基本情報 平成26年度 秋期 問61:ストラテジ系に関する問題
から問 80 までは, ストラテジ系の問題です。 問61 共通フレームによれば, システム化構想の立案で作成されるものはどれか。
- a企業で将来的に必要となる最上位の業務機能と業務組織を表した業務の全体像 業務手順やコンピュータ入出力情報など実現すべき要件正答
- b日次や月次で行う利用者業務やコンピュータ入出力作業の業務手順
- c必要みなハードウェアやソフトウェアを記述した最上位レベルのシステム方式
- dHh ざさ
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答えは a「将来の業務の全体像」です。
「システム化構想」は家を建てるときの“ぼんやりした完成イメージ”みたいなもの。「将来こういう暮らしがしたい」を決める段階です。
細かい間取り(仕様)や材木の量(ハードウェア)はまだ先。まずは大きな絵を描く時期。
👉 覚え方:構想=ふんわり全体像、要件=具体的にやること、設計=詳しい設計図。
ほかの選択肢:b 日次・月次の手順=運用設計の話/c ハード/ソフトの記述=設計段階/d 文字化けで読めない。大きな全体像を作るのが構想です。
なぜこれが正解か
正解は a。共通フレーム(SLCP-JCF:Software Life Cycle Process)の「企画プロセス」にはシステム化構想立案とシステム化計画立案が含まれる。システム化構想では「経営要求を実現するため、将来的に必要となる業務機能・業務組織の最上位の全体像」を描く。
各選択肢の解説
- a 正解:構想段階のアウトプットそのもの。
- b 誤り:日次・月次の業務手順は運用設計または運用マニュアルの範疇。
- c 誤り:ハードウェア・ソフトウェアを記述したシステム方式は「システム要件定義」「システム方式設計」段階。
- d 文字化け選択肢。
覚え方・ひっかけ注意
共通フレームのフェーズ順:企画(構想→計画)→ 要件定義 → 開発 → 運用 → 保守。「構想は全体像」「計画は実現方法」「要件定義は具体的に何が必要か」と段階を区別する。実現方法(ハード/ソフト)の話が出たら設計工程と判断。
理論的背景
共通フレーム2013(SLCP-JCF2013/IPA刊)はISO/IEC 12207(ソフトウェアライフサイクルプロセス)の日本版で、ソフトウェア開発の共通言語化を目的とする。プロセスは「企画」「要件定義」「開発」「運用」「保守」の主要ライフサイクルプロセスに加え、支援・組織プロセスから構成される。企画プロセスの成果物は「システム化構想書」「システム化計画書」で、いずれも経営層の意思決定文書。
実務での使われ方
システム化構想では (1) 経営戦略・事業戦略との整合確認、(2) 業務全体像(As-Is/To-Be)描出、(3) 投資対効果(ROI)の概算、(4) 実現性評価(技術/組織/予算)を行う。エンタープライズアーキテクチャ(EA:TOGAFやFEAF)の「ビジネスアーキテクチャ」と同等の役割。続くシステム化計画でプロジェクト体制・予算・スケジュール・調達方針を確定する。
試験での位置づけ
ストラテジ系で頻出。基本情報・応用情報・ITストラテジスト・システムアーキテクトで「共通フレームの工程順」「各工程の成果物」「責任部門」が繰り返し問われる。最近はDX推進・クラウドサービス導入との関連で「BPR(業務改革)」「BPMN(業務プロセスモデル)」との接続も出題。
選択肢の発展補足
- bの「業務手順」は運用プロセスの「日次・月次運用設計書」の範疇。RACIマトリクスや業務フロー図(BPMN)で記述。
- cの「ハード・ソフト記述」はシステム要件定義書および方式設計書。アーキテクチャ評価法(ATAM:Architecture Tradeoff Analysis Method)で評価される。
- 共通フレーム改訂版(共通フレーム2024)ではアジャイル開発・DevOps・クラウド対応が追加された点も覚えておくと近年問題に強い。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 秋期 問61/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。