危険物乙四 危険物に関する法令 問103:指定数量
同一の場所で、第二石油類(非水溶性)の軽油を4,000 L と、第二石油類(水溶性)の酢酸を6,000 L を貯蔵している。指定数量の倍数として**正しいもの**はどれか。
- ア倍数は合計2.5である。
- イ倍数は合計4.0である。
- ウ倍数は合計5.0である。
- エ倍数は合計7.0である。正答
- オ倍数は合計10.0である。
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正しいのはエです。各品目の指定数量を確認します。
- 軽油(第二石油類・非水溶性): 1,000 L
- 酢酸(第二石油類・水溶性): 2,000 L
倍数計算:
- 軽油: 4,000÷1,000=4.0
- 酢酸: 6,000÷2,000=3.0
- 合計: 4.0+3.0=7.0
「第二石油類の非水溶性は1,000 L・水溶性は2,000 L」という水溶性2倍の規則性を押さえます。
指定数量の倍数計算(第二石油類・水溶性と非水溶性):
| 品目 | 分類 | 指定数量 | 貯蔵量 | 倍数 |
|---|---|---|---|---|
| 軽油 | 第二石油類・非水溶性 | 1,000 L | 4,000 L | 4.0 |
| 酢酸 | 第二石油類・水溶性 | 2,000 L | 6,000 L | 3.0 |
合計倍数:4.0+3.0=7.0(エ=正)
引っかけパターント:
- 軽油と酢酸が同じ「第二石油類」でも指定数量が2倍異なる(非水溶性1,000 L・水溶性2,000 L)点を見落とす
- 酢酸の指定数量を第二石油類非水溶性(1,000 L)と同一視して計算する(→6,000÷1,000=6.0、合計10.0という誤答オが出る)
- 水溶性を「倍数が大きいから危険性が高い」と誤解する(水溶性の指定数量が2倍なのは相対的に危険性が低いため)
本問は同じ「第二石油類」の中に水溶性・非水溶性が混在し、指定数量が2倍異なるケースです。「水溶性は指定数量2倍(危険性が相対的に低い)」という規則性の確認問題です。
【理論的背景】
同じ第二石油類でも、水溶性と非水溶性では指定数量が2倍異なります。これは、水溶性液体(酢酸・プロピオン酸・アクリル酸等)は水による消火・希釈が有効であることから、非水溶性(灯油・軽油・キシレン等)より相対的に危険性が低いと評価されているためです。指定数量が大きい=少量から規制されない=危険性が相対的に低い、という対応関係を理解すると数値を覚えやすくなります。
酢酸(CH₃COOH:氷酢酸)は引火点39℃で第二石油類・水溶性に分類されます。液比重1.05(水より重い)という特徴があり、水に溶ける性質と組み合わせて火災対応上の注意点があります。軽油は引火点45℃以上で第二石油類・非水溶性の代表例です。
【実務・条文構造】
本問の計算:
- 軽油(第二石油類・非水溶性)指定数量1,000 L → 4,000÷1,000=4.0
- 酢酸(第二石油類・水溶性)指定数量2,000 L → 6,000÷2,000=3.0
- 合計倍数=7.0(エ)
第二石油類の指定数量対比:
- 非水溶性(灯油・軽油・キシレン・クロロベンゼン等): 1,000 L
- 水溶性(酢酸・プロピオン酸・アクリル酸等): 2,000 L(非水溶性の2倍)
【試験での位置づけ】
第二石油類の1,000 L(非水溶性)と2,000 L(水溶性)の区別はA頻出です。本問は倍数計算に「水溶性・非水溶性の区別」を織り交ぜた良問で、酢酸(水溶性)と軽油(非水溶性)の組合せで出題されています。代表的な誤答パターンは「酢酸も非水溶性1,000 Lとして計算して合計10.0」(選択肢オ)です。「第二石油類の水溶性は2,000 L」を確実に押さえ、各品目の水溶性・非水溶性分類を確認してから計算する習慣が正答のコツです。
【各選択肢の発展補足】
- ア(誤): 2.5は例えば軽油のみの倍数(4.0)にもならず、別の誤計算から出る値。
- イ(誤): 4.0は軽油のみの倍数(4,000÷1,000)。酢酸を加算していない誤答。
- ウ(誤): 5.0は両者の倍数を合算したが数値に誤りがある場合(軽油3+酢酸2=5.0等)に出る誤答。
- エ(正): 4.0+3.0=7.0。確定表準拠の正答。
- オ(誤): 10.0は酢酸を非水溶性1,000 Lと誤認した場合(6,000÷1,000=6.0、4.0+6.0=10.0)の典型的な誤答。水溶性・非水溶性の混同。
【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三・第1条の11。
【補足】軽油(第二石油類・非水溶性)1,000 L、酢酸(第二石油類・水溶性)2,000 L。倍数合計=4.0+3.0=7.0。第二石油類の水溶性は2倍(2,000 L)。
<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 軽油(第二石油類・非水溶性)指定数量1,000L→4,000/1,000=4.0、酢酸(第二石油類・水溶性)指定数量2,000L→6,000/2,000=3.0、合計7.0(設計doc§1-1確定表と一致・検算済)。正答エが一意。正答エで確定。 -->
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三(指定数量)・第1条の11(複数品目の倍数合算)。軽油(第二石油類・非水溶性)指定数量1,000 L、酢酸(第二石油類・水溶性)指定数量2,000 L。倍数合計=4,000÷1,000+6,000÷2,000=4.0+3.0=7.0。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。