基本情報 平成27年度 春期 問73:ストラテジ系に関する問題
ソーシャルメディアをビジネスにおいて活用している事例はどれか。
- a営業部門が発行部数の多い雑誌に商品記事を頻繁に掲載し, 商品の認知度の向 上を目指す。
- b企業が自社製品の使用状況などの意見を共有する場をインターネット上に設け て, 製品の改善につなげる。正答
- c企業が市場の変化に合わせた経営戦略をビジネス専門誌に掲載し, 企業の信頼 度向上を目指す。
- d企業の研究者が, 国内では販売されていない最新の専門誌をネット通販で入手 して, 研究開発の推進につなげる。
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答えは b「インターネット上に意見を共有する場を作って、製品改善につなげる」です。
ソーシャルメディアは「みんなで自由につながる場」(X・Instagram・LINE・Facebookなど)。一方通行の宣伝ではなく、お客さんと双方向でやり取りできるのが特徴。
意見を聞ける場を作るのは、まさにソーシャルメディアの王道活用です。
👉 覚え方:ソーシャル=双方向=みんなで会話できる場所。
ほかの選択肢:a 雑誌掲載=一方通行の広告/c 専門誌掲載=従来メディア/d 専門誌購入=情報収集だがソーシャルではない。
なぜこれが正解か
正解は b。ソーシャルメディアの本質は「双方向性(インタラクティブ性)」と「ユーザ間のつながり」。自社製品に関する意見・使用状況を共有する場を提供し、ユーザの声を製品改善に活かすのはソーシャルメディアの双方向性を活用したビジネス事例として典型的。
各選択肢の解説
- a 誤り:雑誌への記事掲載は伝統的なマス広告(一方通行)。ソーシャルメディアではない。
- c 誤り:ビジネス専門誌への戦略掲載は従来型PR活動。
- d 誤り:専門誌を入手して研究開発に活用するのは情報収集活動で、ソーシャルメディアの活用ではない。
覚え方・ひっかけ注意
ソーシャルメディアの特徴:(1) 双方向性、(2) リアルタイム性、(3) ユーザ参加型コンテンツ(UGC)、(4) ネットワーク効果。「雑誌・新聞掲載」は伝統メディアと判別。Web 2.0以降のキーワードはCGM(Consumer Generated Media)・UGC(User Generated Content)。
理論的背景
ソーシャルメディアはWeb 2.0(Tim O'Reilly, 2005年)概念の中核で、「Read-Only Web」から「Read-Write Web」への転換を象徴する。ビジネス活用の理論的根拠は (1) クチコミ理論(Word-of-Mouth Marketing)、(2) オープンイノベーション(Chesbrough)、(3) クラウドソーシング(Howe)、(4) ロングテール理論(Anderson)。SNS上のインフルエンサーマーケティングはダンバー数(150人)を超える信頼ネットワークの活用と言える。
実務での使われ方
企業活用パターン:
- マーケティング:ターゲティング広告(Facebook Ads・Instagram Ads・LINE広告)、インフルエンサー協業
- 顧客サポート:X(旧Twitter)公式アカウントでのCS対応
- 製品開発:ユーザコミュニティ(Apple Discussions・無印良品くらしの良品研究所)からの声反映
- 採用:LinkedIn・Wantedlyでのダイレクトリクルーティング
- 危機管理:炎上対策(ソーシャルリスニングツール:Brandwatch・NetBase)
試験での位置づけ
ストラテジ系・経営戦略分野の頻出論点。基本情報・応用情報・ITストラテジスト・中小企業診断士で頻出。最近はDX文脈で「カスタマーエンゲージメント」「ソーシャルセリング」「コミュニティマーケティング」「OMO(Online Merges with Offline)」の概念とセットで出題される。
選択肢の発展補足
- 伝統メディア vs ソーシャルメディアの比較:到達速度・コスト・双方向性・測定可能性・信頼性で対比。
- ソーシャルメディアの分類:SNS型(Facebook)/ミニブログ型(X)/写真共有(Instagram)/動画共有(YouTube・TikTok)/ビジネスSNS(LinkedIn)/レビュー型(食べログ・Tripadvisor)。
- 関連法規:景表法(ステマ規制:2023年10月施行)、薬機法(医療・健康分野の広告規制)、プラットフォーム取引透明化法。
- 関連事業:ソーシャルマーケットプレイス、ライブコマース、メタバース(Roblox・Fortnite)。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成27年度 春期 問73/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。