基礎的な物理学及び基礎的な化学4密度・比重

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問4:密度・比重

可燃性蒸気の蒸気比重(空気を1としたときの重さの比)に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 蒸気比重が1より大きい可燃性蒸気は、空気より重く、低い場所や床面付近に滞留しやすい。正答
  • 蒸気比重が1より大きい可燃性蒸気は、空気より軽く、すみやかに上方へ拡散する。
  • 第4類危険物の可燃性蒸気は、いずれも蒸気比重が1より小さい。
  • 蒸気比重は、その物質の分子量を100で割った値にほぼ等しい。
  • 蒸気比重が大きいほど、可燃性蒸気は空気と混ざりやすく、低所に滞留しにくい。
正答:蒸気比重が1より大きい可燃性蒸気は、空気より重く、低い場所や床面付近に滞留しやすい。

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正しいのはアです。蒸気比重が1より大きい蒸気は空気より重く、低い所にたまります

  • ア(正): 蒸気比重>1は空気より重く低所滞留。
  • イ(誤): 1より大きいのに「軽く上方へ」は矛盾。
  • ウ(誤): 第4類の蒸気は一般に1より大きい(空気より重い)。
  • エ(誤): 蒸気比重は分子量÷29(空気の平均分子量)。100ではない。
  • オ(誤): 蒸気比重が大きいほど低所に滞留しやすい。

「第4類蒸気は重い(比重>1)・低所滞留・蒸気比重=分子量÷29」を固定します。

標準試験対策の基準レベル

蒸気比重の意味と計算:

蒸気比重は、ある気体(蒸気)の重さを空気の重さと比べた値で、蒸気比重=その物質の分子量÷空気の平均分子量(約29)で概算できます。

  • ア(正): 蒸気比重>1は空気より重く、低い場所・床面付近・くぼみ・地下ピット等に滞留する。第4類火災の危険源。
  • イ(誤): 蒸気比重>1なら空気より重い。「軽く上方へ拡散」は誤り。
  • ウ(誤): 第4類危険物の蒸気は一般に蒸気比重1超(例: ガソリン3〜4、二硫化炭素約2.6)。「1より小さい」は誤り。
  • エ(誤): 蒸気比重=分子量÷29。100で割るのは誤り。例: 二硫化炭素CS₂の分子量76→76÷29≒2.6。
  • オ(誤): 蒸気比重が大きいほど空気より重く、低所に滞留しやすい。「滞留しにくい」は誤り。

実務上の意味: 第4類の可燃性蒸気は空気より重く低所に滞留するため、換気は低所の蒸気を屋外へ排出するよう設計し、ピット・くぼみに点火源を持ち込まない。

引っかけパターン: 蒸気比重>1を「軽い・上方拡散」とする(イ・オ)、第4類蒸気を「1より小さい」とする(ウ)、計算を「÷100」とする(エ)。「÷29・>1で低所滞留」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

蒸気比重は、可燃性蒸気が空気中でどう振る舞うか(上昇するか滞留するか)を判断する指標です。空気は主に窒素と酸素の混合気体で平均分子量が約29です。ある蒸気の分子量を空気の29で割った値が蒸気比重で、1を超えれば空気より重く沈み、1未満なら軽く上昇します。第4類危険物の蒸気は一般に分子量が29より大きく、蒸気比重が1を超えるため、空気より重く低所に滞留します。これが第4類火災の重要な危険特性です。

【実務・条文構造(物理的整理)】

  • 計算: 蒸気比重=(蒸気の分子量)÷(空気の平均分子量29)。

- 例: 二硫化炭素 CS₂(分子量76)→ 76÷29≒2.6。

- 例: ジエチルエーテル(分子量74)→ 74÷29≒2.55。

- ガソリン・灯油等の混合物は概数で蒸気比重3〜4、4.5前後等として扱う。

  • 挙動: 蒸気比重>1の蒸気は床面・くぼみ・地下ピット・排水溝等の低所に滞留し、空気とよく混ざらずに高濃度の可燃性混合気をつくりやすい。離れた場所の点火源で引火し、火が液面へ伝わる「逆火」の危険もある。
  • 対策: 換気・排気は低所の蒸気を屋外(さらに低い安全な場所)へ排出するよう設計する。低所に火気・静電気火花・電気スパークを持ち込まない。容器は密栓して蒸気の漏えいを抑える。

液比重との区別: 蒸気比重は「蒸気と空気」の比、液比重は「液体と水」の比。第4類の多くは液比重<1(水より軽い)だが蒸気比重>1(空気より重い)で、二硫化炭素は液比重>1かつ蒸気比重>1という例外。両者を混同しないことが重要。

【試験での位置づけ】

蒸気比重は物理化学・性質で頻出です。核心は(1)蒸気比重=分子量÷29、(2)1超は空気より重く低所滞留、(3)第4類蒸気は一般に1超、(4)蒸気比重と液比重は別概念。引っかけは1超を「軽い・上方拡散」とする誤り、計算を「÷100」とする誤り、第4類蒸気を「1より小さい」とする誤りです。換気を低所排出にする・低所に点火源を置かない、という対策の根拠として理解します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 蒸気比重>1は空気より重く低所滞留。
  • イ(誤): 1超なら重い。軽く上方へは誤り。
  • ウ(誤): 第4類蒸気は一般に1超(空気より重い)。
  • エ(誤): 蒸気比重=分子量÷29。÷100は誤り。
  • オ(誤): 蒸気比重が大きいほど低所に滞留しやすい。

【根拠】確立した物理学(蒸気比重=分子量÷空気の平均分子量29)。

【補足】蒸気比重=分子量÷29/1超は空気より重く低所滞留/第4類蒸気は一般に1超/液比重(対水)とは別概念。

<!-- 監修確定 2026-06-03: 蒸気比重=分子量/29・1超で低所滞留・第4類は一般に1超・CS2は76/29≒2.6 は確立物理学と一致(設計書1-2で検算ルール記載)。正答ア。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した物理学(蒸気比重=蒸気の分子量÷空気の平均分子量約29)。蒸気比重1超は空気より重く低所に滞留。第4類危険物の蒸気は一般に蒸気比重1超(空気より重い)。蒸気比重=分子量÷29で概算でき、値が大きいほど低所に滞留しやすい。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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