危険物に関する法令76指定数量

危険物乙四 危険物に関する法令 問76:指定数量

同一の場所で、第三石油類(非水溶性)の重油を4,000 L と、第三石油類(水溶性)のグリセリンを6,000 L を貯蔵している。指定数量の倍数として**正しいもの**はどれか。

  • 倍数は合計2.0である。
  • 倍数は合計3.5である。正答
  • 倍数は合計4.0である。
  • 倍数は合計4.5である。
  • 倍数は合計5.0である。
正答:倍数は合計3.5である。

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正しいのはイです。まず各品目の指定数量を確認します。重油(第三石油類・非水溶性)は2,000 L、グリセリン(第三石油類・水溶性)は4,000 Lです。

倍数の計算式は「貯蔵量÷指定数量」です。

  • 重油: 4,000÷2,000=2.0
  • グリセリン: 6,000÷4,000=1.5
  • 合計倍数: 2.0+1.5=3.5

複数品目を同一場所に貯蔵する場合は、各品目の倍数を足し合わせます(政令第1条の11)。よって3.5が正答です。

標準試験対策の基準レベル

指定数量の倍数計算(複数品目・第三石油類):

まず品名と指定数量を確定します(危政令別表第三)。

| 品目 | 分類 | 指定数量 |

|---|---|---|

| 重油 | 第三石油類・非水溶性 | 2,000 L |

| グリセリン | 第三石油類・水溶性 | 4,000 L |

  • 重油の倍数: 4,000 L ÷ 2,000 L = 2.0
  • グリセリンの倍数: 6,000 L ÷ 4,000 L = 1.5
  • 合計倍数: 2.0 + 1.5 = 3.5(イ=正)

同一場所で複数品目を貯蔵・取り扱う場合、各品目の倍数の和が指定数量の倍数になります(政令第1条の11)。

引っかけパターン:

  • 重油と灯油(第二石油類)の指定数量を混同(重油は2,000 L で灯油・軽油の1,000 Lとは異なる)
  • 水溶性・非水溶性の指定数量を逆に覚える(水溶性は2倍)
  • 合算するのを忘れて大きい方の倍数だけで判断する

「第三石油類:非水溶性2,000 L・水溶性4,000 L」を固定すると、倍数計算の混同を防げます。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

危険物の規制は「指定数量」を基準に設計されています。指定数量以上を貯蔵・取り扱う場合は消防法の適用(許可・届出・保安監督者等の義務)が生じますが、指定数量未満であっても条例の規制対象になります。複数の品目を同一場所に貯蔵する場合は、各品目の倍数を合計した数が「合計倍数」となり、この値が1以上であれば消防法の規制が適用されます(政令第1条の11)。

品名ごとに指定数量が異なり、特に第三石油類では非水溶性(2,000 L)と水溶性(4,000 L)で2倍の差があります。このため「同じ第三石油類なのに指定数量が違う」という引っかけが頻出します。重油・クレオソート油・アニリン・ニトロベンゼンは非水溶性2,000 L、グリセリン・エチレングリコールは水溶性4,000 Lです。

【実務・条文構造】

倍数計算の手順は3ステップです。

1. 各品目の品名(類・水溶性/非水溶性)を特定する

2. 政令別表第三で指定数量を確認する

3. 各品目の(貯蔵量÷指定数量)を計算し合計する

本問の検算:

  • 重油(第三石油類・非水溶性)指定数量2,000 L → 4,000÷2,000=2.0
  • グリセリン(第三石油類・水溶性)指定数量4,000 L → 6,000÷4,000=1.5
  • 合計倍数=2.0+1.5=3.5

選択肢ア(2.0)は重油のみの倍数、ウ(4.0)は水溶性・非水溶性の指定数量を逆に使った場合(4,000÷1,000相当)など、よくある計算ミスに対応した誤肢が並んでいます。

【試験での位置づけ】

指定数量・倍数計算はA頻出の最重要論点です。第三石油類では非水溶性2,000 L・水溶性4,000 Lの2値が最重要で、重油(非水溶性)とグリセリン・エチレングリコール(水溶性)の対比は頻出ペアです。複数品目の合算問題では、各品目の倍数を個別に計算してから足す手順を省略しないことが正答のコツです。倍数が1未満→指定数量未満(条例規制)、1以上→消防法規制という閾値も合わせて押さえます。

指定数量の全体像として第四類を暗記する柱:特殊引火物50 L→第一石油類非水200/水400→アルコール類400→第二石油類非水1,000/水2,000→第三石油類非水2,000/水4,000→第四石油類6,000→動植物油類10,000。規則性(水溶性は2倍)を利用すると覚えやすくなります。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(誤): 2.0は重油だけの倍数(グリセリンを加算していない)。
  • イ(正): 重油2.0+グリセリン1.5=3.5。確定表準拠の正答。
  • ウ(誤): 4.0は重油の指定数量を1,000 L(第二石油類非水溶性の値)と取り違えた場合に出る誤り(4,000÷1,000=4.0)。
  • エ(誤): 4.5は重油3.0+グリセリン1.5など別の誤計算で出る値。
  • オ(誤): 5.0は重油の指定数量を800 L等とした場合など存在しない計算誤り。

【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三、第1条の11。

【補足】重油(第三石油類・非水溶性)2,000 L、グリセリン(第三石油類・水溶性)4,000 L。倍数合計=2.0+1.5=3.5。複数品目は各倍数の和。

<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 設計doc§1-1確定表と一致。重油(第三石油類・非水溶性)2,000 L・グリセリン(第三石油類・水溶性)4,000 L。倍数 4,000÷2,000+6,000÷4,000=2.0+1.5=3.5(イ)。正答一意。条文(危政令別表第三・第1条の11)整合。修正なし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三(指定数量)・第1条の11(複数品目の倍数合算)。重油(第三石油類・非水溶性)指定数量2,000 L、グリセリン(第三石油類・水溶性)指定数量4,000 L。倍数合計=4,000÷2,000+6,000÷4,000=2.0+1.5=3.5。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

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