平成28年度 春期75ストラテジ系

基本情報 平成28年度 春期 問75:ストラテジ系に関する問題

CIO の果たすべき役割はどれか。 各部門の代表として, 自部門のシステム化案を情報システム部門に提示する。 情報技術に関する調査, 利用研究, 関連部門への教育などを実施する。 全社的観点から情報化戦略を立案し, 経営戦略との整合性の確認や評価を行う。 豊富な業務経験, 情報技術の知識,リーダシップをもち, プロジェクトの運営 を管理する。 H へ 問7/6 マトリックス組織を説明したものはどれか。

  • a業務遂行に必要な機能と利益責任を, 製品別, 顧客別又は地域別にちもつことに _ よって, 自己完結的な経営活動が展開できる組織である。
  • b構成員が, 自己の専門とする職能部門と特定の事業を遂行する部門の両方に所 属する組織である。
  • c購買・生産・販売・財務など, 仕事の専門性によって機能分化された部門をも っ組織である。正答
  • d特定の課題の下に各部門から専門家を集めて編成し, 期間と目標を定めて活動 する一時的かつ柔軟な組織である。 「
正答:C購買・生産・販売・財務など, 仕事の専門性によって機能分化された部門をも っ組織である。

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答えは c「機能分化された部門をもつ組織」 ※公式正解。

選択肢の文面が混乱していますが、本来の答えは「マトリックス組織」=構成員が職能部門と事業部門の両方に所属する組織(選択肢b文面)。

マトリックス=縦と横の格子。たとえばエンジニアが「技術部(縦の所属)」と「プロジェクトα(横の参画)」の両方に所属する状態。

👉 覚え方:マトリックス=二重所属(縦×横)

ほかの選択肢:a 事業部制(製品/地域別の自己完結)/b マトリックス/c 職能別組織(仕事の専門性)/d プロジェクト組織(一時的・課題別)。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

※本問は選択肢ラベルにずれがあるが、設問の意図はマトリックス組織の説明選択。マトリックス組織とは「構成員が、自己の専門とする職能部門と特定の事業を遂行する部門の両方に所属する組織」。職能別組織と事業部制(あるいはプロジェクト型)の長所を併せ持ち、専門性と機動性を両立させる狙い。

各選択肢の解説(一般的な組織形態の整理)

  • 事業部制組織:製品別/顧客別/地域別に自己完結した利益責任を持つ。資源重複あり。
  • マトリックス組織:職能×事業の二重所属。専門性と機動性両立だが二重指揮命令で混乱リスク。
  • 職能別組織(機能別組織):購買・生産・販売等仕事の専門性で分化。規模の経済あり。
  • プロジェクト組織:特定課題に各部門の専門家を集約。期間限定・柔軟

覚え方・ひっかけ注意

4組織形態を「分け方」で識別:

  • 職能別=仕事の種類で分ける
  • 事業部制=製品・地域・顧客で分ける
  • マトリックス=職能×事業の二軸
  • プロジェクト=期間限定の特定課題

マトリックスは指揮命令系統が二重化するため、職能マネージャと事業マネージャの権限調整・コンフリクト管理が課題。試験では「両方に所属」「二重」がマトリックスの合図。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

理論的背景

組織形態論はChandler「組織は戦略に従う」Lawrence & Lorsch「分化と統合」等の組織論の系譜。マトリックス組織はNASA・航空宇宙産業で発展(1960年代)、両利きの経営(Ambidextrous Organization)として「既存事業の深化と新規探索の両立」を目指す。ティール組織・ホラクラシー等のフラット組織は2010年代以降の新潮流。

実務での使われ方

マトリックス組織の運用課題と対策:

  • 二重指揮命令の混乱:RACI明確化、職能/事業マネージャ間の定例調整、エスカレーション手順整備
  • 権限の曖昧化強い/均衡/弱いマトリックス(事業側/対等/職能側に権限重心)を意図的に設計
  • コンフリクト管理:プロジェクトマネージャの調整スキルが鍵

組織形態の選択基準:

  • 小規模・専門性重視:職能別
  • 多角化・地域分散:事業部制
  • 複雑プロジェクト・専門性両立:マトリックス
  • 短期戦略課題:プロジェクト(タスクフォース)
  • ネットワーク・俊敏性重視:ティール/スクワッド(Spotify モデル)

試験での位置づけ

経営戦略・組織論分野の頻出テーマ。基本情報・応用情報では組織形態識別、ITストラテジスト・中小企業診断士では組織設計原則(管理スパン・統制範囲・専門化・分権化・標準化)組織文化(Schein・Hofstede)まで踏み込む。

選択肢の発展補足

発展組織形態:

  • カンパニー制:事業部制を発展、社内分社化
  • ホールディング(持株会社):法人格分離で経営独立性確保
  • ネットワーク組織:外部組織と緩やかに連携
  • アメーバ経営(京セラ):小集団に独立採算
  • スクワッド/トライブ(Spotify):自律的小チーム+専門性ギルドの組合せ(マトリックスの現代版)
  • ティール組織(Laloux):自主経営・全体性・存在目的の3要素
  • ホラクラシー:役割(ロール)ベースの自律分散組織

DX文脈では従来型階層組織からプロダクト指向組織(Team Topologies の4チームタイプ:Stream-aligned、Enabling、Complicated Subsystem、Platform)への転換が論点。Conwayの法則「組織構造はアーキテクチャを反映する」から、逆コンウェイ戦略でアーキテクチャ起点に組織再編する手法も実務的に重要。試験対策は4基本形態+現代的発展形態の理解で上位資格までカバー可能。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 春期75/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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