤り)。水溶性が4,000L。
- エ(誤): アルコール類の指定数量は400L。第一石油類の非水溶性(200L)と同じではない。
- オ(誤): 水溶性は非水溶性の「2倍」に設定(「半分」は逆)。水溶性の方が指定数量が大きい(少ない量でも規制がかからない)。
引っかけパターン: イのように非水溶性の数値を2倍にする(第二非水溶性は1,000L)、ウのように第三非水溶性を誤る、エのようにアルコール類を200Lとする。倍数の表を一度整理して覚えると法令の倍数計算とも連動します。
【理論的背景】
危険物の指定数量は、危険性の大きさに反比例して設定されます(危険性が高いほど少ない量で規制がかかる)。水溶性液体は火災時に水で希釈でき、消火が比較的容易です。このため、同じ品名でも水溶性の指定数量は非水溶性の2倍に設定されており、「少量でも危険」という観点から非水溶性の方が厳しく規制されます。この2倍則は第一・第二・第三石油類のすべてで統一されています。
【指定数量の完全整理(第4類)】
- 特殊引火物: 50L(分類問わず)
- 第一石油類: 非水溶性200L / 水溶性400L
- アルコール類: 400L(炭素数1〜3の飽和1価アルコール)
- 第二石油類: 非水溶性1,000L / 水溶性2,000L
- 第三石油類: 非水溶性2,000L / 水溶性4,000L
- 第四石油類: 6,000L(水溶性・非水溶性の区別なし)
- 動植物油類: 10,000L
暗記の柱: 特殊50→第一非水溶性200→(第一水溶性・アルコール)400→第二非水溶性1,000→第二水溶性2,000/第三非水溶性2,000→第三水溶性4,000→第四6,000→動植物10,000。倍数が上がる規則性を使う。
【誤りやすいポイントの整理】
- イの誤り: 第二石油類の非水溶性は1,000L(2,000Lは水溶性の値)。試験でよく非水溶性と水溶性の数値が入れ替えられる。
- ウの誤り: 第三石油類の非水溶性は2,000L(4,000Lは水溶性の値)。
- エの誤り: アルコール類は400L(第一石油類の水溶性と同じ400Lで、非水溶性200Lとは異なる)。
- オの誤り: 水溶性の方が指定数量が「大きい」(少量でも規制されない=より多く持てる)。「半分」とすると非水溶性より危険性が高いことになり逆。
【試験での位置づけ】
指定数量は法令科目でも頻出ですが、性質科目でも水溶性・非水溶性の区分と絡めて出題されます。核心は、(1)水溶性は非水溶性の2倍(第一・第二・第三石油類共通)、(2)具体値:第一200/400、第二1,000/2,000、第三2,000/4,000、(3)アルコール類400L・特殊引火物50L・第四6,000L・動植物油類10,000L、(4)倍数の合算(複数品目を同一場所で貯蔵する場合は各倍数の和)です。引っかけは非水溶性と水溶性の数値の入れ替え、アルコール類を200Lとする、水溶性が「小さい」とする誤りです。「2倍則」と各確定値を表で覚えれば法令科目の倍数計算と二重に得点できます。
【各選択肢の発展補足】
- ア(正): 第一石油類・非水溶性200L、水溶性400L(2倍)。確定値。
- イ(誤): 第二石油類の非水溶性は1,000L(2,000Lは水溶性の値)。
- ウ(誤): 第三石油類の非水溶性は2,000L(4,000Lは水溶性の値)。
- エ(誤): アルコール類は400L(200Lは第一石油類の非水溶性の値)。
- オ(誤): 水溶性は非水溶性の2倍(半分ではない)。
【根拠】危険物の規制に関する政令 別表第三。
【補足】水溶性は非水溶性の2倍(第一200/400・第二1,000/2,000・第三2,000/4,000)。アルコール類400L。特殊引火物50L。第四6,000L。動植物10,000L。【監修確定 2026-06-03】
<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 第一200/400・第二1,000/2,000・第三2,000/4,000・アルコール400・特殊50・第四6,000・動植物10,000(§1-1別表第三)すべて一致。イ・ウは非水溶性値を水溶性値に置換した誤り設定で妥当。正答ア一意。OK -->
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三。第一石油類:非水溶性200L・水溶性400L(2倍)。第二石油類:非水溶性1,000L・水溶性2,000L(2倍)。第三石油類:非水溶性2,000L・水溶性4,000L(2倍)。アルコール類:400L。水溶性は希釈・消火が容易で危険性が相対的に低いため指定数量が大きい。【監修確定 2026-06-03】 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。