基本情報 平成23年度 春期 問63:ストラテジ系に関する問題
業務プロセスのモデリング表記法として用いられ, 複数のモデル図法を体系化した ものはどれか。
- aDFD
- bE-R図
- cUML正答
- d状態想移図
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答えは c「UML」 です。
UML(統一モデリング言語)は、システムの設計図を描くための「いろんな図を集めたツールセット」。クラス図・シーケンス図・ユースケース図など14種類の図がまとめられています。
👉 覚え方:Unified Modeling Language=「まとめた設計図言語」。
ほかの選択肢:a DFD=データの流れだけ/b E-R図=データの構造だけ/d 状態遷移図=状態変化だけ。それぞれ単一の図法。
なぜこれが正解か
正解は c。UML(Unified Modeling Language、統一モデリング言語)はOMG(Object Management Group)が標準化した、オブジェクト指向ソフトウェア開発のための統一表記法。複数のモデル図法を体系化したもので、構造図(クラス図・オブジェクト図・コンポーネント図・配置図等)と振る舞い図(ユースケース図・アクティビティ図・シーケンス図・状態マシン図等)の計13〜14種類を含む。
各選択肢の解説
- a DFD:データフロー図。データの流れと処理を示す単一の図法。
- b E-R図:実体関連図。データ構造を示す単一の図法。
- d 状態遷移図:オブジェクトの状態変化を示す単一の図法(UMLにも含まれる)。
覚え方・ひっかけ注意
UML=統一(Unified)=複数図法をまとめた体系。DFD・E-R図・状態遷移図はそれぞれUML登場以前の単一手法だったが、UMLでは類似の概念がアクティビティ図・クラス図・状態マシン図に統合されている。「複数のモデル図法を体系化」というキーワードはUML特有。
理論的背景
UMLは1990年代後半にBooch法・OMT法・OOSE法など複数のオブジェクト指向方法論を統合してOMGで標準化された。UML 2.5(2017年)では14種類の図(構造図7種、振る舞い図7種)を定義する。メタモデル階層(M0実体・M1モデル・M2 UML仕様・M3 MOF)で形式化され、ツール間でモデル交換できるXMI形式の基盤となる。OCL(Object Constraint Language)で制約を形式的に記述できる。
実務での使われ方
要件定義(ユースケース図)、概念設計(クラス図)、詳細設計(シーケンス図・状態マシン図)、デプロイ設計(配置図)で広く使われる。一方でアジャイル開発の浸透により、UMLの厳密な全種類網羅より、必要な図だけ軽量に描く「アジャイルモデリング」が主流。コードからUMLを自動生成するリバースエンジニアリングツール(PlantUML、Mermaid、Visual Paradigm、Enterprise Architect)も普及。BPMNは業務プロセス記述に特化した別標準でUMLと併用される。
試験での位置づけ
基本情報・応用情報のソフトウェア設計分野で必出。UMLの図種類と用途、特にユースケース図(要件)・クラス図(静的構造)・シーケンス図(動的相互作用)・状態マシン図(状態変化)の役割と表記が定番。応用情報・システムアーキテクト試験ではDDD(ドメイン駆動設計)・C4モデル・ArchiMateなど現代的なアーキテクチャ記述言語と組み合わせて出題される。
選択肢の発展補足
DFD(構造化分析)・E-R図(データモデリング)・状態遷移図(イベント駆動)はUML登場前から使われた専用記法。UMLはこれらを発展的に統合し、オブジェクト指向の特徴(カプセル化・継承・ポリモーフィズム)を表現できるよう拡張した。SysML(Systems Modeling Language)はUMLを拡張して組込み・システムエンジニアリング向けにした標準で、要求図・パラメトリック図など独自図種を追加する。ArchiMateはエンタープライズアーキテクチャ記述に特化したThe Open Groupの標準。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成23年度 春期 問63/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。