基本情報 平成21年度 秋期 問76:ストラテジ系に関する問題
取扱商品を ABC 分析した場合, A グループの管理対象となる商品の商品番号はどれ か。 商品番号 | 年間販売数 | 単価| 年間売上高 1 110 2 220 2 60 40 2,400 3 10 4 40 4 130 1 130 5 50 12 600 6 1 25 25 7 10 2 20 8 150 2 300 9 20 2 40 10 50 1 50 合計 591 3,825
- a1と2
- b2と5正答
- c2と6
- d4と8
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答えは b「2と5」 です。
ABC分析は「売上の多い順に並べて、上位を重点管理する」考え方。「20%の商品で売上80%を稼ぐ(パレートの法則)」がベース。
A=上位70〜80%/B=次の15〜20%/C=残り5〜10%、と分けて、A=最重要として手厚く管理します。
10商品の年間売上を見てみると、商品2は2,400・商品5は600が他より突出して大きい(合計3,000で全体3,825の約78%)。残りは100台〜数百で小粒。
👉 つまりA=2と5。
👉 覚え方:「A=売上の主役、限られた2〜3個」。「売上順に並べて累積80%まで=A」のクセをつけよう。
なぜこれが正解か
正解は b。ABC分析は売上額の大きい順にソートし、累積構成比でA(〜70〜80%)、B(〜90〜95%)、C(残り)に分類する手法。本問の売上を降順並替:商品2(2,400)、商品5(600)、商品8(300)、商品1(220)、商品4(130)…合計3,825。
- 商品2のみで 2,400/3,825 ≒ 62.7%
- 商品2+商品5で (2,400+600)/3,825 ≒ 78.4%(Aライン到達)
したがってAグループは商品2と商品5。
各選択肢の解説
- a 1と2:商品1は売上220で小粒。
- c 2と6:商品6は売上25でC候補。
- d 4と8:いずれもB候補。
覚え方・ひっかけ注意
売上額で並べるのがABC分析。販売数量ではない点に注意。本問でも商品4は数量130で多いが単価1円のため売上は130とBグループ。「売上=数量×単価」で判断する。「累積80%まで=A」がABC分析の最頻出ルール。
理論的背景
ABC分析(Pareto Analysis、重点分析)は経済学者ヴィルフレド・パレートの「80:20の法則」(上位20%が全体の80%を占める)を在庫・販売管理に応用した手法。パレート図(降順棒グラフ+累積構成比折れ線)で視覚化するのが標準。在庫管理では在庫金額でABC分類し、Aは厳格管理(定期棚卸、頻繁な発注見直し)、Bは中程度管理、Cは簡易管理(ダブルビン方式、定量発注)を選択する。XYZ分析(需要変動性で分類、Xが安定、Zが不安定)と組み合わせABC×XYZマトリクスで在庫戦略を9パターンに細分化する手法も実務で活用される。
実務での使われ方
SCM/在庫管理ではAクラスに定期発注方式(発注時期固定、量変動)、Cクラスに定量発注方式(発注点で固定量発注)が一般的。ERPシステム(SAP S/4HANA、Oracle EBS、Microsoft Dynamics、NetSuite)にABC分析機能が標準搭載。EC事業ではロングテール戦略(Cクラス商品の総和が新たな収益源)との両立が論点で、ヘッド/ミドル/ロングテールの3層分類が拡張版として使われる。マーケティングではRFM分析(Recency-Frequency-Monetary、顧客重要度の3軸)が顧客版ABC分析。
試験での位置づけ
FE科目AではABC分析・パレート図の計算問題が頻出。応用情報・ITストラテジスト・中小企業診断士の運営管理ではEOQ(経済的発注量、Wilson式 √(2DS/H) )、安全在庫、リードタイム、ABC×XYZ、在庫回転率、デッドストック管理が問われる。生産管理ではMRP/MRP II/ERP、JIT、TOC(制約理論、Goldratt)と絡む論述題が定番。
選択肢の発展補足
関連分析手法:パレート図(QC7つ道具)/ロジスティック回帰でのABC自動分類/機械学習による在庫予測(LSTM、Prophet、XGBoost)/Newsvendor Model(販売期限品の最適発注)/マルチエシュロン在庫最適化(複数階層在庫の同時最適化)。DX文脈ではDigital Twinでサプライチェーン全体をシミュレーションし、需要変動シナリオに動的対応する取組みが進む。ESG・SDGs対応で過剰在庫廃棄削減(フードロス、ファッションロス)も社会的要請。リーン×SDGsを統合したLean & Greenは近年の経営トレンド。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成21年度 秋期 問76/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。