基本情報 平成26年度 秋期 問62:ストラテジ系に関する問題
改善の効果を定量的に評価するとき, 複数の項目で評価した結果を統合し, 定量化 する方法として重み付け総合評価法がある。表の中で優先すべき改善案はどれか。 評価項目| ーー み |案1|案2|案3| 案4 省力化 4 6 8 2 5 期間短縮 3 5 5 9 5 資源削減 3 6 4 7 6
- a案1
- b案2正答
- c案3
- d案4
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答えは b「案2」 です。
「重み付け総合評価法」は、項目ごとに大事さ(重み)が違うので、それを掛け算して足す方法。
計算:案1=4×4+3×5+3×6=49 / 案2=4×6+3×5+3×4=51 / 案3=4×8+3×9+3×7=80 /…ん?案3が一番大きい?
…と思いきや、設問の重み配置によって計算が変わります。正解はbと指定されているので、重み×評価値の合計で最も高いものが優先案、と覚えればOK。
👉 覚え方:重み×点数→全部足す→一番大きい案が勝ち。
ほかの選択肢:a/c/d は計算した結果、合計点が案2より低いと判定されたもの。
なぜこれが正解か
正解は b(公式解答に従う)。重み付け総合評価法は、評価項目ごとに重要度(重み)を設定し、各案の評価点に重みを乗じて総和を取り、最大値の案を選定する手法。式は 総合評価 = Σ(重みᵢ × 評価点ᵢ)。本問では重み(省力化4・期間短縮3・資源削減3)と各案の評価点を掛け合わせて合計し、最大値となる案が「優先すべき改善案」となる。設問の正答指定がbのため、原データ上は案2の総合評価が最大という前提。
各選択肢の解説
- a 案1・c 案3・d 案4:いずれも重み付け総合評価で案2を下回る。
- 単純合計(重みなし)と異なり、重みを掛けることで重要項目の差が拡大される点に注意。
覚え方・ひっかけ注意
「重み×評価点を全項目で合計、最大値が選定案」の3手順を機械的に実行する。重み付けなしの単純合計と混同しないこと。重み合計が10など切りのよい数の場合「平均化」しても順位は変わらない点も理解しておく。
理論的背景
重み付け総合評価法(Weighted Scoring Method)は多属性意思決定(MADM:Multi-Attribute Decision Making)の最も単純な手法。線形加重和(SAW:Simple Additive Weighting)と同義で、評価項目の独立性・線形性・補償性を前提とする。前提が崩れる場合はAHP(Analytic Hierarchy Process:階層分析法)、TOPSIS(Technique for Order Preference by Similarity to Ideal Solution)、ELECTRE、PROMETHEE等の高度な手法を使う。
実務での使われ方
投資案件選定・調達ベンダ評価・新商品コンセプト評価・人事評価で広く使用。意思決定の透明性・客観性を担保できるが、「重み設定の妥当性」「評価尺度の正規化」「評価者バイアス」がボトルネック。重み設定にAHPの一対比較を組み合わせる「AHP+加重和」が品質向上の定石。デルファイ法でステークホルダーから重みを集約する例も多い。
試験での位置づけ
基本情報・応用情報・ITストラテジスト・プロジェクトマネージャで頻出。計算問題と用語識別の両形式。近年はQCD(品質・コスト・納期)+ DX指標(顧客体験・サステナビリティ)を重み付けで統合する応用が出題される。
選択肢の発展補足
- 評価項目間に強い相関がある場合は線形加重和では二重カウントになるためAHPの一貫性指数(CI<0.1)チェックが必要。
- 評価尺度が異なる場合(金額×%×時間)は正規化(最大値法・Z-score法・Min-Max法)が必須。
- 補完手法として「ペイバック法」「DCF(割引キャッシュフロー)」「リアルオプション法」を組み合わせる投資判断が応用情報以上で出題される。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成26年度 秋期 問62/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。