基礎的な物理学及び基礎的な化学55引火点・発火点・燃焼点

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問55:引火点・発火点・燃焼点

第4類危険物の発火点に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • ジエチルエーテルは、第4類危険物の中で発火点が最も低い(約90℃)。
  • 発火点が低いほど、点火源がなくても発火しにくい。
  • ガソリンの発火点は約300℃であり、二硫化炭素の発火点(約90℃)より高い。正答
  • 発火点と引火点は同一の物質では常に同じ温度になる。
  • メタノールの発火点(約385〜464℃)は、二硫化炭素の発火点(約90℃)より低い。
正答:ガソリンの発火点は約300℃であり、二硫化炭素の発火点(約90℃)より高い。

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正しいのはウです。ガソリンの発火点は約300℃で、二硫化炭素の発火点(約90℃)より高い。

  • ア(誤): 発火点が最低(約90℃)なのは二硫化炭素(ジエチルエーテルではない)。
  • イ(誤): 発火点が低いほど点火源なしで発火しやすく危険。
  • ウ(正): ガソリン約300℃ > 二硫化炭素約90℃。
  • エ(誤): 引火点と発火点は別の温度(引火点<発火点)。
  • オ(誤): メタノール約385〜464℃ > 二硫化炭素約90℃(逆)。

「二硫化炭素の発火点約90℃=第4類で最低」を固定します。

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発火点の物質間比較:

設計doc §1-2確定値による代表物質の発火点:

  • 二硫化炭素: 約90℃(第4類で最低)
  • ジエチルエーテル: 約160℃
  • ガソリン: 約300℃
  • メタノール: 約385〜464℃(教科書で幅あり)
  • 灯油・軽油: 約220℃

各選択肢の検討:

  • ア(誤): 発火点が最低なのは二硫化炭素(約90℃)。ジエチルエーテルは約160℃で二硫化炭素より高い。
  • イ(誤): 発火点が低いほど、加熱だけで自然発火しやすい(危険大)。「発火しにくい」は逆。
  • ウ(正): ガソリン(約300℃)> 二硫化炭素(約90℃)→正しい。
  • エ(誤): 引火点と発火点は別の温度。同一物質で引火点<燃焼点<発火点の関係(引火点は外部火源・発火点は火源なし)。
  • オ(誤): メタノール(約385〜464℃)は二硫化炭素(約90℃)より高い。「低い」は逆。

引っかけパターン: ジエチルエーテルを「発火点が最低」とする(ア、実際は二硫化炭素が最低)、引火点と発火点を同じとする(エ)。「二硫化炭素の発火点約90℃=第4類で最低・最危険」を固定します。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

発火点(着火点)とは、点火源なしに物質を加熱したとき自然に発火する最低温度です。引火点(外部火源が必要)と区別され、同一物質では発火点は引火点より高くなります(引火点<燃焼点<発火点の大小関係)。発火点が低い物質は高温の配管・機器・電球等の表面でも発火し得るため、特別な危険性を持ちます。

【主要物質の発火点(設計doc §1-2確定値)】

  • 二硫化炭素(CS2): 約90℃(第4類で最低): 蒸気管・電球(白熱球の表面温度100℃前後)・高温タンク外壁等でも発火する可能性がある。通常の火気が存在しない環境でも発火点以上の高温面が存在すれば危険。
  • ジエチルエーテル: 約160℃: 二硫化炭素より高いが依然として低い。蒸気管等の熱面で発火し得る。
  • 灯油・軽油: 約220℃: 火気がなくてもエンジンや電気ヒーターの熱面等で発火の危険。
  • ガソリン: 約300℃: 比較的高い発火点だが、引火点が極めて低い(−40℃以下)ため引火の危険が支配的。
  • メタノール: 約385〜464℃: 発火点は高いが引火点が11℃と低く、引火の危険が主。

注: 発火点が低い≠引火点が低い。二硫化炭素は引火点−30℃(低い)かつ発火点90℃(最低)で、両方の危険性を兼ね備えた特別危険物質。

【危険物との接続】

発火点の低さは「点火源なしでも発火する」という特別な危険を意味します。

  • 二硫化炭素(発火点約90℃)の実務危険性: 白熱灯(100W電球の表面温度は100〜300℃)、蒸気配管(100℃以上の熱面)、摩擦熱、太陽光集光等でも発火し得る。そのため、照明は防爆型・蛍光灯等の低温面型を使用し、蒸気管のある場所では取扱いを避ける。
  • 自然発火との区別: 発火点は「外部から加熱した場合に発火する温度」(強制加熱発火)であり、動植物油類(乾性油)の「酸化熱の蓄積による自然発火」(P8の論点)とは区別する。前者は環境温度・熱面の温度が問題、後者は蓄熱が問題。
  • 品名区分と発火点: 特殊引火物の定義の一つが「発火点100℃以下」(二硫化炭素・アセトアルデヒドが該当)。発火点の低さが品名区分にも反映されている。

【試験での位置づけ】

発火点の物質間比較は頻出(頻出度A)です。核心は、(1)二硫化炭素の発火点約90℃=第4類で最低(ジエチルエーテルではない)、(2)発火点が低いほど危険(低温の熱面でも発火し得る)、(3)引火点と発火点は別(同一物質で引火点<発火点)、(4)ジエチルエーテルの発火点は約160℃で二硫化炭素の次に低い、です。引っかけは「ジエチルエーテルが最も発火点が低い」(本問のア)、「発火点が低いほど発火しにくい」(イ)です。「二硫化炭素の発火点90℃=第4類最低・最危険」を固定します。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 発火点最低は二硫化炭素(約90℃)。ジエチルエーテルは約160℃。
  • イ(誤): 発火点低い=発火しやすい(危険大)。逆。
  • ウ(正): ガソリン(約300℃)> 二硫化炭素(約90℃)。正しい。
  • エ(誤): 引火点と発火点は別の温度(引火点<発火点)。
  • オ(誤): メタノール(約385〜464℃)> 二硫化炭素(約90℃)。逆。

【根拠】確立した化学(発火点の定義)。設計doc §1-2確定値(二硫化炭素発火点90℃・ジエチルエーテル160℃・ガソリン約300℃・メタノール385〜464℃)。

【補足】二硫化炭素の発火点約90℃=第4類で最低。発火点が低い=熱面・高温環境で点火源なしに発火しやすい。引火点と発火点は別(引火点<発火点)。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 二硫化炭素発火点約90℃(第4類最低)・ジエチルエーテル約160℃・ガソリン約300℃・メタノール約385〜464℃すべて§1-2と一致。引火点<発火点の関係も正。正答ウ一意。OK -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学・設計doc §1-2確定値。二硫化炭素の発火点は約90℃(第4類で最低)。ガソリンの発火点は約300℃。ジエチルエーテルの発火点は約160℃。発火点が低いほど点火源なしで発火しやすい(危険大)。引火点と発火点は別の温度(同一物質で引火点<発火点)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

発火点の物質間比較・二硫化炭素の発火点が第4類で最低頻出度A

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