平成21年度 秋期77ストラテジ系

基本情報 平成21年度 秋期 問77:ストラテジ系に関する問題

部品の受払記録が表のように示される場合, 先入先出法を採用したときの4 月 10 日 の払出単価は何円か。

  • a100 取引日 取引内容 | 数量 (個) | 単価 (円) | 金額 (円) 4月 1日 | 前月繰越 2.000 100 200,000 4月5日| 購入 3,.000 130 390,000 4月10日| 払出 3.000
  • b110正答
  • c115
  • d118
正答:B110

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答えは b「110」 です。

先入先出法は「先に入ったものから順に出す」考え方。店頭の牛乳みたいに、古いものから売るイメージ。

手元の在庫:

  • 4/1 繰越 2,000個×@100円
  • 4/5 購入 3,000個×@130円

4/10に3,000個を払い出す → 古い在庫から出すので、まず @100円の2,000個(古い)、足りない1,000個は @130円から。

平均単価 = (100×2,000 + 130×1,000) ÷ 3,000 = (200,000 + 130,000) ÷ 3,000 = 330,000 ÷ 3,000 = 110円

👉 覚え方:先入先出=「古い順に出す(FIFO)」。

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なぜこれが正解か

正解は b。先入先出法(FIFO: First In First Out)は古い在庫から順に払出す方法。4/10の払出3,000個の内訳:

  • 4/1繰越分 2,000個 × @100円 = 200,000円
  • 4/5購入分 1,000個 × @130円 = 130,000円(残り2,000個は在庫として残る)

合計 330,000円。1個あたり払出単価 = 330,000 ÷ 3,000 = 110円

各選択肢の解説

  • a 100:繰越分単価のみで判定(古い在庫が全数残ると誤った場合)。
  • b 110:正解。
  • c 115:(100+130)÷2の単純平均(数量を考慮しない誤計算)。
  • d 118:移動平均法の場合の概算値。

覚え方・ひっかけ注意

棚卸資産の評価方法:先入先出法(FIFO)=古い順/後入先出法(LIFO)=新しい順(日本では税法上ほぼ廃止、IFRSでも禁止)/移動平均法=購入の都度平均化/総平均法=期末に総額平均/個別法=個別管理。インフレ局面ではFIFOが利益大・LIFOが利益小(古い安い単価が売上原価に行く)。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

棚卸資産評価は会計上の重要論点で、企業会計原則・企業会計基準第9号「棚卸資産の評価に関する会計基準」で定義。評価方法選択は財務諸表に大きく影響し、FIFOは物理的フローに自然(牛乳・薬品など賞味期限管理)、移動平均は計算が容易で在庫管理システムに組込み易い、総平均は期末一括計算で簡便。日本基準では2008年から後入先出法(LIFO)が原則廃止(IFRSとの収斂、IFRSは2003年廃止)。米国GAAPではLIFOが認められインフレ環境で利用される(LIFO Reserve開示が必要)。低価法(取得原価と正味売却価額の低い方)の適用も会計基準で規定。

実務での使われ方

ERP・在庫管理システム(SAP MM、Oracle Inventory、NetSuite、freee/マネーフォワード)はFIFO/移動平均/総平均を選択可能。実務では業種特性で選択:食品・医薬・化学=FIFO(鮮度管理)、製造業=移動平均(リアルタイム把握)、商社=個別法(高単価品)。標準原価法は予算管理用で、実際原価との差異分析(材料費差異、労務費差異、製造間接費差異)が原価計算の中心。ABC原価計算(Activity-Based Costing、活動基準原価計算)は間接費を活動ドライバで配賦する高度手法。

試験での位置づけ

FE科目Aで在庫評価の計算問題が頻出。応用情報・ITストラテジストでは原価計算(材料費・労務費・経費、直接費・間接費)、損益計算書・貸借対照表との関連、財務分析(流動比率、自己資本比率、ROE、ROIC)が問われる。中小企業診断士の財務会計科目で深く扱われる定番テーマ。

選択肢の発展補足

会計基準の国際的潮流:IFRS(国際財務報告基準)とUS-GAAPの収斂、日本ではコンバージェンス(修正国際基準JMIS、企業会計基準)。収益認識基準(IFRS 15、企業会計基準第29号、2021年4月適用)でステップ毎の収益認識が義務化。ESG情報開示(TCFD、ISSB、SSBJ、サステナビリティ情報の有報開示義務化)は2024年から段階適用。Web3・暗号資産の会計処理(実務対応報告第38号)、SaaS取引の収益認識(5ステップモデル)など、IT関連の会計論点はFE午後・応用情報の事例題で増加傾向。XBRL(eXtensible Business Reporting Language)はFinTech×会計の橋渡し技術として基本知識。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成21年度 秋期77/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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