危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問39:密度・比重
液比重0.80のある液体危険物が500Lある。この液体の質量として最も近い**正しいもの**はどれか。なお水の密度は1.00kg/Lとする。
- ア0.40kg
- イ400kg正答
- ウ500kg
- エ625kg
- オ4,000kg
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正しいのはイ(400kg)です。質量は「体積×密度」で求めます。
液比重0.80は、密度が水の0.80倍=0.80kg/Lということです(水は1.00kg/L)。
質量 = 体積 × 密度 = 500L × 0.80kg/L = 400kg → 正答イ。
ポイントは、比重をそのまま密度(kg/L)として使えること。液比重が1より小さい(0.80)ので、同じ体積の水(500kg)より軽い400kgになります。水より軽い=水に浮く、というイメージとも一致します。
密度・比重からの質量計算:
液比重は水(密度1.00kg/L)を基準にした重さの比で、数値は密度(kg/L)と同じ値になります。
- 質量 = 体積 × 密度
- 液比重0.80 → 密度0.80kg/L
計算:
- 質量 = 500L × 0.80kg/L = 400kg(イ=正)
- ア(0.40kg): 単位の取り違えによる極端な過小値。
- イ(400kg・正): 500×0.80=400。
- ウ(500kg): 比重を1(水と同じ)として計算した誤り(密度をかけ忘れ)。
- エ(625kg): 500÷0.80=625と、掛けるべきところを割った誤り。
- オ(4,000kg): 桁の取り違え。
引っかけパターン:
- 比重をかけ忘れて体積の数値(500)をそのまま質量にする(ウ)。
- 掛けるべきところを割る(500÷0.80=625、エ)。
「質量=体積×密度、比重0.80=密度0.80kg/L」を固定します。水より軽い(比重<1)ので質量は500kgより小さくなる、と方向で検算できます。
【理論的背景】
密度は「単位体積あたりの質量」(kg/Lやg/cm³)で、物質固有の値です。比重は、ある物質の密度を基準物質(液体は水、気体は空気)の密度で割った比で、単位のない数値です。水の密度は1.00kg/L(=1g/cm³)なので、液比重の数値はそのまま密度(kg/L)として使えます。この関係を使うと、体積から質量、質量から体積を簡単に換算できます。
【関係式の整理】
- 密度 = 質量 / 体積
- 質量 = 体積 × 密度
- 体積 = 質量 / 密度
- 液比重 = その液体の密度 / 水の密度(1.00kg/L)→ 数値は密度に等しい
本問:
- 液比重0.80 → 密度0.80kg/L
- 質量 = 500L × 0.80kg/L = 400kg
- 検算: 比重<1なので水500L(500kg)より軽い→400kgは妥当。
【危険物との接続】
密度・比重の換算は危険物の実務で重要です。
- 指定数量との関係: 指定数量は体積(L)で定められるが、運搬・在庫管理では質量(kg)で扱うこともあり、相互換算が必要。
- 水との浮沈: 液比重<1の危険物(ガソリン0.65〜0.75、灯油0.8前後、軽油0.85前後)は水に浮く。だから水での消火(棒状注水)は液が浮いて広がり不適。液比重>1の二硫化炭素(約1.26)は水に沈むため水中保存できる。本問の比重0.80は灯油に近い値で、水に浮く非水溶性液体をイメージできる。
- タンク容量の管理: タンクの貯蔵量(L)から積載質量(kg)を見積もる際に質量=体積×密度を使う。
【試験での計算ポイント】
1. 質量=体積×密度。比重0.80=密度0.80kg/L。
2. 水基準(1.00kg/L)なので、比重の数値をそのままkg/Lとして掛ける。
3. 検算: 比重<1なら質量は同体積の水より小さい、比重>1なら大きい。方向で誤り(割り算ミス・桁ミス)を排除する。
本問は 500×0.80=400kg と一発で出ます。最頻出の誤りは「掛けるべきを割る(625)」「密度をかけ忘れて体積をそのまま質量にする(500)」です。比重と密度が同じ数値になる(水基準)ことを押さえれば、体積⇄質量の換算は確実に解けます。
【各選択肢の発展補足】
- ア(0.40kg・誤): 単位取り違えの極端な過小値。
- イ(400kg・正): 500×0.80=400。
- ウ(500kg・誤): 密度をかけ忘れ(比重を1とした)。
- エ(625kg・誤): 割り算した誤り(500÷0.80)。
- オ(4,000kg・誤): 桁の取り違え。
【根拠】確立した物理学(密度・比重と質量・体積の関係)。
【補足】質量=体積×密度。液比重0.80=密度0.80kg/L(水1.00kg/L基準)。本問500×0.80=400kg。比重<1の液は水に浮く(ガソリン・灯油等)。
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した物理学(密度・比重と質量・体積の関係)。質量=体積×密度。液比重0.80は密度0.80kg/Lを意味する(水1.00kg/L基準)。質量=500L×0.80kg/L=400kg。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。