基本情報 平成30年度 秋期 問71:ストラテジ系に関する問題
IoT (nternet of Things) の実用例として, 適切でないものはどれか。
- aインターネットにおけるセキュリティの問題を回避するために, サーバに接続 せず, 単独でファイルの管理, 演算処理, 印刷処理などの作業を行うコンピュー タ正答
- b大型の機械などにセンサと通信機能を内蔵して, 稼働状況, 故障箇所, 交換が 必要な部品などを, 製造元がインターネットを介してリアルタイムに把握できる ジスデム
- c検針員に代わって, 電力会社と通信して電力使用量を送信する電力メータ
- d自動車同士及び自動車と路側機が通信することによって, 自動車の位置情報を リアルタイムに収集して, 渋滞情報を配信するシステム
AI解説(初心者・標準・上級)
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答えは a です(適切でないもの)。
IoT(Internet of Things)は「モノ」がインターネットにつながっていることが核心。家電や車、メーターなどが通信して情報をやり取りします。
aは「サーバに接続せず単独で動くコンピュータ」なのでネットにつながっていない=IoTじゃないんです。
👉 覚え方:IoT=モノ×ネット。「ネット切ってます」と書いてあったら即アウト。
ほかの選択肢:b 工場機械の遠隔監視/c スマートメータ/d 車車間通信。全部ネット越しの“モノの通信”でIoTそのもの。
なぜこれが正解か
正解は a(適切でないもの)。IoTは「あらゆるモノがインターネットを介して相互に通信し、データを収集・活用する仕組み」。aは「サーバに接続せず単独で作業を行うコンピュータ」を述べており、ネットワーク接続性がない点でIoTの定義に反する。
各選択肢の解説
- b 大型機械にセンサと通信機能を内蔵し、製造元がリアルタイムで稼働把握:産業IoT(IIoT)の典型。
- c 電力メータが電力会社と通信:スマートメータでIoTの代表例。
- d 車車間/路車間通信で渋滞情報配信:コネクテッドカー/V2XでIoT応用。
覚え方・ひっかけ注意
IoTの3要素「センシング・通信・データ活用」が揃っているか確認。「単独動作」「インターネット非接続」と書かれていれば即IoTではない。スタンドアロン家電は組込みシステムだが、IoTではない点を区別する。
理論的背景
IoTのアーキテクチャは概ね4層:①デバイス層(センサ・アクチュエータ・MCU)②ネットワーク層(LPWAN、Wi-Fi、5G、有線)③プラットフォーム層(AWS IoT Core、Azure IoT Hub、GCP IoT等)④アプリケーション層(分析、可視化、AI予兆検知)。通信プロトコルはMQTT、CoAP、AMQP、HTTP/REST、OPC UAなどで、リソース制約・低帯域に最適化されたものを用途別に選択する。
産業別IoT実装
- IIoT(Industrial IoT):工場の予兆保全、OEE向上。OPC UA/PROFINET/EtherCATとクラウド連携。
- スマートメータ:920MHz帯Wi-SUN(IEEE 802.15.4g)、3G/LTE-M、NB-IoTで通信。
- V2X:DSRC(IEEE 802.11p)、Cellular V2X(C-V2X)の規格競合。自動運転Lv4-5の前提技術。
- スマートシティ:交通信号、街灯、ゴミ収集の最適化。
- 農業IoT:土壌湿度、生育モニタ。
セキュリティ課題
IoTデバイスは計算資源・電力制約から従来のセキュリティ実装が困難。Mirai事件(2016)でDDoS悪用が顕在化し、IoT Security Foundation、ETSI EN 303 645、日本のNOTICE(NICTによる脆弱IoT機器調査)等の対策が進展。Root of Trust、セキュアブート、証明書ベース認証(X.509)、OTA更新が必須。
試験での位置づけ
基本情報・応用情報のテクノロジ分野で頻出。直近はデジタルツイン、エッジコンピューティング、AI×IoT(AIoT)、5G/6Gとの結合論点が増加。
選択肢の発展補足
「単独動作PC」はスタンドアロン端末で、機能的にはOA機器・組込み機器に近い。M2M(Machine-to-Machine)はIoTの祖先概念で、特定相手との閉域通信に限定。IoTはインターネット越しのオープン性を持つ点でM2Mを包含・拡張した概念。
出典:IPA(情報処理推進機構)公式 基本情報技術者試験 平成30年度 秋期 問71/ 公的機関配布資料につき出典明記の上引用。解説は合格ナビによる独自AI解説です。