危険物乙四 危険物に関する法令 問142:指定数量
同一の場所で、第二石油類(水溶性)の酢酸を1,000 L、第三石油類(非水溶性)の重油を6,000 L 貯蔵している。指定数量の倍数として**正しいもの**はどれか。なお指定数量は酢酸(第二石油類・水溶性)2,000 L、重油(第三石油類・非水溶性)2,000 L とする。
- ア合計倍数は1.5である。
- イ合計倍数は2.0である。
- ウ合計倍数は3.5である。正答
- エ合計倍数は4.0である。
- オ合計倍数は5.0である。
AI解説(初心者・標準・上級)
理解度に合わせて3レベルの解説を無料で読めます。根拠も明記。
正しいのはウです。品目ごとに倍数を計算して合算します。
- 酢酸(第二石油類・水溶性): 1,000 ÷ 2,000 = 0.5
- 重油(第三石油類・非水溶性): 6,000 ÷ 2,000 = 3.0
- 合計: 0.5 + 3.0 = 3.5 → 正答ウ
ポイントは酢酸(第二石油類・水溶性)の指定数量2,000 Lを正確に使うことです。第二石油類の非水溶性は1,000 L(灯油・軽油等)ですが、水溶性は2倍の2,000 Lです。水溶性か非水溶性かの判断が得点の鍵です。
第二石油類水溶性・第三石油類の倍数計算(危政令別表第三・第1条の11):
まず指定数量を確認します(危政令別表第三・設計doc§1-1確定表)。
| 品目 | 品名・性質 | 指定数量 |
|---|---|---|
| 酢酸 | 第二石油類・水溶性 | 2,000 L |
| 重油 | 第三石油類・非水溶性 | 2,000 L |
倍数計算:
- 酢酸: 1,000 L ÷ 2,000 L = 0.5
- 重油: 6,000 L ÷ 2,000 L = 3.0
- 合計倍数: 0.5 + 3.0 = 3.5(ウ=正)
誤肢の作られ方:
- ア(1.5): 酢酸の倍数のみ(0.5)か、重油の倍数を取り違えた場合(重油を4,000 Lと誤認→6,000÷4,000=1.5、合算せず)等。
- イ(2.0): 酢酸の指定数量を1,000 Lと誤認(1,000÷1,000=1.0、重油を1.0とした場合等)。
- エ(4.0): 酢酸の指定数量を1,000 L(非水溶性と混同)として計算した場合(1,000÷1,000=1.0、3.0+1.0=4.0)。
- オ(5.0): さらなる取り違えによる過大計算。
引っかけパターント: 酢酸(第二石油類・水溶性2,000 L)と灯油(第二石油類・非水溶性1,000 L)の指定数量の混同が最頻出。酢酸は水溶性なので灯油の2倍の指定数量。
【理論的背景】
第二石油類・第三石油類はいずれも「水溶性か非水溶性か」で指定数量が2倍異なります。この規則性は第4類全体に共通しています(水溶性は非水溶性の2倍の指定数量)。水溶性の危険物は水で希釈・消火できる側面があり、非水溶性と比べて火災時の対処がやや容易なため、より多くの量まで貯蔵できる設定になっています。
酢酸(第二石油類・水溶性)は引火点39℃(設計doc§1-2確定)で液比重も1.05(水より重い)という特徴的な物質です。水溶性で蒸気が発生するため、一般の泡消火剤では泡が溶けて効果が薄れる(耐アルコール泡が必要)点が性質科目でも出題されます。
【実務・条文構造】
本問の計算(検算):
- 酢酸(第二石油類・水溶性): 指定数量2,000 L → 1,000÷2,000=0.5
- 重油(第三石油類・非水溶性): 指定数量2,000 L → 6,000÷2,000=3.0
- 合計倍数: 0.5+3.0=3.5(ウ)
水溶性vs非水溶性の指定数量の対比(設計doc§1-1確定表):
| 品名 | 非水溶性 | 水溶性 | 水溶性÷非水溶性 |
|---|---|---|---|
| 第一石油類 | 200 L | 400 L | 2倍 |
| 第二石油類 | 1,000 L | 2,000 L | 2倍 |
| 第三石油類 | 2,000 L | 4,000 L | 2倍 |
第二石油類の代表物質(品名識別のための整理):
- 非水溶性(1,000 L): 灯油・軽油・キシレン・クロロベンゼン
- 水溶性(2,000 L): 酢酸・プロピオン酸・アクリル酸
「酢酸=第二石油類水溶性2,000 L」は頻出の識別ポイント。
【試験での位置づけ】
第二石油類水溶性と第三石油類の組合せ倍数計算は法令A頻出です。(1)酢酸(第二石油類・水溶性)の指定数量は2,000 L(非水溶性の1,000 Lと混同しない)、(2)重油(第三石油類・非水溶性)の指定数量は2,000 L、(3)合計は0.5+3.0=3.5(ウ)、が核心です。引っかけは「酢酸を第二石油類・非水溶性(1,000 L)と誤認」(エ)、「合算を忘れる」です。水溶性か非水溶性かで指定数量が2倍変わるという規則性と、酢酸が水溶性品であることをセットで覚えます。
【各選択肢の発展補足】
- ア(誤): 1.5は一部のみ計算した場合等の誤り。
- イ(誤): 2.0は指定数量の取り違えによる誤り。
- ウ(正): 0.5+3.0=3.5。確定表準拠の正答。
- エ(誤): 4.0は酢酸を非水溶性(1,000 L)と誤認した場合(1,000÷1,000=1.0、3.0+1.0=4.0)の計算値。
- オ(誤): 5.0はさらなる計算誤りによる過大値。
【根拠法令】危険物の規制に関する政令 別表第三(指定数量:酢酸2,000 L・重油2,000 L)、第1条の11(複数品目の倍数の合計)。
【補足】酢酸(第二石油類・水溶性)2,000 L・重油(第三石油類・非水溶性)2,000 L。倍数=1,000÷2,000+6,000÷2,000=0.5+3.0=3.5。水溶性は非水溶性の2倍の指定数量(規則性)。
<!-- 監修確定 2026-06-05(legal-reviser): 酢酸(第二石油類・水溶性2,000L)・重油(第三石油類・非水溶性2,000L)は確定表§1-1と一致、1,000/2,000+6,000/2,000=0.5+3.0=3.5は算術的に正確。正答ウ一意・誤りなし。 -->
本問は合格ナビが作成したオリジナル問題です(公表問題の転載ではありません)。 根拠・出典:根拠: 危険物の規制に関する政令 別表第三(指定数量)・第1条の11。酢酸(第二石油類・水溶性)2,000 L、重油(第三石油類・非水溶性)2,000 L(設計doc§1-1確定表)。酢酸1,000÷2,000=0.5、重油6,000÷2,000=3.0、合計0.5+3.0=**3.5**(ウが正答)。 現行の消防法令(2026年基準)に準拠し、根拠法令・規則を明記しています。