平成29年度 秋期61ストラテジ系

基本情報 平成29年度 秋期 問61:ストラテジ系に関する問題

リスクや投資価値の類似性で分けたカテゴリごとの情報化投資について, 最適な 資源配分を行う際に用いる手法はどれか。

  • a3C分析
  • bITポートフォリオ正答
  • cエンタープライズアーキテクチャ
  • dベンチマーキング
正答:BITポートフォリオ

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答えは b「ITポートフォリオ」 です。

IT投資をリスクや投資価値でカテゴリ分けして、最適なバランスで予算配分する手法。

株式投資のポートフォリオ(リスク分散・成長性とのバランス)と同じ考え方をIT投資に当てはめたものです。

👉 覚え方:ポートフォリオ=分類してバランス配分

ほかの選択肢:a 3C分析=Customer/Competitor/Companyのマーケ分析/c エンタープライズアーキテクチャ(EA)=企業の業務・システム全体設計/d ベンチマーキング=他社比較で改善点発見。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は bITポートフォリオは、企業のIT投資案件をリスクと投資価値の類似性で複数のカテゴリ(例:戦略投資、業務改革、業務効率化、基盤維持)に分類し、各カテゴリへの最適な資源配分を行うマネジメント手法。Markowitzのモダンポートフォリオ理論(金融)をIT投資に応用した。

各選択肢の解説

  • a 3C分析:Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3視点で市場を分析するマーケティング手法。
  • b ITポートフォリオ:IT投資の最適資源配分手法 → 正解。
  • c エンタープライズアーキテクチャ(EA):企業の業務・データ・アプリ・技術を統合設計する手法(BA/DA/AA/TAの4階層)。
  • d ベンチマーキング:他社や業界トップ事例と自社を比較し改善目標を設定する手法。

覚え方・ひっかけ注意

ポートフォリオ=分類して配分。同じ「ポートフォリオ」でも、PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント、BCGマトリックス)は商品の話、ITポートフォリオはIT投資の話、と区別。戦略型/改善型/業務型/インフラ型の4分類が伝統的。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

ITポートフォリオはPeter Weillが提唱(『IT Portfolio Management』2003)、MITスローンの研究で広く知られる。Markowitzの現代ポートフォリオ理論(1952、ノーベル経済学賞)の応用で、リスク-リターン平面でIT投資の最適化を図る。

4分類モデル(Weill & Broadbent)

| カテゴリ | 目的 | リスク | リターン | 例 |

|---|---|---|---|---|

| 戦略(Strategic) | 競争優位 | 高 | 高(長期) | 新規DX、AI活用 |

| 情報(Informational) | 意思決定支援 | 中 | 中 | DWH、BI、分析基盤 |

| 取引(Transactional) | 業務効率化 | 低 | 中(短期) | ERP、SCM |

| インフラ(Infrastructure) | 共通基盤 | 低 | 低(長期積上げ) | ネットワーク、ID基盤 |

評価指標

  • ROI(投資利益率):金融的リターン中心。
  • IRR(内部収益率):時間価値を考慮した収益率。
  • NPV(正味現在価値):将来CFを現在価値で評価。
  • TCO(総保有コスト):導入・運用・廃棄まで含めた総費用。
  • EVA(経済的付加価値):資本コストを差し引いた真の価値。
  • バランスト・スコアカード(BSC):財務・顧客・内部プロセス・学習成長の4視点。

関連フレームワーク

  • PPM(プロダクトポートフォリオマネジメント):BCG マトリックス。花形・金のなる木・問題児・負け犬の4象限。
  • 新製品開発ポートフォリオ:技術成熟度×市場成熟度のマトリックス。
  • R&Dポートフォリオ:基礎研究/応用研究/開発研究の配分。

IT投資管理プロセス

1. 計画:戦略との整合性確認、案件選定。

2. 評価:定量・定性評価(NPV、戦略適合度、リスクスコア)。

3. 意思決定:投資委員会で承認。

4. 実行:プロジェクト管理、ステージゲート。

5. 測定:実績モニタリング、KPI評価。

6. 見直し:定期リバランシング。

試験での位置づけ

FE・応用情報「ストラテジ/IT戦略」分野で頻出。ITストラテジスト試験では中核知識。IT投資マネジメント(ITPM)としてフレームワーク化され、CIO/CDOの主要業務に位置づけられる。

選択肢の発展補足

cのEAは米連邦政府のFEAF、Open GroupのTOGAF、Zachmanフレームワーク等で体系化。デジタル変革時代ではガートナーEAとしてビジネスケイパビリティモデルへ進化。dのベンチマーキングプロセス・パフォーマンス・戦略ベンチマーキングの3階層で実施。デミング賞・MBNQA等の品質賞も類似手法。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成29年度 秋期61/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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