令和5年度23ストラテジ系

ITパスポート 令和5年度 問23:system_strategyに関する問題

OMG(Object Management Group)によって維持されており,国際規格ISO/IEC 19510として標準化されているビジネスプロセスのモデリング手法及び表記法はどれか。

  • aBABOK
  • bBPMN正答
  • cBPO
  • dBPR
正答:BBPMN

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答えは b「BPMN」 です。

これは“仕事の流れ(業務プロセス)を、誰が見ても分かるように図で描くための決まったルール”のこと。フローチャートのような図記号で、業務の手順を表します。

👉 覚え方:BPMNの最後の N=Notation(表記法)。「業務プロセスを図に描く書き方」と覚える。

ほかの選択肢:a BABOK=業務分析(ビジネスアナリシス)の知識をまとめたガイド/c BPO=仕事の一部を外の会社に任せること(外部委託)/d BPR=業務のやり方を根本から作り直すこと。図の“描き方”なのは b だけ。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は b。BPMN(Business Process Model and Notation)は、業務プロセスを統一的な図記号で表現するモデリング手法・表記法。OMG(Object Management Group)が管理し、ISO/IEC 19510として国際標準化されている。設問の定義にそのまま一致する。

各選択肢の解説

  • a BABOK(Business Analysis Body of Knowledge):ビジネスアナリシスの知識体系をまとめたガイド。
  • c BPO(Business Process Outsourcing):業務プロセスの一部を外部に委託すること。
  • d BPR(Business Process Reengineering):業務プロセスを抜本的に再設計し、効率や品質を劇的に改善する取り組み。

覚え方・ひっかけ注意

末尾の語で見分ける。BPMNの N=Notation(表記法) =“図の描き方”。BPR・BPO・BABOKと頭文字が似て紛らわしいが、「ISO/IEC 19510」「表記法・モデリング」と結びつくのはBPMNだけ。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

BPMN(Business Process Model and Notation:ビジネスプロセスモデリング表記)は、業務プロセスを図で表現するための統一された記法だ。OMG(Object Management Group:オブジェクト管理グループ)が標準を維持管理し、ISO/IEC 19510として国際規格化された。BPMNの記法は4要素から構成される。①フローオブジェクト:イベント(円:開始/中間/終了)・アクティビティ(角丸四角:タスクやサブプロセス)・ゲートウェイ(ひし形:分岐・合流・排他的選択)。②接続オブジェクト:シーケンスフロー(実線矢印:処理の順序)・メッセージフロー(破線矢印:参加者間の通信)。③スイムレーン:プール(組織全体を示す枠)とレーン(担当者・役割の帯で処理の責任範囲を可視化)。④成果物:データオブジェクト・アノテーション。この統一記法により、ビジネスアナリスト・プロセスオーナー・システム開発者の間で共通理解が可能となり、言語の壁を超えた国際プロジェクトでも活用される。

実務での使われ方

BPMNは業務改革(BPR)やシステム開発プロジェクトの上流工程で、「現状の業務プロセス(As-Is)」と「改善後のプロセス(To-Be)」を可視化するために使われる。BPMS(Business Process Management Suite)——Camunda・Pega・Appian等——はBPMNダイアグラムをそのままシステムの実行エンジンとして解釈する機能を持ち、「描いたフローを直接実行する」ローコード開発を可能にする。BPMNはRPA(Robotic Process Automation)の実装前に自動化対象の業務プロセスを整理する目的でも使われる。UMLのアクティビティ図と類似しているが、BPMNは「ビジネスプロセス(人と組織の仕事の流れ)」特化、UMLは「ソフトウェアシステムの設計(クラス・シーケンス・ユースケース等)」汎用という役割の違いがある。

試験での位置づけ

ITパスポートのストラテジ系(情報システム戦略・標準化)で、BP系略語(BPMN・BPR・BPO・BABOK)の識別問題は頻出の定番だ。「ISO/IEC 19510として国際規格化」「OMGが維持」「モデリング手法および表記法」という3つのキーワードがBPMNを示す直接的な証拠で、本問の選択肢dはその定義文そのままだ。試験では各BPxxの意味の違い——Notation(表記法)vs Outsourcing(外部委託)vs Reengineering(再設計)vs BABOK(知識体系ガイド)——を末尾の語から即識別できるレベルに到達することが効率的な得点戦略だ。

選択肢の発展補足

選択肢a(BABOK:Business Analysis Body of Knowledge):ビジネスアナリシス(BA)の実践に必要な知識・スキル・技術を体系化したガイドで、IIBA(国際ビジネスアナリシス協会)が発行する。要件定義・ステークホルダー分析・モデリング技法・ソリューション評価などの知識エリアで構成される。BABOKを使ってプロセスを分析した結果をBPMNで可視化する、という組み合わせが実務の典型的な使い方だ。選択肢c(BPO:Business Process Outsourcing):業務プロセスの一部を外部の専門企業に委託するビジネス戦略。給与計算・採用管理・コールセンター・データ入力・経理処理などの非コア業務を外部化してコスト削減・専門性活用を図る。BPOの対象業務のプロセスをBPMNで整理してから委託要件を作成する、という流れが実務で見られる。選択肢d(BPR:Business Process Reengineering):マイケル・ハマーとジェームズ・チャンピーが1990年代に提唱した概念で、業務プロセスを「白紙から抜本的に再設計(ゼロベース)」して劇的な改善を目指す経営手法。DXのコンテキストでも「デジタル前提のBPR」として語られることが多い。BPMNがプロセスを「描く道具」であるのに対し、BPRはプロセスを「変革する思想・手法」であり、根本的にレイヤーが異なる。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 ITパスポート試験 令和5年度23/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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