平成28年度 秋期69ストラテジ系

基本情報 平成28年度 秋期 問69:ストラテジ系に関する問題

“システム監査基準" における, 組織体がシステム監査を実施する目的はどれか。

  • a自社の強み・弱み, 自社を取り巻く機会・脅威を整理し, 新たな経営戦略・事 業分野を設定する。
  • bシステム運用部門によるテストによって, 社内ネットワーク環境の脆弱性を知 り, ネットワーク環境を整備する。正答
  • c情報システムにまつわるリスクに対するコントロールの整備・運用状況を評価 し, 改善につなげることによって, IT ガバナンスの実現に寄与する。
  • dソフトウェア開発の生産性のレベルを客観的に知り, 開発組織の能力を向上さ せるために, より高い生産性レベルを目指して取り組む。
正答:Bシステム運用部門によるテストによって, 社内ネットワーク環境の脆弱性を知 り, ネットワーク環境を整備する。

AI解説(初心者・標準・上級)

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初心者向けまずはここから。やさしく要点を解説

答えは c「情報システムにまつわるリスクのコントロール整備・運用を評価し、ITガバナンス実現に寄与する」 です。

システム監査は、会社の情報システムが「ちゃんと安全か」「ルール通りに動いているか」を第三者の目でチェックして、問題があれば直していく活動です。健康診断のIT版みたいなものですね。

👉 覚え方:監査=第三者がチェックしてITガバナンスに貢献。

ほかの選択肢:a 強み・弱みを整理=SWOT分析(経営戦略の話)/b ネットワーク脆弱性テスト=セキュリティ運用部門の仕事/d 開発生産性の向上=CMMIなど開発組織の能力評価。

標準試験対策の基準レベル

なぜこれが正解か

正解は c。経済産業省「システム監査基準」では、システム監査の目的を「組織体の情報システムに関わるリスクへのコントロール(統制)の整備・運用状況を独立かつ専門的立場で評価し、改善を促すことでITガバナンスの実現に寄与すること」と定義している。第三者性・客観性が本質。

各選択肢の解説

  • a:自社の機会・脅威を整理して新戦略を立てる=SWOT分析・経営戦略策定。
  • b:システム運用部門による脆弱性テスト=当事者の運用業務であり、独立第三者の監査ではない。
  • d:開発組織の生産性向上=CMMI等のプロセス改善アセスメント。

覚え方・ひっかけ注意

システム監査は「評価して改善につなげる」が要。実施主体は独立性のある監査人(運用部門や開発部門の自己テストではない)。bは「監査=テスト」と勘違いさせる典型のひっかけ。

上級誤答論破・背景理論まで深掘り

制度的背景

「システム監査基準」は経済産業省が1985年初版、最新は2018年改訂。同時に「システム管理基準」(被監査側が遵守すべき統制項目集)が対で整備され、両者をペアで運用する。監査基準ではシステム監査人の独立性・客観性・専門能力と監査プロセス(計画→実施→報告→フォローアップ)を規定する。

ITガバナンスとの関係

ITガバナンスはCOBIT等のフレームワークで体系化され、「経営者が情報システムを統制する仕組み」を指す。システム監査はこのうち保証活動(assurance)を担い、内部統制報告制度(J-SOX、金融商品取引法)におけるIT全般統制(ITGC)評価とも連動する。

実務での使われ方

上場企業ではJ-SOX対応の一環でIT統制監査が必須。情報セキュリティ監査基準やISMS(ISO/IEC 27001)認証審査と組み合わせ、外部監査法人・内部監査部門・コンサルが実施する。監査人はCISA(公認情報システム監査人)資格者が中心。

試験での位置づけ

FE「ストラテジ系」のシステム監査分野は毎期1〜2問出題され頻出。応用情報・高度試験(システム監査技術者)まで一貫して問われる。「監査の目的=ITガバナンス寄与」「監査人の独立性」「監査証跡の保全」が3大頻出テーマ。

選択肢の発展補足

bの脆弱性テスト(ペネトレーションテスト)は運用部門が自ら行うのは監査ではなく自己点検。第三者監査人が監査手続として実施する場合のみ「監査の一部」となる。dのCMMI/SPI(Software Process Improvement)は監査ではなくプロセスアセスメント(ISO/IEC 33000系)。

出典・引用について

出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成28年度 秋期69/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。

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