基礎的な物理学及び基礎的な化学16引火点・発火点・燃焼点

危険物乙四 基礎的な物理学及び基礎的な化学 問16:引火点・発火点・燃焼点

ある可燃性液体の引火点・燃焼点・発火点に関する次の記述のうち、**正しいもの**はどれか。

  • 同一の可燃性液体において、温度の低い順に並べると、引火点<燃焼点<発火点となる。正答
  • 引火点は発火点よりも高い温度である。
  • 燃焼点は引火点よりも低い温度である。
  • 引火点に達していなくても、点火源を近づければ必ず引火する。
  • 発火点とは、外部から点火源を近づけたときに引火する最低の液温をいう。
正答:同一の可燃性液体において、温度の低い順に並べると、引火点<燃焼点<発火点となる。

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正しいのはアです。低い順に並べると 引火点<燃焼点<発火点 です。

  • ア(正): 引火点<燃焼点<発火点。
  • イ(誤): 引火点は発火点より低い。高いは逆。
  • ウ(誤): 燃焼点は引火点よりやや高い。低いは逆。
  • エ(誤): 引火点未満では蒸気が足りず、点火源があっても引火しない。「必ず引火」は誤り。
  • オ(誤): 「点火源を近づけて引火する最低液温」は引火点の定義。発火点は点火源なしで発火する温度。

「引火点<燃焼点<発火点」の大小を固定します。

標準試験対策の基準レベル

引火点・燃焼点・発火点の定義と大小:

  • 引火点: 可燃性液体の表面に点火源を近づけたとき、引火するのに十分な濃度の蒸気を生じる最低の液温。
  • 燃焼点: 引火後、点火源を離しても燃焼が継続する最低の液温。引火点よりやや高い(一般に数℃〜十数℃高い)。
  • 発火点: 点火源を与えなくても、空気中で加熱されて自ら発火する最低の温度。三者の中で最も高い

大小関係: 引火点 < 燃焼点 < 発火点 =ア(正)

選択肢の判定:

  • イ(誤): 引火点は発火点より低い。「高い」は誤り。
  • ウ(誤): 燃焼点は引火点より高い。「低い」は誤り。
  • エ(誤): 引火点未満では十分な蒸気がなく、点火源があっても引火しない。「必ず引火」は誤り。
  • オ(誤): 「点火源を近づけて引火する最低液温」は引火点の定義。発火点の定義として誤り。

例(§物性表): ガソリンは引火点−40℃以下・発火点約300℃。引火点が極めて低く発火点との差が大きい。

引っかけパターン: 引火点と発火点の大小を逆にする(イ)、発火点の定義を引火点とすり替える(オ)。「引火点<燃焼点<発火点」を固定。

上級誤答論破・根拠法令まで深掘り

【理論的背景】

可燃性液体の燃えやすさを表す温度には、引火点・燃焼点・発火点の3つがあります。引火点は「外部の点火源があれば引火する」最低液温、燃焼点はその引火後に「燃焼が続く」最低液温、発火点は「点火源がなくても自然に発火する」最低温度です。この3つは温度の低い順に引火点<燃焼点<発火点となり、危険物の危険性評価の基本になります。とくに第4類は引火点が低いものが多く(蒸発しやすい)、低温でも引火する危険があります。

【実務・条文構造(定義と大小)】

  • 引火点: 液面上に燃焼下限界の濃度の可燃性蒸気を生じる最低の液温。点火源があれば一瞬引火する。引火点が低いほど危険(低温でも蒸気が出る)。
  • 燃焼点: 引火後に点火源を離しても燃焼が継続する最低液温。引火点よりやや高い(液面から蒸気が継続的に供給される温度)。
  • 発火点: 点火源を与えずに、空気中で加熱だけで自ら発火する最低温度。最も高い。

大小: 引火点 < 燃焼点 < 発火点。

代表値(§物性表):

  • ガソリン: 引火点−40℃以下、発火点約300℃。
  • 二硫化炭素: 引火点−30℃、発火点約90℃(第4類で最低の発火点)。
  • ジエチルエーテル: 引火点−45℃(第4類で最低)、発火点約160℃。
  • メタノール: 引火点11℃、エタノール: 引火点13℃。

注意点:

  • 引火点未満では、液面上の蒸気濃度が燃焼下限界に達せず、点火源があっても引火しない。
  • 発火点が低い物質(二硫化炭素約90℃)は、高温の蒸気配管や加熱面に触れるだけで発火する危険がある。
  • 引火点(外部火源)と発火点(自然発火)は機構が異なり、値の大小も独立に評価される。

【試験での位置づけ】

引火点・発火点・燃焼点は物理化学・性質で最頻出です。核心は(1)定義(引火点=点火源で引火、発火点=点火源なしで発火、燃焼点=引火後の燃焼継続)、(2)大小は引火点<燃焼点<発火点。引っかけは引火点と発火点の大小を逆にする、発火点の定義を引火点とすり替える、引火点未満で「必ず引火」とする誤りです。具体値(ガソリン・二硫化炭素・ジエチルエーテル)と大小関係を結びつけ、性質科目の数値問題と矛盾しないように押さえます。

【各選択肢の発展補足】

  • ア(正): 引火点<燃焼点<発火点。
  • イ(誤): 引火点は発火点より低い。高いは逆。
  • ウ(誤): 燃焼点は引火点よりやや高い。低いは逆。
  • エ(誤): 引火点未満では引火しない。必ず引火は誤り。
  • オ(誤): 点火源で引火する最低液温は引火点の定義。発火点ではない。

【根拠】確立した化学(引火点・燃焼点・発火点の定義と大小)。

【補足】引火点<燃焼点<発火点/引火点=点火源で引火する最低液温/発火点=点火源なしで発火する最低温度/燃焼点=引火後に燃焼が継続する最低液温。

<!-- 監修確定 2026-06-03: 引火点<燃焼点<発火点・各定義は確立化学/設計書P7と一致。具体値はガソリン-40/300・二硫化炭素-30/90・ジエチルエーテル-45/160(設計書1-2)。正答ア。誤りなし。 -->

出典・根拠について

本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 確立した化学(引火点・燃焼点・発火点の定義と大小)。引火点=点火源で引火する最低液温。燃焼点=引火後に燃焼が継続する最低液温(引火点よりやや高い)。発火点=点火源なしで自ら発火する最低温度(最も高い)。大小は引火点<燃焼点<発火点。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。

関連論点

引火点・発火点・燃焼点の大小関係頻出度A

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