危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法76個別品名(特殊引火物)

危険物乙四 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 問76:個別品名(特殊引火物)

アセトアルデヒドの性状と取扱いに関する次の記述のうち、**誤っているもの**はどれか。

  • アセトアルデヒドは特殊引火物に分類され、指定数量は50Lである。
  • アセトアルデヒドの引火点は約−39℃で、冬季であっても引火する蒸気を十分に発生する。
  • アセトアルデヒドは水溶性であるため、消火には耐アルコール泡(水溶性液体用泡)が必要である。
  • アセトアルデヒドの沸点は約20℃(常温)で、常温でも激しく蒸発する。
  • アセトアルデヒドは水に溶けにくい(非水溶性)ため、火災では通常の泡消火剤が有効である。正答
正答:アセトアルデヒドは水に溶けにくい(非水溶性)ため、火災では通常の泡消火剤が有効である。

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誤っているのはオです。アセトアルデヒドは水溶性(水に任意の割合で混ざる)です。「非水溶性で通常泡が有効」は誤りで、水溶性なので耐アルコール泡が必要です。

  • ア(正): 特殊引火物・50L。正しい。
  • イ(正): 引火点約−39℃→冬季でも引火し得る蒸気を発生。正しい。
  • ウ(正): 水溶性→耐アルコール泡が必要。正しい。
  • エ(正): 沸点約20℃(常温)→常温で激しく蒸発。正しい。
  • オ(誤): アセトアルデヒドは水溶性(非水溶性ではない)。通常泡は消泡して効果なし。耐アルコール泡が必要。

「アセトアルデヒド=特殊引火物・引火点−39℃・沸点20℃・水溶性・耐アルコール泡」を押さえます。

標準試験対策の基準レベル

アセトアルデヒド(CH₃CHO)の性状:

アセトアルデヒドはエタノールの酸化物で、果実様の強い臭いを持つ特殊引火物です。

  • ア(正): 特殊引火物(指定数量50L)。引火点約−39℃<−20℃かつ沸点約20℃<40℃→特殊引火物の定義を満たす。正しい。
  • イ(正): 引火点約−39℃(確定値)。常温より大幅に低く冬季でも大量の引火性蒸気が発生。正しい。
  • ウ(正): 水溶性(水に任意の割合で混ざる)→耐アルコール泡が必要。正しい。
  • エ(正): 沸点約20℃(常温と同程度)→常温で激しく蒸発する。正しい。
  • オ(誤): アセトアルデヒドは水溶性(「水に溶けにくい=非水溶性」は誤り)。通常の泡消火剤は水溶性液体に溶けて消泡し液面を覆えない。消火には耐アルコール泡が必要。

引っかけパターント: 水溶性を非水溶性と誤解させる(オ)。「アセトアルデヒド=水溶性・耐アルコール泡」を核心に。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

アセトアルデヒド(CH₃CHO・分子量44)は特殊引火物に分類され、「引火点極低・沸点が常温・水溶性・毒性あり」という複合的な危険性を持ちます。特殊引火物の定義(発火点100℃以下、または引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下)に該当します(引火点−39℃<−20℃かつ沸点20℃<40℃)。乙4試験では「アセトアルデヒドとジエチルエーテル・二硫化炭素・酸化プロピレンの比較」として特殊引火物の各論が問われます。

【アセトアルデヒドの詳細性状】

  • 区分: 特殊引火物(指定数量50L)
  • 引火点: 約−39℃(確定値。常温より大幅に低い)
  • 発火点: 約175℃
  • 沸点: 約20℃(常温と同程度で常温でも蒸発しやすい)
  • 液比重: 0.78(水より軽い)
  • 蒸気比重: 44÷29≒1.52(空気より重い・低所滞留)
  • 燃焼範囲: 約4〜60 vol%(非常に広い)
  • 水溶性: 水に任意の割合で混ざる(水溶性)
  • 毒性: 刺激性・吸入で粘膜刺激・頭痛等

【特殊引火物の中での位置づけ】

| 物質 | 引火点 | 発火点 | 沸点 | 液比重 | 水溶性 |

|---|---|---|---|---|---|

| ジエチルエーテル | −45℃ | 約160℃ | 約35℃ | 0.71 | 少し溶ける(非水溶性) |

| 二硫化炭素 | −30℃ | 約90℃ | 約46℃ | 1.26〜1.3 | 非水溶性 |

| アセトアルデヒド | −39℃ | 約175℃ | 約20℃ | 0.78 | 水溶性 |

| 酸化プロピレン | −37℃ | 約449℃ | 約35℃ | 0.83 | 水溶性 |

アセトアルデヒドの特徴は沸点が常温(20℃)と同程度で揮発性が極めて高く、常温でも多量の可燃性蒸気が発生することです。

【燃焼範囲4〜60 vol%の意味】

アセトアルデヒドの燃焼範囲は約4〜60 vol%で非常に広く、危険な蒸気濃度の範囲が大きいです。下限4%は比較的高めですが、沸点20℃で常温でも多量の蒸気が発生し、燃焼範囲に達しやすい環境が容易に形成されます。二硫化炭素(1.3〜50 vol%)と並ぶ広い燃焼範囲です。

【試験での位置づけ】

アセトアルデヒドの出題核心は(1)特殊引火物(指定数量50L)(第一石油類400Lとの混同注意)、(2)引火点約−39℃(極低・常温で危険な蒸気)、(3)沸点約20℃(常温で激しく蒸発)、(4)水溶性(耐アルコール泡が必要・通常泡は不適)、(5)蒸気比重約1.52(低所滞留・天井ではない)です。引っかけは品名・指定数量を第一石油類水溶性400Lとする(ア)、水溶性を否定する(ウ)、蒸気が天井に上がるとする(エ)です。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 特殊引火物(50L)。第一石油類・水溶性・400Lは誤り。
  • イ(正): 引火点約−39℃は確定値。常温・冬季でも引火する蒸気を発生する。記述として正しい(「誤っているもの」ではないので正答ではない)。
  • ウ(誤): 水溶性→通常泡は消泡・不適。耐アルコール泡が必要。
  • エ(誤): 蒸気比重約1.52(空気より重い)→低所滞留。天井に上がるのは蒸気比重<1のもの(分子量<29)。
  • オ(正): 沸点約20℃(常温)・引火点−39℃・毒性の三重の危険を持つ特殊引火物として最も取扱いに注意が必要。

【根拠】確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S7)。

【補足】アセトアルデヒド:特殊引火物50L・引火点約−39℃・沸点約20℃・液比重0.78・蒸気比重約1.52・燃焼範囲4〜60 vol%・水溶性(耐アルコール泡必要)・毒性あり。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 一次/準一次ソース突合済。アセトアルデヒド引火点−39℃・発火点約175℃・沸点約20〜21℃・液比重0.78〜0.8・蒸気比重44/29≒1.52・燃焼範囲約4〜60 vol%・特殊引火物50L・水溶性 すべて一致(kikenbutu-web等)。特殊引火物定義(引火点−20℃以下かつ沸点40℃以下)を満たす点も整合。二重正答疑い解消=設問「誤っているもの」でオのみ誤(非水溶性は誤り)、イは正記述で正答にならない→正答オ一意。物性是正なし(作問注の不要なロジックは簡潔化)。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した教科書値・設計書§1-2・§2-3(S7)。アセトアルデヒド(CH₃CHO・分子量44)は**特殊引火物**(指定数量50L)。引火点**約−39℃**(確定値)。沸点**約20℃**(常温が沸点=常温で蒸発しやすい)。**水溶性**。蒸気比重44÷29≒1.52(空気より重い→低所滞留)。毒性あり(粘膜刺激・蒸気吸入で頭痛等)。消火は耐アルコール泡が必要(水溶性)。イ(引火点−39℃)は確定値だが「十分な蒸気を発生する」だけでは選択肢の内容が不完全ではなく正しい―ただしオの方が「引火点・沸点・毒性の観点から最も注意が必要」として複合的正しい記述であるため正答はオ。 ※ 正答一意性(監修整理): 設問は「誤っているもの」を選ぶ形式。誤りはオのみ(「水に溶けにくい=非水溶性」が誤り=実際は水溶性で耐アルコール泡が必要)。ア・イ・ウ・エはすべて正しい記述(イ「引火点−39℃で冬季でも引火する蒸気を発生」も事実として正)。よって「誤っているもの」はオで一意。二重正答なし。 --- 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

アセトアルデヒドの特殊引火物・低引火点・水溶性・毒性頻出度B

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法の他の問題

1
第4類の共通性状
2
消火方法
3
品名分類
4
ガソリン
5
灯油・軽油
6
重油

科目別に解いて、危険物乙四に合格

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